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TEMPO=AVANCO

本格的な夏の到来。

この時期になると季節要因なのかCD屋での人の流れが変わります。
冬まで全く売り場の前に人気の無かった「BossaNova」コーナーの前に人が集まります。

個人的にBossaNovaを聴くには夏が良いのでしょうが、売り場がすいている冬場こそBossaNovaの季節だと思っています(天邪鬼)

さて、そんなBossaNova、1枚をチョイスすれば?と尋ねられたと仮定すれば選ぶのが難しいです。

悩んで悩んで選んだのがこの1枚。
やはりこれですね。

TEMPO=AVANCO_f0062463_065912.jpg
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TEMPO=AVANCO/TAMBA TRIO

1.BORANDA
2.NUVENS
3.SE EU PUDESSE VOLTAR
4.BARUMBA
5.PREGAO
6.DANIELLE
7.BERIMBAU
8.O AMOR EM PAZ
9.A MORTE DE UM DEUS DE SAL
10.YANSA
11.CONSOLACAO
12.MOTO CONTINUO
13.GAROTA DE IPANEMA
14.MAS QUE NADA
15.NEGRO
16.MANIA DE MARIA
17.VENTO DO MAR
18.SONHO DE MARIA
19.SO DANCO SAMBA
20.O SAMBA DA MINHA TERRA
21.MOCA FLOR
22.RIO
23.TRISTEZA DE NOS DOIS
24.ESPERANCA

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→BossaNovaという音楽は基本的にギターの音楽だな、と言うのが本当のところなのでしょうがギターよりもピアノが好きな私はギターによるBossaNovaよりピアノによるBossaNovaを好みます。その時点でBossaNovaではない、と言われればそうなのでしょうが^^;

言うまでも無くBossaNovaを作ったのはJOAO GILBERTOで、ポルトガル語で「新しい感覚」とか「新しい傾向」という意味であるBossaNovaは当時、斬新な音楽だったのでしょう。リズム面ではJOAO GILBERTOが、作曲面ではANTONIO CARLOS JOBIMが決定的な影響を与えていると思います。

従ってBossaNovaの1枚となればこの二人の作品を選ぶのが普通なのでしょうが、BossaNova全盛期にはJazzの影響を強くうけたピアノ・トリオ形態によるジャズ・ボサ・トリオが多く誕生し、本質的なBossaNovaとは違うより洗練された音楽が登場するのです。私の中でお勧めしたい作品はこのジャズ・ボサなのです

そんなジャズ・ボサ全盛期に多くのバンドが誕生した中、アレンジ面や演奏、コーラス等総合的に見て最もモダンなサウンドを聞かせてくれるのがTAMBA TRIOでしょう。
このアルバムはTAMBA TRIOのTEMPO(時代)とAVANCO(前進)という2枚のLPを1枚のCDに収録したというなんともオイシイCD。それで国内盤は1,750円!もう買いです(笑)買うしかないです!
中心人物のルイス・エサは16歳でウイーンに留学したエリート。そんな彼はセンス抜群、アレンジ最高。もう言うことないですね。特に後半14曲以降のTEMPOが素晴らしいです。
13.GAROTA DE IPANEMA、14.MAS QUE NADA、18.SONHO DE MARIA、19.SO DANCO SAMBA、22.RIOあたりは鳥肌ですね。アレンジが本当に素晴らしいです。
それにしてもウッド・ベース弾いてるべべートは確実にベース弾きながら歌っています。同じ楽器を弾くものとして同時に歌を歌うなんて絶対無理です。凄すぎる!と変なところで感動^^;

話はそれるのですが、BossaNovaを聴いていると「MARIA」という題材が多く見受けられます。多分、キリスト教の「マリア」だと思うのですが、ブラジルにおける「マリア」の位置づけはどうなのでしょうか?そろそろこの文化的背景についても調べて行きたいです。
by deaconred | 2006-08-04 11:51 | BossaNova

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


by deaconred