ARBEIT MACHT FREI

昔はアウトドアな私でしたが20代はすっかり引きこもり(笑)
出かけるより部屋で音楽を聴いていたい感じです。

しかし、最近は出かけることが多くなり、休日部屋にこもることもあまりなくなっています。
(基本的には明るい性格なのですが^^;)

友人や知り合いが欧州なんかに旅行に行く時、お土産を聴かれたらCDを買ってきてくれ。といったことがあります。実際、何にかは本当に買ってきてくれたことがありました。

10代にプログレにはまって、なぜかイタリアのロックに夢中になっていました。
イタリアには行ったことないですが、CD買いにイタリアには行ってみたいです(笑)

最近、また自分の中でイタリアン・ロックがブーム。

マニアックですが、この人たちは凄いです。

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ARBEIT MACHT FREI/AREA
(1973年作品)

1.LUGLIO,AGOSTO,SETTEMBRE(NERO)
2.ARBEIT MACHT FREI
3.CONSAPEVOLEZZA
4.LE LABBRA DEL TEMPO
5.240 CHILOMETRI DA SMIRNE
6.L'ABBATTIMENTO DELLO ZEPPELIN

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→自らを「インターナショナル・ポップ・グループ」と称し、イタリアの共産党躍進にも一役かった政治色100%のナカテク集団、areaのファースト・アルバムです。

邦題は「自由への叫び」で原題の「ARBEIT MACHT FREI」はナチス・ドイツのユダヤ人収容所のスローガンであった「労働は自由を呼ぶ」を使用。デビューなのにすごい政治色です。

とりあえず、ここでは政治的、思想的なことは置いておいて、音楽の話をするととにかく演奏能力の高さと音楽的テンションの高さに圧倒されます。
正直、この作品は聴くのに体力が要りますね。

イタリア学生運動のテーマ曲でもあった1.LUGLIO,AGOSTO,SETTEMBRE(NERO)(7月、8月、9月(黒))はエジプト人女性の美しい詩の朗読から幕を開けます。中心的メンバーであったボーカルのディメトリオ・ストラトスがエジプト系イタリア人ということもあってエジプト人女性が朗読しているのか?勝手にそう思い込んでいます。
その後、怒涛のジャズ・ロックが疾走し、イタリアロックの特徴でもあるバルカン音楽(アラビア音楽)のフレーズ印象的です。実はこの曲をはじめて聴いてから民族音楽に少し傾倒した時期がありました。バルカン音楽はステキです。

2.ARBEIT MACHT FREI(自由への叫び)はノイズっぽい各音が次第に形を形成し、ホーン・セクション荒れ狂うジャズ・ロックへと変化していきます。シンセサイザーの擬音と秩序だったベースのリフレインが混沌と空間を支配し、徐々にその混沌に秩序がもたらされていく過程は非常に視覚的です。
ディメトリオのアナーキーなボーカルの後に複雑なキメがあり、ピックアップ後のホーン・アンサンブルが本当に素晴らしいです。このジャズ・ロックが明確な「ロック」としての魂を持っているところに驚かされます。プログレの中でも屈指の名曲、名演でしょう。

最後に既にイデオロギーが世界のなかで大きな力を持たなくなってしまった今では想像もつかないのですが、こういった政治的な活動のエネルギーが音楽に限らずこんなに芸術に力を与えると言う事を自分がどう受け止めるか?それが非常に大切に思えてきます。

30年以上経った今、当時の意味とは違った意味で「インターナショナル・ポピュラー・グループ」の意味が見えたようにも感じます。あくまでも「主観」の世界の話ですが・・・。
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by deaconred | 2006-08-28 22:47 | Rock(70年代)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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