GETZ/GILBERTO

先週、タワーでCD7枚買いました。
7枚買って10,510円でした。「2枚買って15%OFF」などを利用して効率よく買えたと思います。

その中で、ついに買ってしまいました。
初めて聞いたのはもうかなり前、しかもLPでした。
それから何度もCDを買うチャンスがあったのに買わなかったのは理由がありました。
この作品の功罪がどうも引っかかったのでしょう。
”音楽をビジネスにする”ということは非常に難しいですね。

世の中的にはマイケル・ジャクソンのネタが多いですが、今晩はこれを聴いています。
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GETZ/GILBERTO
(1963年録音)

STAN GETZ:ts
ANTONIO CARLOS JOBIM:pf
JOAO GILBERTO:g/vo
TOMMY WILLIAMS:b
MILTON BANANA:ds
ASTRUD GILBERTO:vo

1.THE GIRL FROM LPANEMA
2.DORALICE
3.PARA MACHUCAR
4.DESAFINADO
5.CORCOVADO
6.SO DANCO SAMBA
7.O GRANDE AMOR
8.VIVO SOHANDO

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→ボサ・ノヴァ作品の代表格として知られるゲッツ&ジルベルトです。
なにしろ色々な裏話があって(真実かどうかは別にして)個人的には好きになれない作品なのです。

この作品の功罪については色々と考えさせられます。
まずこの作品によってボサ・ノヴァが世界的に知られるようになったということは間違いないようです。
これはジョアン・ジルベルトとアントニオ・カルロス・ジョビン、ミルトン・バナナ、そしてスタン・ゲッツという一流プレイヤーが集い、クリード・テイラーのプロデュースによって成し遂げられたと言えるでしょう。

しかし、この作品を語る時にいつも引用されるジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツの関係を考えると複雑な気持ちになります。

そもそも音楽的にジャズとボサ・ノヴァは非常に近い関係にあると言えるでしょう。
だからと言って細かいニュアンスやリズム・アプローチが同じとは言えません。
そこを理解していない、できないスタン・ゲッツにイライラしたジョアン・ジルベルトが
「この白人に”お前はバカだ”と言ってくれ!」とポルトガル語で話しますが、通訳をしていたアントニオ・カルロス・ジョビンが「あなたとご一緒するのが夢でした」と訳し、ゲッツが「どうも彼はそんなことを言っていないようだが・・・」と返したそうです。
このやり取りが真実かどうかは定かではありませんが、この関係性にこの作品の持つ問題が見えると思います。

さらにたまたまスタジオにいた当時のジョアン・ジルベルトの嫁であったアストラッド・ジルベルトがクリード・テイラーのアイデアで飛び込みでボーカルを務めると、クリード・テイラーが「これはいける!」と売り出して世界的なボーカリストになったというエピソードもあります。
これに対してスタン・ゲッツが「彼女には印税を払うな!」と激怒したとかで、もうとても和やかな関係とは言えません。

個人的に残念で仕方ないのは、ボサ・ノヴァを作った男が「正しいボサ・ノヴァの表現ではない!」と罵倒したプレイが収録されている作品をもって、世界的にボサ・ノヴァが知られたと言うことなのです。
勿論、いい作品を作れば売れるというのは間違った考えで、売れる仕組みを構築しない限り、売れません。
どうもボサ・ノヴァという音楽がアメリカ式大量生産大量消費の文化に乗ってしまった感じがして音楽としてこの作品を楽しめないのです。
この辺りがうまく書けないのですが、歴史的名盤ということを認めながらも好きになれない理由なのでしょう。

とは言え、この作品の内容は秀逸です。
実際、ゲッツとジルベルトはこの作品の後にも作品を残しています。
ゲッツのフレーズを聞いていると、どう聞いてもボサ・ノヴァには聞こえませんね。当然ながらジャズのフレージングです。それにしてもオブリガートはホントに素晴らしいです。1.THE GIRL FROM LPANEMAのオブリガートは鳥肌ものですね。

実はCD買うまで結構な時間この作品を聞いていなかったのですが、10年前よりはすんなり聞けたように感じました。
やはり歴史的名盤だけに内容としては秀逸です。

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by deaconred | 2009-06-27 22:55 | BossaNova

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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