SUMMER BREEZE

6月も終わりに近づき、夏ですね。
今年は雨が多く、週末は毎週雨が降っているように感じです。

「夏」と言えば断然、ボサ・ノヴァが聴きたくなるのですが、「夏」というキーワードで曲を思い出すと、この曲を思い出します。
これ聴きはじめると頭でエンドレスで再生が始まってしまう中毒性の高い名曲ですね。

蒸し暑い夏の夜にはこのハーモニーとこの哀愁がたまりません。
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SUMMER BREEZE/SEALS&CROFTS
(1972年作品)

1.HUMMINGBIRD
2.FUNNY LITTLE MAN
3.SAY
4.SUMMER BREEZE
5.EAST OF GINGER TREES
6.FIDDLE IN THE SKY
7.BOY DOWN THE ROAD
8.EUPHRATES
9.ADVANCE GUARDS
10.YELLOW DIRT

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→70年代男性デュオ・ブームの先駆けとなった、ジム・シールズとダッシュ・クロフツからなる2人組「SEALS&CROFTS」の4枚目の作品です。
ジャケット見た瞬間に名盤確定。ジャケットから音楽が聞こえてきます。
手に取った時にピンとこなければいけません。
こういう作品は即買いに限ります。

SEALS&CROFTSの音楽で私が最も惹かれる点は、そのカオス性です。
単純にいろいろな音楽の影響で、エキゾチックな・・・ということではなく、その混ざり具合の中途半端さが絶妙なのです。
カオスと言う名の秩序です。
よく知られていることですが、彼らは当時の新興宗教であったバハイ教に多くの影響を受けています。
その宗教はイスラム教を起源にしており、それが、彼らの音楽に中近東的なものをもたらしているのかもしれません。
初めて作品を発表したのが1969年。まさにフラワー・ムーブメントの時代からの影響、ヒッピー文化、さらにはプログレッシブ・ロック的な曲の展開、哲学的な歌詞、アラビア的音階・・・それらの要素がフォーク、ブルースを基本とし、全てが絶妙なバランスで主張しているのです。

初めて彼らの音楽を聴いた時、1曲目のHUMMINGBIRDでノックアウトされました。
ハミングバードはハバイ教では聖なる鳥(?)なのでしょうか?歌詞を見るとかなり宗教的な内容です↓↓。

「聖なる値への飛翔を・・・私たち全ての先祖よ」嗚呼 聖鳥よ!

イントロの作り方やフルートの使い方がプログレッシブ・ロックの「キャメル」の「スノー・グース」を彷彿とさせ、とてもプログレ的なアプローチだな、という印象を受けました。
エンディングのベースラインは好みです。
こういうフレーズをエレキ(弾かないけど)弾いてみたいです。

そしてこの作品の中で最も聴かれるべき名曲が4.SUMMER BREEZEです。
メロディもハーモニーを素晴らしいですね。夏の日の風から想像できる日常が目の前に広がります。非常に視覚的な曲だと思います。
楽器の使い方もうまいですね。楽器の数よりも音の厚みがはるかに上です。
後半とコーラスに音数が増えるというアレンジはよくあるパターンですが、いやらしくないところがいいですね。
もしソウル・ミュージックが好きな人ならアイズレー・ブラザーズのカバーで聴いたことがあるかもしれません。
アイズレー・ブラザーズのバージョンも大胆なアレンジで大好きです。

ドラムにはジム・ケルトナー、ジム・ゴードン、ピアノにはマイケル・オマーティアン、ベースにはウィルトン・フェルダーと録音に参加したメンバーもかなり豪華です。
インドの民族楽器、タブラを使っているところは60年代の名残なのでしょうか?ドラムとのアクセントの違いが全体的に面白いです。

最初の一音から最後の一音まで全てをオススメできる名盤、試聴してみて気になったらチェックしてみてください。

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by deaconred | 2008-06-27 23:50 | Rock(70年代)