EXPO'70

人生を濃密に過ごすには「非日常的体験」を通して過去における経験を脳裏に刻みこむことが非常に大切だと信じています。

「非日常」をいかにして体験するか?

今では日常の出来事を非日常と認識するのは難しく、その「日常」と「非日常」の格差がどんどんなくなっているように感じます。

自ら望まないと非日常はやってきません。

昔、音楽を聴くという体験が「非日常」だった時代があり、その時代の音楽には本質的な力が宿っていると信じています。



歴史を勉強していてその事実が自分が経験する現在とのリアルに繋がっている体験というのはなかなか出来るものではありません。
しかしその連続性を認識してこそ歴史を学ぶ意味があるようの感じます。
愚者は経験から学び賢者は歴史から学ぶ

生まれる前に開催された大阪万博。

その跡地である万博公園に行くことでその記憶を体験出来れば良いですね。そこは「非日常的体験」の濃度が濃いですから・・・

もしあの時代に生まれていたら来日したセルジオ・メンデス&ブラジル'66を聴きに行きたかったです。

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EXPO’70/SERGIO MENDES&BRASIL’66

1.WORLD NEEDS NOW PRETTY
2.GOING OUT OF MY HEAD
3.TO SAY GOODBYE
4.THE DOCK OFTHE BAY
5.DAYTRIPPER
6.FOOL ONTHE HILL
7.SCARBOROUGH FAIR
8.NORWEGIAN WOOD
9.MAIS QUE NADA

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→この作品は1970年4月5日に大阪万博博覧会でのライブ盤です。
有名な盤で入手も困難ではないはずなのに今年、やっと出会いました。

1966年に発売された「MAIS QUE NADA」の大ヒットで日本でも知名度の高かったSERGIO MENDES&BRASIL’66の来日ということでライブ会場は万来の拍手です。

66年の頃のサウンドの比べて70年の演奏はジャズ/フュージョンの影響か若干サウンドに変化が出ています。ソウルの影響なんかも感じられて斬新です。ベース弾きはどうしてもベースラインに耳を奪われますが、ベースはボサのリズムではなく、ソウルやフュージョンに近いです。
構成は女性ボーカル2人にピアノ、ベース、ドラム、パーカッションと実にシンプルな構成。なぜか女性ボーカルはSTEREOを駆使して左右に振り分けられえています。

1.WORLD NEEDS NOW PRETTYの冒頭でもう聴衆の心はばっちり掴んで最後まで音楽的経験の一体感にあふれた空気が音楽に力を与え本当に音楽的テンションの高い作品です。
1曲目の終わりに突然、SERGIO MENDESが日本語で

「おおきに」

と言って会場は爆笑!続いて

「儲かりまっか」

と続けてまた爆笑!さらに

「みなさん、こんばんは。セルジオ・メンデスとブラジルシックスティーシックスです。どうぞ宜しく」

と続け万雷の拍手!(数字は英語なんだ・・・と突っ込みましたが)

どこまでも素晴らしいです。この経験、この雰囲気こそ音楽の力なのでしょうね。
大阪の万博公園に何度か行った事がありますがあの場所でこんな凄いライブがあったんなぁ・・・と感じられるだけでも幸せです。

どうでも良いですが、この万博のテーマは「人類の進歩と調和」だったのですが、太陽の塔で有名な岡本太郎は「進歩と調和なんて大嫌いだ!」と仰っていたそうです^^;
そこまで言えるのも素晴らしいですね(笑)
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by deaconred | 2006-07-10 22:00 | BossaNova

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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