GIANT STEPS
2008年 10月 09日
やっとiPodへCD100枚転送終わりました。
TV観ながら、ネット視ながらコツコツとリッピングです。
昨晩はジャンル関係なく、思いつくCDを取り込んだのですが、その中の1枚を今晩はレビューしたいと思います。
常に新しいことはあくなき探求から生まれるものなのでしょう。
ジャズという「自由な」音楽の中にあって、新しいアプローチをすることは非常に難しいことだと思います。
マイルスがモードに着手していた頃、もう一人の巨人は「コルトレーン・チェンジ」を完成させていました。
ハード・バップの壁を突き破った「コルトレーン・チェンジ」は必聴です。
**************************************************
GIANT STEPS/JOHN COLTRANE
(1959年録音)
JOHN COLTRANE:ts, ss
TOMMY FLANAGAN:pf
CEDAR WALTON:pf
WYNTON KELLY:pf
PAUL CHAMBERS:b
ART DAVIS:ds
LEX HUMPHRIES:ds
JIMMY COBB:ds
1.GIANT STEPS
2.COUSIN MARY
3.COUNTDOWN
4.SPIRAL
5.SYEEDA'S SONG FLUTE
6.NAIMA
7.Mr P.C.
**************************************************
→ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」はモダン・ジャズに燦然と輝く歴史的名盤です。
ジョン・コルトレーンは日本で最も人気のあるミュージシャンの一人です。
常に自己改革を進め、自らの音楽を昇華させていったその姿勢が日本人に受けるのかもしれません。
日本には「コルトレーン研究家」なるマニアが大勢いると聞いています。
おろるべし、コルトレーン。
そんなコルトレーンの名前を一気に有名にしたのが、「コルトレーン・チェンジ」と呼ばれる独特のコード進行です。
このコード進行を用いて、今までにない新しいジャズを創り上げました。
俗に「黄金カルテッド」と言われる時代の少し前の出来事です。
そうなると「コルトレーン・チェンジ」とはなんだ??
と言うことになると思います。
頭では理解しているのですが、間違ったこと書けないのでググってみると
「短3度上の7th → Maj7に解決 → 短3度上の7thの連続」と書いてありました。
1.GIANT STEPSの冒頭のコード進行は
/BM7 D7/GM7 B♭7/ E♭M7 /Am7 D7/
/GM7 B♭7/ E♭M7 F♯7/BM7 /Fm7 B♭7/
で、このコード進行の1小節~3小節、5小節~7小節がコルトレーン・チェンジです。
最初の3小節はE♭へ向かうコード進行で、冒頭のBM7はE♭のⅡm7であるFm7が来ると思いきや、いきなり裏コードを用いてBM7となっています。
そして「短3度上の7th → Maj7に解決を繰り返すのですが、興味深いのは、この3小節を
BM7→D7→GM7→B♭7→ E♭M7
①BM7→ B♭7→EM♭7
② D7→GM7
と分解すれば、下段のD7→GM7はCに解決します。
E♭とCmは平行調の関係で、スケール的には同じですよね。
ここにコルトレーン・チェンジの真髄があるのかもしれません。
ところでこの曲では名盤には顔を出すことの多いトミー・フラナガンがピアノで参加しています。
フラナガンは録音当日初めて譜面を見たそうなのですが、あまりにも馴染みのないコード進行だったため、バッキングのピアノを弾くのがやっとで、アドリブは途中で放棄してしまっています。
後に、コルトレーン・チェンジの理解を深め、自らの作品でリベンジしています^^;
プロにも衝撃を与えているコルトレーン・チェンジ、恐るべきです。
動画があったので貼っておきます。
よく、ジャズを聴きますよ!という人の中でアドリブを理解せずに聴いている人がいて困ります。
ジャズの醍醐味はアドリブにあります。
この曲は16小節の曲で、動画の中で音符が動き出したら、そこからアドリブ、つまりは即興で吹いていると言うとです。
極めて基本的なことですが、時々、アドリブご理解していない人がいて困ります^^;;
(しかしこの動画作った人、凄いです)
その他の曲にも面白い要素ありますが、今回はここまで・・・。
一つだけ申し上げますと7.Mr P.C.はベーシストのポール・チェンバースに捧げられた曲です。
マイナー調のブルースと言えばこの曲ですかね。
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TV観ながら、ネット視ながらコツコツとリッピングです。
昨晩はジャンル関係なく、思いつくCDを取り込んだのですが、その中の1枚を今晩はレビューしたいと思います。
常に新しいことはあくなき探求から生まれるものなのでしょう。
ジャズという「自由な」音楽の中にあって、新しいアプローチをすることは非常に難しいことだと思います。
マイルスがモードに着手していた頃、もう一人の巨人は「コルトレーン・チェンジ」を完成させていました。
ハード・バップの壁を突き破った「コルトレーン・チェンジ」は必聴です。
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GIANT STEPS/JOHN COLTRANE
(1959年録音)
JOHN COLTRANE:ts, ss
TOMMY FLANAGAN:pf
CEDAR WALTON:pf
WYNTON KELLY:pf
PAUL CHAMBERS:b
ART DAVIS:ds
LEX HUMPHRIES:ds
JIMMY COBB:ds
1.GIANT STEPS
2.COUSIN MARY
3.COUNTDOWN
4.SPIRAL
5.SYEEDA'S SONG FLUTE
6.NAIMA
7.Mr P.C.
