PHOTOS OF GHOSTS

なんだかネタの数珠繋ぎのようになっていますが・・・

前回のピート・シンフィールドからのネタといえばこのバンドになるでしょう。
このバンドの作品をもっとも聞いていたのは18歳、19歳の頃で、ちょうど洋楽とはなぜ英国と米国を指すのか?という問題について考えている時でした。
イタリアにもこんなにすばらしいバンドがあるのに・・・と一人、聴いていたのを思い出します。

今回のネタはイタリアのロック史上最も世界的に知られたバンドの作品です。

音楽とは美しいものである。
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PHOTOS OF GHOSTS/PFM
(1973年作品)

1.RIVER OF LIFE
2.CELEBRATION
3.PHOTOS OF GHOSTS
4.OLD RAIN
5.IL BANCHETTO
6.Mr.9'TILL 5
7.PROMENADE THE PUZZLE

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→PFMとはプレミアータ・フォルネリア・マルコーニ(Premiata Forneria Marconi)の略で、イタリアではフルネーム、世界的にはPFMという名前で知られています。

この作品は1972年に発売した「幻想物語」と「友よ」という作品からセレクトした曲に英語の歌詞をつけて(元々はイタリア語で歌われていた)録音し直し、発売されました。
PFMを見出したのが前回のネタ、ピート・シンフィールドで彼はこの作品の英語歌詞を担当。
彼はPFMを世界的に売り出すために、交流のあったEL&Pの設立した「マンティコア」レーベルから発売しています。

この作品をきっかけに私はイタリアのプログレにはまっていくのですが、イタリアのプログレの特徴としては①とにかくバカテク②ぶれない美意識が挙げられると思います。
「バカテク」というのは、一種のプログレの代名詞だと思われますが、そのバカテクの中でもさらに上をいく上手さを誇ると思います。
過去にブログで取り上げたAREAをはじめ、イタリアのプログレはバカテク。
変拍子も炸裂で、最近流行のPerfumeよりもポリリズムです。

PFMは世界的成功を収めたバンドだけあって、イタリアのプログレの中でも多作のほうだと思います。
ただ、初期のメンバーであったマルチ・プレイヤーのマウロ・パガーニ在籍時がバンドのピークと言えるでしょう。
フルート、ヴァイオリンにピッコロ等あらゆる楽器を操るマルチ・プレイヤーであるマウロ・パガーニは自身の背景にある豊かな音楽性、特にクラシック(バロックですかね)、地中海音楽の要素をロックに融合させています。
ベタな表現をするとクラシックとロックの融合、これは安易にこれを行っているB級プログレとは全く異なった次元です。ただただ、美しい・・・その一言です。

オープニングを飾る1.RIVER OF LIFEは最初の1分間の高尚な美に圧倒されます。
これはまさにロックというなのクラシック。音楽の作り自体がクラシックなのです。
そこから急にハード・ロックへと展開するのですが、そこに全く違和感がないところが素晴らしい。
非常に視覚、イメージに訴えかえる曲で、それまでの音の支流が徐々に集まり始め、目の前に「大河」が現れるようです。この構成力、演奏力、イタリアン・ロックの最高峰と言えるでしょう。

2.CELEBRATIONは祭りに関係した曲、と昔に何かで読んだ記憶があります。
総じてそうですが、プログレバンドがシャッフル・ビートでギターかき鳴らし、アメリカン・ロック的な演奏すればこんな感じになります。といった感じの曲です。
しかしPFMは中間部分で急に哀愁を帯び、急にクラシカルになったりと展開が一過ぎ縄では行きません。
なんとあそこに1974年のライブ映像が上がっているので貼っておきます。3分45秒、是非ご覧ください。

3.PHOTOS OF GHOSTSは「叙事詩」的な曲です。
アコースティックな楽器とシンセサイザーの使い方が巧みで、実に神秘的な雰囲気にありながらもロック的な要素を忘れない素晴らしい曲です。
構成も非常にしっかりしており、音楽を聴いているだけで壮大な物語を読んでいるかのような感覚になります。

6.Mr.9'TILL 5は一種の遊びでしょうか?9時から5時まで働くサラリーマンの曲です。
5時で帰れたらかなり幸せなサラリーマンだと思いますが、イタリアでは昼はあまり働かないと聴きますし、5時と言うのはものすごい労働なのかもしれません^^;
原曲には詩がなかったのでピート・シンフィールドが遊びでこんな歌詞をつけたのかもしれませんね。
バカテクを堪能できる曲で、後半のオルガンはEL&Pを彷彿とさせます。

彼らは2002年に再結成(?)で来日公演を果たしていたのですが、個人的にはあんまり興味を惹かれずライブには行きませんでした。
ライブ映像を含めたDVD付きCDも発売されていたようですが、それも購入していません。
私の中でPFMと言えばこの作品。
この作品だけで十分です。あまりイタリアのプログレなど聞く機会がないかもしれませんが、私はオススメします。イタリアのプログレを(笑)

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by deaconred | 2008-08-19 23:35 | Rock(70年代)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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