PICTURES AT AN EXHIBITION

今年の後半のキーワードは「クラシック」??

漫画「のだめカンタービレ」がテレビドラマ化され、空前のクラシックブームですね。
私も先日のオペラ鑑賞後にすぐタワー・レコードに行き、オペラコーナーに行ったのですが、クラシックの棚に「のだめ」に出てくる千秋真一(指揮者)の名義でCDが発売されているのを見て驚きました。

私は子供のころにピアノを習っていたこともあり、子供のころからクラシックを聴いていたのでクラシック入門者程度の知識はあると思うのです。しかしまだまだクラシックのレビューなんて恐れ多い!!

ということでクラシックなロックのご紹介を。

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PICTURES AT AN EXHIBITION/EMERSON,LAKE&PALMER
(1971年作品)

1.PROMENADE
2.THE GNOME
3.PROMENADE
4.THE SAGE
5.THE OLD CASTLE
6.BLUES VARIATION
7.PROMENADE
8.THE HUT OF BABA YAGA
9.THE CURSE OF BABA YAGA
10.THE HUT OF BABA YAGA
11.THE GREAT GATES OF KIEV.
12.NUTROCKER

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→でました。歴史的名盤EL&Pの「展覧会の絵」です。

EL&Pは60年代後半から70年代中盤までU.K.Rockの中心であったPROGRESSIEVE ROCK(以後プログレ)を代表するバンドです。
プログレの定義についてはいろいろとあるのでしょうが、簡単に言ってしまえば「ロックを拡大する」もので、それまでのロックに1.アルバム全体を一つの作品とする意識の徹底2.壮大なる構成3.高度なテクニックなどを加えてロックを「進化」させようとしました。
この中にある「壮大な構成」は大作主義を生み、クラシックの構成などがロックに導入されていく中で、クラシックをそのままロックで演奏してしまったのが本作品です。

原曲の「展覧会の絵」はロシア国民楽派を代表する作曲家、モデスト・ムソルグスキーによって、1874年に作曲されました。友人であったヴィクトル・ガルトマンの遺作展を歩きながら、そこで見た10枚の絵の印象を音楽に仕立てたものです。これらの10枚の絵がただ無秩序に並ぶのではなく、『プロムナード』という短い前奏曲あるいは間奏曲が5回繰り返して挿入されるのが特徴的で、このプロムナードはムソルグスキー自身の歩く姿を表現しているといわれいます。

このロック版「展覧会の絵」はEL&Pがライブで演奏していたのですが、もともと発売される予定がなかったものの、その演奏の素晴らしさが噂となって海賊版が多く出回ったそうです。その事態に憂いだEL&Pは海賊版を回収して正規版として発売したのでした。
皮肉なのは、当時の彼らの音楽志向と異なるという理由で発売されなかった本作品で彼らがスターダムにのし上がったという点ですね。

英国では当時の貴族階級にも受け入れられ、知識人がロックを評価するきっかけとなった作品、という逸話も耳にします。

各曲、かなり原曲を忠実に再現している感じで一部には歌詞もついています。
中でも聞くたびにウルっと来るのがPROMENADEです。


拷問のような夢から私を導き
静かな夜の主題をつくっておくれ
狂おしく目覚めた目からは涙がこぼれる
涙は石のごとく乾いている
混乱、幻想の種からは
暗い敗北が育っていった
我々の悲しみの目的さえも
暗い夜が未だに種をまいている

私の視線はざわめく嵐により
守り、決められている
生まれた時から私の数々の愛の物語でも
そして別れ別れの道でも


あの有名なメロディをゆっくり叙情性あふれる声で歌うGREG LAKEは本当に素晴らしいミュージシャンだと思います。
歌詞も哲学的で◎

この作品はライブの録音なのですが、聴衆の熱狂は凄いものがありますね。
アンコールでONEC MORE MUSIC!とメンバーが言った後の聴衆はもうハイの状態を超えたハイでないでしょうか?ちなみにアンコール曲の12.NUTROCKERは「クルミ割り人形」の進行を拝借したロックです。
実は映像も発売されているようなのですがまだ入手していません。是非、映像も見てみたいです。

ジャケットも音楽を聴いて情景がイメージできるような真っ白いキャンパス。
そして中ジャケットでは絵が飾られています。アートワークも一級品です。

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by deaconred | 2006-12-20 17:46 | Rock(70年代)