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→ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」はモダン・ジャズに燦然と輝く歴史的名盤です。
ジョン・コルトレーンは日本で最も人気のあるミュージシャンの一人です。
常に自己改革を進め、自らの音楽を昇華させていったその姿勢が日本人に受けるのかもしれません。
日本には「コルトレーン研究家」なるマニアが大勢いると聞いています。
おろるべし、コルトレーン。
そんなコルトレーンの名前を一気に有名にしたのが、「コルトレーン・チェンジ」と呼ばれる独特のコード進行です。
このコード進行を用いて、今までにない新しいジャズを創り上げました。
俗に「黄金カルテッド」と言われる時代の少し前の出来事です。
そうなると「コルトレーン・チェンジ」とはなんだ??
と言うことになると思います。
頭では理解しているのですが、間違ったこと書けないのでググってみると
「短3度上の7th → Maj7に解決 → 短3度上の7thの連続」と書いてありました。
1.GIANT STEPSの冒頭のコード進行は
/BM7 D7/GM7 B♭7/ E♭M7 /Am7 D7/
/GM7 B♭7/ E♭M7 F♯7/BM7 /Fm7 B♭7/
で、このコード進行の1小節~3小節、5小節~7小節がコルトレーン・チェンジです。
最初の3小節はE♭へ向かうコード進行で、冒頭のBM7はE♭のⅡm7であるFm7が来ると思いきや、いきなり裏コードを用いてBM7となっています。
そして「短3度上の7th → Maj7に解決を繰り返すのですが、興味深いのは、この3小節を
BM7→D7→GM7→B♭7→ E♭M7
①BM7→ B♭7→EM♭7
② D7→GM7
と分解すれば、下段のD7→GM7はCに解決します。
E♭とCmは平行調の関係で、スケール的には同じですよね。
ここにコルトレーン・チェンジの真髄があるのかもしれません。
ところでこの曲では名盤には顔を出すことの多いトミー・フラナガンがピアノで参加しています。
フラナガンは録音当日初めて譜面を見たそうなのですが、あまりにも馴染みのないコード進行だったため、バッキングのピアノを弾くのがやっとで、アドリブは途中で放棄してしまっています。
後に、コルトレーン・チェンジの理解を深め、自らの作品でリベンジしています^^;
プロにも衝撃を与えているコルトレーン・チェンジ、恐るべきです。
動画があったので貼っておきます。
よく、ジャズを聴きますよ!という人の中でアドリブを理解せずに聴いている人がいて困ります。
ジャズの醍醐味はアドリブにあります。
この曲は16小節の曲で、動画の中で音符が動き出したら、そこからアドリブ、つまりは即興で吹いていると言うとです。
極めて基本的なことですが、時々、アドリブご理解していない人がいて困ります^^;;
(しかしこの動画作った人、凄いです)
その他の曲にも面白い要素ありますが、今回はここまで・・・。
一つだけ申し上げますと7.Mr P.C.はベーシストのポール・チェンバースに捧げられた曲です。
マイナー調のブルースと言えばこの曲ですかね。
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by deaconred
| 2008-10-09 11:24
| Jazz