REPUBLIC

ROCKとは何か?という問いは非常に難しい問いだと思います。
少なくとも「古典音楽の脱却」と言う答えを自分の中では持っていますが、ROCKは20世紀の文化に根を深く伸ばし、純粋に音楽の部分で説明できるものではなくなってしまったのかも知れません。

ROCKを定義する上でひとつ重要になるのがその「精神」でしょう。
その「精神」を音楽的に反映させるかその人の生き方に反映させるかビジュアルに反映させるかはそのスタイルによって規定させるのでしょうがそこになんらかの「精神」を持っている以上、それはROCKと呼べるのだと思います。

ROCKの歴史を紐解くと1960年代後半に勃興したPROGRESSIVE ROCKから1970年代後半に勃興したPUNK ROCKまでに非常に興味があるのですが、どちらの音楽の精神も現代まで引き継がれているように感じます。

PUNK ROCKに影響をうけたこの「バンド」はそんなROCKな精神を宿した音楽を今も続けている数少ないバンドでしょう。

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REPUBLIC/NEW ORDER
(1993年作品)

1.REGRET
2.WORLD
3.RUINED IN A DAY
4.SPOOKY
5.EVERYONE EVERYWHERE
6.YOUNG OFFENDER
7.LIAR
8.CHEMICAL
9.TIMES CHANGE
10.SPECIAL
11.AVALANCHE

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→カテゴリー的はElectoronicaに分類したほうがいいのでは?というぐらいElectoronica色が強いNEW ORDERですが、このバンドは紛れもなくROCKの精神を宿した「バンド」なのでROCKのカテゴリーに分類します。

1980年代を背負ってたつほどのカリスマ性を持ったIAN CURTISを自殺という最悪の形で失ったJOY DIVISIONは「誰かだ抜ければバンド名を改名する」という約束のもと「NEW ORDER」と改名して活動を再開。
大胆な電子音を導入したROCKで80年代のシーンを牽引しました。

この作品は各メンバーのソロ活動が目立って実質的には解散しているのでは?と思われていた時期に突然発表された作品で、改めて彼らがROCKなバンドだ、と再認識できる作品です。

ご存知の通り、NEW ORDERはIAN CURTISの死を引きずり、内向的な内容を歌ってきましたが、この作品でもその路線(?)で作られています。
最初にシングル・カットされた曲は「REGRET」


I would like a place I could call my own
Have a conversation on the telephone
Wake up every day that would be a start
I would not complain of my wounded heart
I was upset you see
Almost all the time
You used to be a stranger
Now you are mine

自分の場所と言えるような所が欲しい
ゆっくりと電話ができるような
毎日目を覚まし一日のスタートを切れるような
傷ついた心について小言をいっているじゃない
ただろうばしいだけさ
殆どの時は以前の君は見知らぬ人だった
今の君は僕のもの


このサビを聴くだけで涙が出てしまいます。
この曲がNEW ORDERだ、と言ってもいいぐらいすばらしい曲ですね。
この曲には引きずる死の影からバンドのメンバーを救う慈愛の英知にあふれ、ROCKの精神にて彼らの感情を吐き出すことでより曲がより高度な次元へ昇華しているように感じます。

これこそ「音楽の力」でしょう。
そしてそんな力に満ちた音楽が1990年代に「REPUBLIC」というタイトルにて発表されることに意味があると感じます。

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by deaconred | 2006-02-10 23:13 | Rock(90年代)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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