カテゴリ:BossaNova( 44 )

GETZ/GILBERTO

先週、タワーでCD7枚買いました。
7枚買って10,510円でした。「2枚買って15%OFF」などを利用して効率よく買えたと思います。

その中で、ついに買ってしまいました。
初めて聞いたのはもうかなり前、しかもLPでした。
それから何度もCDを買うチャンスがあったのに買わなかったのは理由がありました。
この作品の功罪がどうも引っかかったのでしょう。
”音楽をビジネスにする”ということは非常に難しいですね。

世の中的にはマイケル・ジャクソンのネタが多いですが、今晩はこれを聴いています。
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GETZ/GILBERTO
(1963年録音)

STAN GETZ:ts
ANTONIO CARLOS JOBIM:pf
JOAO GILBERTO:g/vo
TOMMY WILLIAMS:b
MILTON BANANA:ds
ASTRUD GILBERTO:vo

1.THE GIRL FROM LPANEMA
2.DORALICE
3.PARA MACHUCAR
4.DESAFINADO
5.CORCOVADO
6.SO DANCO SAMBA
7.O GRANDE AMOR
8.VIVO SOHANDO

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→ボサ・ノヴァ作品の代表格として知られるゲッツ&ジルベルトです。
なにしろ色々な裏話があって(真実かどうかは別にして)個人的には好きになれない作品なのです。

この作品の功罪については色々と考えさせられます。
まずこの作品によってボサ・ノヴァが世界的に知られるようになったということは間違いないようです。
これはジョアン・ジルベルトとアントニオ・カルロス・ジョビン、ミルトン・バナナ、そしてスタン・ゲッツという一流プレイヤーが集い、クリード・テイラーのプロデュースによって成し遂げられたと言えるでしょう。

しかし、この作品を語る時にいつも引用されるジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツの関係を考えると複雑な気持ちになります。

そもそも音楽的にジャズとボサ・ノヴァは非常に近い関係にあると言えるでしょう。
だからと言って細かいニュアンスやリズム・アプローチが同じとは言えません。
そこを理解していない、できないスタン・ゲッツにイライラしたジョアン・ジルベルトが
「この白人に”お前はバカだ”と言ってくれ!」とポルトガル語で話しますが、通訳をしていたアントニオ・カルロス・ジョビンが「あなたとご一緒するのが夢でした」と訳し、ゲッツが「どうも彼はそんなことを言っていないようだが・・・」と返したそうです。
このやり取りが真実かどうかは定かではありませんが、この関係性にこの作品の持つ問題が見えると思います。

さらにたまたまスタジオにいた当時のジョアン・ジルベルトの嫁であったアストラッド・ジルベルトがクリード・テイラーのアイデアで飛び込みでボーカルを務めると、クリード・テイラーが「これはいける!」と売り出して世界的なボーカリストになったというエピソードもあります。
これに対してスタン・ゲッツが「彼女には印税を払うな!」と激怒したとかで、もうとても和やかな関係とは言えません。

個人的に残念で仕方ないのは、ボサ・ノヴァを作った男が「正しいボサ・ノヴァの表現ではない!」と罵倒したプレイが収録されている作品をもって、世界的にボサ・ノヴァが知られたと言うことなのです。
勿論、いい作品を作れば売れるというのは間違った考えで、売れる仕組みを構築しない限り、売れません。
どうもボサ・ノヴァという音楽がアメリカ式大量生産大量消費の文化に乗ってしまった感じがして音楽としてこの作品を楽しめないのです。
この辺りがうまく書けないのですが、歴史的名盤ということを認めながらも好きになれない理由なのでしょう。

とは言え、この作品の内容は秀逸です。
実際、ゲッツとジルベルトはこの作品の後にも作品を残しています。
ゲッツのフレーズを聞いていると、どう聞いてもボサ・ノヴァには聞こえませんね。当然ながらジャズのフレージングです。それにしてもオブリガートはホントに素晴らしいです。1.THE GIRL FROM LPANEMAのオブリガートは鳥肌ものですね。

