CIRCUS MONEY

6月は好きじゃありません。

仕事は忙しい時期ですし、梅雨で心は晴れませんし、なにより唯一休日がない月なのですよね。
(8月も休日ないですが、盆休みとかありますからね)

そんな憂鬱な6月、あれは2003年の6月、愛して止まないSTEELY DANの最新作が発売となりました。
先行して公式サイトに映像が配信され、だんだんと全体像が見えてくる新作に心踊り、憂鬱な6月を乗り切ったことを覚えています。

そして今年、ファンの間では噂になっていたSTEELY DANの一人、ウォルター・ベッカーの新作が登場!
音楽の神様は二度も憂鬱な6月から私を救ってくれました。
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CIRCUS MONEY/WALTER BECKER
(2008年作品)

1.DOOR NUMBER TWO
2.DOWNTOWN CANON
3.BOB IS NOT YOUR UNCLE ANYMORE
4.UPSIDE LOOKING DOWN
5.PAGING AUDREY
6.CIRCUS MONEY
7.SELFISH GENE
8.DO YOU REMEMBER THE NAME
9.SOMEBODY'S SATURDAY NIGHT
10.DARKLING DOWN
11.GOD'S EYE VIEW
12.THREE PICTURE DEAL

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→STEELY DANについては今まで何度もこのブログで取り上げている私が最も愛しているバンドです。
そんなSTEELY DANはドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの二人を中心に活動しています。
二人はSTEELY DANとして1972年~1980年まで活動し、活動を停止。
1993年に復活、現在に至ります。

その活動停止の間にドナルド・フェイゲンは1982年に歴史的名盤「THE NIGHTFLY」、1993年には「KAMAKIRIAD」、再結成後の2006年に「MORPH THE CAT」を発表しています。
一方のベッカーは80年代の活動はプロデュース業のみで本人はハワイへ隠居。
1993年のフェイゲンとの共同作業の影響なのか1994年に初のソロ・アルバム「11 TRACKS OF WHACK」を発表、そして2008年に二枚目のソロである本作品を発表しています。

STEELY DANでのフェイゲンとベッカーの役割については、個人的に作曲的な担当+毒:フェイゲン、歌詞・物語+皮肉担当:ベッカーと感じております。
STEELY DAN活動停止後の1982年に発売された「THE NIGHTFLY」は、フェイゲンの完璧主義が一層際立ち、完璧な音つくりに「もはやベッカー不要?」とまで言われていました、フェイゲン自身はベカー不在で物語としての曲をまとめるのに苦労したそうです。

ベッカーの音楽的役割やフェイゲンのソロとベッカーのソロを比べてみても正直、フェイゲンに興味が行ってしまうというのが大多数のファンの意見ではないでしょうか?
実際、1994年に発売されたベッカーの初ソロ作品を聞き込んでいる人は少ないかもしれません。
(私もそれほど聞き込んでいません^^;)
しかしながら2000年の本格的な活動開始後のベッカーのギタープレイは「ヘタウマ」な領域を超えて神がかり的な「ヘタウマ」な領域に達していると思います。
そこには熟年の技と音楽への愛情が感じられ、ますます「味のある」プレイになっていると思います。
さらに見逃せないのはベース・プレイヤーとしてのベッカーです。
70年代のSTEELY DANはチャック・レイニーという凄腕スタジオ・ミュージシャンにその殆どを任せていましたが、2000年以降の作品ではベッカーがベースを担当。
個人的に一人のベーシストとして私はベッカーのベースプレイをかなり高く評価しています。

このあたりを頭に入れて、ベッカーの新作を聴いてみると、かなり良い作品だ!と感じています。
もしかするとフェイゲンの新作よりも斬新な感じで聴けるかも知れません。

一番驚いたのは鍵盤楽器の使い方です。
全作品ではギターを中心とした音つくり、リズムつくりだったのに対し、今回はかなりフェイゲン的な感じの鍵盤の使い方をしているな、と感じました。
前作ではベッカー・ファミリーと言えるギタリストが多く録音に参加していたのに対し、今回はSTEELY DANのツアーのメンバーが録音に参加しているということも大きく影響しているのかもしれません。
これの影響か、ギターのリズムの取り方が2ビートっぽくなり、全体的に「レゲエ調」に聴こえるようです。
実際、ネット上でも作品の印象として「レゲエ」っぽいという意見は多く見受けられました。
私個人的にはレゲエっぽくもあり、全体的にミステリアスな印象です。
ただミステリアスとは言え、前作に比べてかなり聴きやすくなっていると思います。
上質のAOR的な音つくりにミステリアスな音のカーテンをひいているといった感じでしょうか。

また、4.UPSIDE LOOKING DOWNのコーラスでは裏声を使って高いメロディを歌うなど新しいことに挑戦していました。

ベッカーの作品は絶対に歌詞が重要だと思うのですが、未だに国内盤の発売予定はないようです。
残念ながら全く英語が理解出来ないので当面は音とヘタウマなベッカーの歌声だけで楽しんで行きたいと思いました。

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by deaconred | 2008-06-16 21:46 | Rock(00年代)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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