MAURO PAGANI

昔から漠然と抱いている人生の計画(?)があります。
それは35歳で油絵を始めて65歳で音楽大学で民族音楽の研究をするというもの。
35歳なんてもう数年先になってきて本当に実現するのか?とちょっと疑問に・・・^^;

私が民俗音楽に熱中していったのはロックが拡張していく中、各地域の文化に根ざしたロックをやろうと試みたバンドに出会ったからです。
彼らは自らの音楽のアイデンティティをしっかり確立し、独自の音楽を展開していきました。
中でも一番興味深かったのがイタリアのロックです。

イタリアのロックにはキリスト教賛歌、ニーチェ思想、共産主義思想、伝統的クラシック、地中海音楽、バルカン音楽などのキーワードを巧みにロックの中へ反映させ多彩なバンド、作品を生んできました。

そんなイタリアのロックの中で「地中海音楽」に傾倒したMAURO PAGANIのソロを聴いてみます。

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MAURO PAGANI
(1978年作品)

1.EUROPA MINOR
2.ARGIENTO
3.VIOLER D’AMORES
4.LA CITTA’ AROMATICA
5.L’ALBERO DI CANTO (Parte 1)
6.CHORON
7.DA QUALCHE PARTE TRA LA CALABRIA E CORFU IL BLU COMINCIA DAVVERO
8.L’ALBERO DI CANTO (Parte 2)

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→イタリアのロックが世界的に有名になったのはKING CRIMSONにも在籍したマルチ・アーティストPETE SINFIELDによってPFMが紹介されてからでしょう。
PFMの作品はイタリア語から英語に詞を書き直されEL&Pの運営するマンティコア・レーベルから世界デビューします。
PFMの中心人物だったMAURO PAGANIは世界進出の中でイタリアの伝統的な音楽からコマーシャルに溺れていくPFMに嫌気が差し脱退。その後、このソロ作品を発表します。
PFMではアンサンブル指向でクラシカルな音楽をやっていましたが、このソロ・アルバムでは地中海音楽とジャズを組み合わせたきわめてオリジナリティの高い音楽を作り上げています。

それにしてもイタリアで正当な音楽教育を受けているだけにMAURO PAGANIはどんな楽器もマルチにこなします。
基本的はヴァイオリンを演奏するのですが、それ以外にも見たことのない民族楽器を演奏しています。
この作品には「地中海の伝説」という邦題がついており、その名の通り地中海音楽を基盤とした楽曲が続きます。地中海音楽は貿易を媒体にアラビア半島からの影響が強く、半音階を多用したコード進行や半音階なフレーズがとてもオリエンタル。神秘的ですね。
このアラビア音楽とイタリアの伝統的音楽の融合が私にはとても魅力に感じていました。

演奏にはそうそうたるイタリアのミュージシャンが参加しており中でもイタリアン・ロック屈指のバカテク集団areaの参加が嬉しいです。
一番の愛聴は5.L’ALBERO DI CANTO (Parte 1)「木々は唄う」です。スピーディーなリズム隊をバックにareaの天才ボーカル。ディメトリオ・ストラトス(スペル分かりません・・^^;)のブルガリアンボイスとバイオリンが壮絶なバトルを繰り広げます。バイオリンの音色も、擦過音や弓の翻る音を強調し、民族音楽色が濃いがそれがまた独自の魅力なのです。

すでにロックの枠を超えてしまったこの作品、長らく入手が難しかったのですが最近紙ジャケットで再発されました。
私はTowerに行くたび在庫をチェックしているのですが購入されている気配は全くないですね^^;

こういう作品こそ多くの人に聴かれるべきなのに・・^^;

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by deaconred | 2006-05-17 23:30 | Rock(70年代)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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