GUMBO

最近、音楽が難しい、と感じています。

この音楽はこうだ!とひとつの心理に到達したと思ってもそこからさらに本質は深いところにあるようです。

そういう意味でなんとなく音楽に飲み込まれながら、音楽を聴いていたら、どこからともなく「基本」に戻らなくては・・・と声が聞こえて気がしています。

「基本」って何だ!と思いながらCD棚を眺めていたら、ドクター・ジョンと目が合ってしまいました。

うわ!ニューオリンズが生んだ「白い魔術師」を久しく聴いていない!とあわてて聴いたら、脳天からどかーん!とやられました。

やっぱり「基礎」には単純な真理が潜んでいるものだな、という感想。

皆さんはドクター・ジョンご存知ですか?
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GUMBO/Dr. John
(1972年作品)

1.IKO IKO
2.BLOW WIND BLOW
3. BIG CHIEF
4. SOMEBODY CHANGED THE LOCK
5. MESS AROUND
6. LET THE GOOD TIMES ROLL
7. JUNKO PARTNER
8. STACK-A-LEE
9. TIPITINA
10. THOSE LONELY LONELY NIGHTS
11. HUEY SMITH MEDLEY: HIGH BLOOD PRESSURE/DON'T YOU JUST KNOW IT/WELL I'LL BE JOHN BROWN
12. LITTLE LIZA JANE

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→20世紀のポピュラー・ミュージックの源流のひとつと言えるのが、アメリカのニュー・オリンズでしょう。
そのニュー・オリンズ。ミュージックの権化として世界的に有名なミュージシャンがドクター・ジョンです。
本名はマック・レベナック。人は彼を「白い魔術師」と呼びます。

ニュー・オリンズに生まれ、幼少のころから父が営むレコード店でニュー・オリンズのミュージックを体験しギターを手に取ります。
その後、ギタリストとしてキャリアを積みますが、ある暴力事件の仲裁に入った際、左手の薬指に弾丸を受けてしまい、ギタリストとしての道が閉ざされてしまいます。
その後、音楽でしか食べていけそうにない彼に友人がオルガンを教え、それがきっかけでピアニストに転向します。

こうしてピアニストとして色々なミュージシャンと共演していくなかで、大手レコード会社との契約を取り付け、それまで暖め続けていた構想、ニューオーリンズ独特の宗教「グリグリ」(ヴードゥー教の一種)における有名な祈祷師、ドクター・ジョンをテーマにした作品を作り上げます。
この作品はどこか呪術的で当時のサイケデリックやヒッピー文化を愛する若者に支持されミュージシャン、ドクター・ジョンが確立されるのです。

何事でもそうかもしれませんが、何かある文化に根付いた芸術作品というのは強いものです。
ドクター・ジョンになってからはニュー・オリンズに根付いた音楽を続け、世界のドクター・ジョンとして有名になっていきます。

っとかなーり長い前置きになってしまいましたが、この作品はドクター・ジョンの3枚目の作品で、1940年代~1950年代のニュー・オリンズ・ミュージックを”ポピュラー”風に再現した作品です。
すべての音にニュー・オリンズのエッセンスが含まれています。
構造はブルース形式が多いですが、すべての曲に個性があり、似ているなぁ~と感じさせないところが素晴らしいの一言です。
シンプルな構成でありながら個性を放つこのスタイルは音楽のひとつの基礎なのかもしれません。
(絵画で言うなら”白紙”に何でも書いていい!というのはある意味、一番難しいテーマですよね。)

中でも秀逸なのが1.IKO IKOです。
本当はCDに収録されているバージョンを聞いていただきたいところですが、今回はモントリオールでのライブ版を。
登場シーンからものすごくファンキー(笑
こんなファンキーな人生、送ってみたいです(笑

ちなみに久々にオリジナルを聴いてみると、TIN PANのHand Clapping Rhumba 2000に似ている気がしてならないのですが・・・
細野さんとか忌野清志郎さんとか影響されている感じはしますよね。

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by deaconred | 2010-09-27 22:58 | Rock(70年代)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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