SOMETHIN' ELSE
2008年 09月 10日
何事も「人間万事、塞翁が馬」
何がきっかけで有名になるか分かりません。
ちょっとしたきっかけで人生が大きく変わるので、いかなることにもアンテナを立てることが大切です。
人と人の縁は大切にしていきたいと思っています。
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SOMETHIN' ELSE/CANNONBALL ADDERLEY
(1958年録音)
MILES DAVIS:tp
CANNONBALL ADDERLEY:as
HANK JONES:pf
SAM JONES:b
ART BLAKEY:dr
1.AUTUMN LEAVES
2.LOVE FOR SALE
3.SOMETHIN'ELSE
4.ONE FOR DADDY-O
5.DANCING IN THE DARK
**************************************************
→モダン・ジャズの歴史的大名盤の登場です。
録音の名義はキャノンボール・アダレイとなっていますが、実質的はマイルス・デイビスの作品で、マイルスがキャノンボールのために裏方に回ってみるとその作品が歴史的大名盤になってしまったという作品です。
1950年代のモダン・ジャズを代表する名盤ですが、その誕生は非常に面白い過程ですね。
さて、この作品には聴き方があると思います。
それは「可能な限り大音量で聴くこと」です。
近所の迷惑になるかもしれません。家族からクレームが出るかもしれません。
それでも1.AUTUMN LEAVESを聴く約11分間だけは辛抱してもらってください。
スピーカーからマイルスの唾が飛んでくるぐらいの大音量がオススメです。
マイルス・デイビスは言うまでもなくモダン・ジャズシーンを常に牽引してきました。
正直、そこまでトランペットが上手いか?と問われれば他にもっと上手いプレイヤーはいたでしょう。
ではなぜマイルスは常にシーンの最前線にいたのか?
それはジャズに対する、音楽に対するセンス、美意識が人一倍鋭かっただと思います。
特に美意識に関しては他の追随を許さなかったのではないでしょうか
クラシカルなジャズからクールなジャズ、泥臭いブルースからカクテルサウンド、電化にファンク、どんなジャンルのジャズであろうと「マイルス」というジャズを表現できてしまう点がジャズを牽引してきた源だと思います。
この作品で一番聴かなければいけないのは勿論、最も演奏されているであろうスタンダード1.AUTUMN LEAVES「枯葉」です。
印象的なイントロとエンディングを持っていますが、テーマは極めて単純。
ジャズの本質であるアドリブに全てがあります。
まずはキャノンボールの動きのあるアドリブとマイルスの静とも言えるアドリブの対比が面白い
です。
リズム隊は太い音のベース、サム・ジョーンズとファンキーの代名詞、アート・ブレイキーがドラムを担当していますが、個性を抑えてかぐっとこらえた演奏をしています。
音を大きくして目をつぶってみると、楽器感の空気が伝わってきます。
この空間に自分が引き込まれてしまえばもうこの作品の虜となるでしょう。
この空気の中に潜むマイルスの美意識を感じたとき、凄い「枯葉」が聴こえてきます。
当然、他の演奏も素晴らしいですが、1.AUTUMN LEAVESを聴いて毎回満足してしまいます。
余談ですが、キャノンボールというのは勿論、あだ名でキャンニバル(cannibal「大食漢」)に由来するそうです。
この録音の1ヵ月後、モダン・ジャズに「モード」という革命を起こす「カインド・オブ・ブルー」へとつながっていきます。
「カインド・オブ・ブルー」でのキャノンボールの貢献度を考えればこの作品の意味もまた増してくると思います。
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何がきっかけで有名になるか分かりません。
ちょっとしたきっかけで人生が大きく変わるので、いかなることにもアンテナを立てることが大切です。
人と人の縁は大切にしていきたいと思っています。
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SOMETHIN' ELSE/CANNONBALL ADDERLEY
(1958年録音)
MILES DAVIS:tp
CANNONBALL ADDERLEY:as
HANK JONES:pf
SAM JONES:b
ART BLAKEY:dr
1.AUTUMN LEAVES
2.LOVE FOR SALE
3.SOMETHIN'ELSE
4.ONE FOR DADDY-O
5.DANCING IN THE DARK
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→モダン・ジャズの歴史的大名盤の登場です。
録音の名義はキャノンボール・アダレイとなっていますが、実質的はマイルス・デイビスの作品で、マイルスがキャノンボールのために裏方に回ってみるとその作品が歴史的大名盤になってしまったという作品です。
1950年代のモダン・ジャズを代表する名盤ですが、その誕生は非常に面白い過程ですね。
さて、この作品には聴き方があると思います。
それは「可能な限り大音量で聴くこと」です。
近所の迷惑になるかもしれません。家族からクレームが出るかもしれません。
それでも1.AUTUMN LEAVESを聴く約11分間だけは辛抱してもらってください。
スピーカーからマイルスの唾が飛んでくるぐらいの大音量がオススメです。
マイルス・デイビスは言うまでもなくモダン・ジャズシーンを常に牽引してきました。
正直、そこまでトランペットが上手いか?と問われれば他にもっと上手いプレイヤーはいたでしょう。
ではなぜマイルスは常にシーンの最前線にいたのか?
それはジャズに対する、音楽に対するセンス、美意識が人一倍鋭かっただと思います。
特に美意識に関しては他の追随を許さなかったのではないでしょうか
クラシカルなジャズからクールなジャズ、泥臭いブルースからカクテルサウンド、電化にファンク、どんなジャンルのジャズであろうと「マイルス」というジャズを表現できてしまう点がジャズを牽引してきた源だと思います。
この作品で一番聴かなければいけないのは勿論、最も演奏されているであろうスタンダード1.AUTUMN LEAVES「枯葉」です。
印象的なイントロとエンディングを持っていますが、テーマは極めて単純。
ジャズの本質であるアドリブに全てがあります。
まずはキャノンボールの動きのあるアドリブとマイルスの静とも言えるアドリブの対比が面白い
です。
リズム隊は太い音のベース、サム・ジョーンズとファンキーの代名詞、アート・ブレイキーがドラムを担当していますが、個性を抑えてかぐっとこらえた演奏をしています。
音を大きくして目をつぶってみると、楽器感の空気が伝わってきます。
この空間に自分が引き込まれてしまえばもうこの作品の虜となるでしょう。
この空気の中に潜むマイルスの美意識を感じたとき、凄い「枯葉」が聴こえてきます。
当然、他の演奏も素晴らしいですが、1.AUTUMN LEAVESを聴いて毎回満足してしまいます。
余談ですが、キャノンボールというのは勿論、あだ名でキャンニバル(cannibal「大食漢」)に由来するそうです。
この録音の1ヵ月後、モダン・ジャズに「モード」という革命を起こす「カインド・オブ・ブルー」へとつながっていきます。
「カインド・オブ・ブルー」でのキャノンボールの貢献度を考えればこの作品の意味もまた増してくると思います。
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by deaconred
| 2008-09-10 23:50
| Jazz