THE GHOSTS THAT HAUNT ME

自分のことを音楽マニアだとは思っていませんが、アンチ・メジャー精神なのかマニアックな作品を好む傾向があります。
私の中で「Rock」が最も輝いていた時代は1970年代で、あの時代のマニアックな盤を好んで聴きます。
1970年代といえば今からもう30年も前の音楽・・・。
いつも70年代の音楽を聴きながら2040年ごろには90年代や2000年代のRockって聞かれるのかな・・・と考えてしまいます。

もし2040年ごろに90年代Rock隠れた名盤!なんてシリーズを発動するなら是非加えていただきたい1枚があります。

カナダが生んだ哲学的重低音バンド、CRASH TEST DUMMIES。
彼らの音楽は一人でも多くの人に聴いてもらいたいです。

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THE GHOSTS THAT HAUNT ME/CRASH TEST DUMMIES
(1991年作品)

1.WINTER SONG
2.COMIN' BACK SOON(THE BEREFT MAN'S SONG)
3.SUPERMAN'S SONG
4.THE COUNTRY LIFE
5.HERE ON EARTH(I'LL HAVE MY CAKE)
6.THE GHOSTS THAT HAUNT Me
7.THICK-NECKED MAN
8.ANDROGYNOUS
9.THE VOYAGE
10.AT MY FUNERAL

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→大学で哲学を専攻していたBRAD ROBERTS率いるCRASH TEST DUMMIESの最初の作品です。このバンドはカナダのバンドでカナダでは人気があるそうです。楽曲的には普通のロック、アコースティックな曲でカントリーやフォークなんかの要素も入ってます。で、彼らに惹かれる理由は2つ。

リーダーのBRAD ROBERTSはカナダの大学で哲学を学んだでおり、視点が常に哲学的。そもそも、バンド名の「CRASH TEST DUMMIES」とは、車の衝突テストに乗せられている人形の事です。よく車のCMで衝突安全ボディーの実験などで全身ぶつけてるあの人形です(笑)この人形の名前をバンド名にするあたり卓越したセンスの持ち主です。このバンド名が決定するまでは「化学療法者」とか「皮膚移植」などというバンド名も考えていたそうです。
歌詞も同様に哲学的視点で書かれています。10.AT MY FUNERALは自分の葬式の歌ですから・・・。
中でも最も哲学的で考えさせられるのが3.SUPERMANS'SONGです。

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SUPERMANS'SONG

ターザンは決して女好きじゃなかった
ただふらっとやって来て
女たちを腕にすくい上げただけ
ジャングルの猫みたいに素早く
クラーク・ケントは本物の紳士
うすのろの猿みたいに
ジャングルでつかまったりはしない

スーパーマンは金儲けをしなかった
ソロモン・グランディから世界を救うために
もう彼のような男が二度と現れないんじゃないかと
僕は時々、暗い気分になる

ヘイ、ボブ、スーパーマンはまともな仕事をしたのさ
アメリカ中のどんな銀行だって破る事ができたのに
そんなことはしなかった
フォークスは言った、家族がみんな死んじゃったと
彼らの惑星は粉々になってしまった

だけどスーパーマンは止まることはなかった

ターザンはジャングルの王者、猿の神様
だけど「俺はターザン、君はジェーン」と言えなかった

スーパーマンが犯罪を阻止するとき
彼は犯罪に背を向けたかったに違いない
森のターザンと一緒になりたかったに違いない
だけどスーパーマンは街にとどまり
仕事が終わって家に帰れるまで
古ぼけた電話ボックスの中で服を着がえ続けた

                  (対訳:伊豆古奈)
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同じヒーローであるターザンとスーパーマンの人生観の違いを対比することでスーパマンの偉大さを見事に描写しています。
この曲はアコースティックな音つくりでチェロの生音が心に沁みてきます。
何度聴いても泣けてくる名曲です。

それともう一つの魅力なのが、BRAD ROBERTSのヴォーカルです。
私はこんなに声の低いボーカルを聞いたことがありません。この低すぎる低音が引力みたいな魅力を出してどんどん彼の世界に引き込まれてしまいます。
この哲学的な歌詞、アコースティックな楽曲、美しい女性コーラス、そしてBRAD ROBERTSの低すぎる声・・・。

これはまさしく将来、「隠れた名盤」として語り継がれること間違いないでしょう。

一人でも多くの人に聴いてもらいたい作品です。

公式サイトへ。

amazonへ。
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Commented by まさのり☆ at 2006-03-15 23:20 x
面白そうなバンドですね。
機会があれば、聞いてみますよ〜
プログレではないんですね?
Commented by deaconred at 2006-03-16 10:06
>まさのり☆先生

おはようございます。
プログレではないですが、彼の声はある意味プログレです(笑)
by deaconred | 2006-03-13 23:00 | Rock(90年代) | Trackback | Comments(2)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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