ORANGES&LEMONS
2006年 02月 09日
最近は「個性の時代」、「自分らしさ」、「自分探し」と言うような言葉をよく聴くようになりましたが、私にはどうもよく分かりません。
そもそも「人とは違う」と言う事はどういうことなのでしょうね。
表現するという行為に「自分らしさ」が必要ならこのブログには「私らしさ」が必要なのでしょう(苦笑)
うーん、、このブログ、まだ始めたばかりですが「私らしさ」出ているのでしょうか?(笑)
「らしさ」という表現はとても難しいものですが、音楽に関して言えば「英国らしい」ロックやポップスというのは確実に存在すると思います。
「英国らしい」ロック・ミュージックとは?
**************************************************
ORANGES&LEMONS/XTC
(1989年作品)
1.GARDEN OF EARTHLY DELIGHTS
2.THE MAYER OF SIMPLETON
3.KING FOR A DAY
4.HERE COMES PRESIDENT KILL AGAIN
5.THE LOVING
6.POOR SKELETON STEPS OUT
7.ONE OF THE MILLIONS
8.SCARECROW PEOPLE
9.MERELY A MAN
10.CYNICAL DAYS
11.ACROSS THIS ANTHEAP
12.HOLD ME MY DADDY
13.PINK THING
14.MINIATURE SUN
15.CHALKHILLS AND CHILDREN
***************************************************
→XTCの音楽を聴けば「英国らしさ」というのがすぐに理解できるでしょう。
なぜ世界における「ロック」が英国と米国のロックを指すのか?という問題は20世紀のロック史を考える上で非常に重要な問題だと思うのですが、両国とも「自国の文化」に基づく音楽をしていたという点では共通していており、そこが世界に通用した要因の一つではないか?と考えています。
すなわち米国における文化とは「大量生産・大量消費」で英国における文化とは「シニシズム」です。
「シニシズム」という視点で英国ロック史を見てみるとTHE BEATLESをはじめ数々のミュージシャンに「シニシズム」を感じます。
そういう点では「英国らしさ」とは「シニシズム」である。と言えるかもしれません。
その変わりやすい天候、貴族階級と労働者階級の格差、英国の文化にはこういった問題を皮肉にて風刺する傾向があり、その文化は英国のロックに深く浸透しています。
XTCはパンクの嵐吹き荒れる1970年代後半にデビューした生粋の英国人ロックバンドで、その独特のひねくれたポップセンスでシーンの先頭を走ってきました。名前が売れて多作なバンドのわりに商業的には成功したとは言えないバンドなのですが、その原因は一般聴衆に愛されたというよりミュージシャンに愛されたという点にあるのではないでしょうか?
XTCの魅力は何と言ってもANDY PARTRIDGEの独特なメロディ美学です。
とにかく「快」と「不快」の境界を行くようなメロディラインはANDY PARTRIDGEにしか書けない!というぐらい独特です。
この独特すぎるメロディを愛したのは一般聴衆ではなく、ミュージシャンであるというのは非常に納得できます。
しかし本物は時代が経っても色あせません。2006年に聴いたXTCは全く輝きを失うことなくシニシズムを放っています。
そして聴けば聴くほどその「快」と「不快」の境界をいくスリルに魅せられていきます。
この「痛気持ちいい」感覚はこのポップなジャケットとともにこれからも愛され続けるでしょう。
amazonへ。
そもそも「人とは違う」と言う事はどういうことなのでしょうね。
表現するという行為に「自分らしさ」が必要ならこのブログには「私らしさ」が必要なのでしょう(苦笑)
うーん、、このブログ、まだ始めたばかりですが「私らしさ」出ているのでしょうか?(笑)
「らしさ」という表現はとても難しいものですが、音楽に関して言えば「英国らしい」ロックやポップスというのは確実に存在すると思います。
「英国らしい」ロック・ミュージックとは?
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ORANGES&LEMONS/XTC
(1989年作品)
1.GARDEN OF EARTHLY DELIGHTS
2.THE MAYER OF SIMPLETON
3.KING FOR A DAY
4.HERE COMES PRESIDENT KILL AGAIN
5.THE LOVING
6.POOR SKELETON STEPS OUT
7.ONE OF THE MILLIONS
8.SCARECROW PEOPLE
9.MERELY A MAN
10.CYNICAL DAYS
11.ACROSS THIS ANTHEAP
12.HOLD ME MY DADDY
13.PINK THING
14.MINIATURE SUN
15.CHALKHILLS AND CHILDREN
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→XTCの音楽を聴けば「英国らしさ」というのがすぐに理解できるでしょう。
なぜ世界における「ロック」が英国と米国のロックを指すのか?という問題は20世紀のロック史を考える上で非常に重要な問題だと思うのですが、両国とも「自国の文化」に基づく音楽をしていたという点では共通していており、そこが世界に通用した要因の一つではないか?と考えています。
すなわち米国における文化とは「大量生産・大量消費」で英国における文化とは「シニシズム」です。
「シニシズム」という視点で英国ロック史を見てみるとTHE BEATLESをはじめ数々のミュージシャンに「シニシズム」を感じます。
そういう点では「英国らしさ」とは「シニシズム」である。と言えるかもしれません。
その変わりやすい天候、貴族階級と労働者階級の格差、英国の文化にはこういった問題を皮肉にて風刺する傾向があり、その文化は英国のロックに深く浸透しています。
XTCはパンクの嵐吹き荒れる1970年代後半にデビューした生粋の英国人ロックバンドで、その独特のひねくれたポップセンスでシーンの先頭を走ってきました。名前が売れて多作なバンドのわりに商業的には成功したとは言えないバンドなのですが、その原因は一般聴衆に愛されたというよりミュージシャンに愛されたという点にあるのではないでしょうか?
XTCの魅力は何と言ってもANDY PARTRIDGEの独特なメロディ美学です。
とにかく「快」と「不快」の境界を行くようなメロディラインはANDY PARTRIDGEにしか書けない!というぐらい独特です。
この独特すぎるメロディを愛したのは一般聴衆ではなく、ミュージシャンであるというのは非常に納得できます。
しかし本物は時代が経っても色あせません。2006年に聴いたXTCは全く輝きを失うことなくシニシズムを放っています。
そして聴けば聴くほどその「快」と「不快」の境界をいくスリルに魅せられていきます。
この「痛気持ちいい」感覚はこのポップなジャケットとともにこれからも愛され続けるでしょう。
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by deaconred
| 2006-02-09 23:00
| Rock(80年代)