実はCD買うまで結構な時間この作品を聞いていなかったのですが、10年前よりはすんなり聞けたように感じました。
やはり歴史的名盤だけに内容としては秀逸です。

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by deaconred | 2009-06-27 22:55 | BossaNova

LOOK AROUNDO

今日の一枚。

朝、聞きながら会社行きました。
梅雨入りした、と聞きましたがそれほど雨降っていません。
肝心な時に傘がないのは痛いので、折りたたみ傘などを持参しているといいかもですね。

iPodでジャケット見て傘持っていないことを思い出しました。
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LOOK AROUNDO/SERGIO MENDES&BRASIL '66
(1967年作品)

1.WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
2.RODA
3.LIKE A LOVER
4.THE FROG
5.TRISTEZA(Goodbye Sadness)
6.THE LOOK OF LOVE
7.PRADIZER ADEUS(To Say Goodbye)
8.BATUCADA
9.SO MANY STARS
10.LOOK AROUND

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→セルジオ・メンデス&ブラジル66が残した傑作ですね。
この頃のセルメンは外れなしです。一種のピークなのかもしれません。

簡単に言ってしまえば、ビートルズからバカラックまで世界の名曲をセルメンがボサノヴァ風にしたらこうなります!という作品。
セルジオ・メンデスのその音楽性とコンポーズ能力お高さを感じることが出来ます。

個人的には、この作品はボサノヴァというよりはブラジリアン・ポップスという感じで聞いてしまいます。
リズム的にもボサノヴァというよりはサンバに近いですし^^;

この作品を初めて聞いたのはもうかなり昔で、記憶もあいまいなのですが、最初に聴いた瞬間、ビートルズ・ナンバーで驚いたことを覚えています。
それ以来は1.WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDSを愛聴しています。
イントロの疾走間と、歌い始めてからのゆるい感じのギャップが好きです。
サビのハーモニーの美しさは絶品。
確かこの女性ボーカルは後にハープ・アルバートと結婚するんでしたよね。

THE LOOK OF LOVEはバカッラクの名曲。
調べてみると全米シングルチャート4位の大ヒットを記録したそうです。
この曲ではストリングスが聞こえますが、どうも本物のオーケストラを入れているようです。
短いですが、動画ありました。
しれにしても60年代の女性はなんであんなにキュートなのでしょうか。

夏になるとレコード・ショップのボサノヴァコーナーが賑わいますので、ボサノヴァは夏以外に聴くことをオススメします♪
ボサノヴァはやっぱり冬ですよね(笑)

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by deaconred | 2009-06-16 23:50 | BossaNova

OLD DEVIL MOON

うーん、なかなかブログを書く時間が^^;

今日の一曲。OLD DEVIL MOON/BOSSA RIO
君の瞳には人を魅了する悪魔が住んでいる。
BOSSA RIOについては昨年、ブログで取り上げていましたね。
この曲が最近のツボです。


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by deaconred | 2009-05-17 22:31 | BossaNova

続、RIO REVISITED

少し古い話になりますが、2006年10月19日のブログにてAntonio Carlos JobimのライブCDについて書きました。

このCDは元々、ビデオ作品を発表するために企画されたようで、同時にビデオ作品が発売されていました。
このビデオがDVD化してくれないものかなぁ~と思っていたらDVDになっていました!

タワーレコードにて思わず声を上げて驚いてしまいました^^;

早速、購入して聴いてみましたが鳥肌モノでしたね。
BossaNovaファンは必聴の作品です!
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RIO REVISITED/ANTONIO CARLOS JOBIM
(1986年ライブ録音)

1.ONE NOTE SAMBA
2.DESAFINADO
3.AGUA DE BEBER
4.DINDI
5.WAVE
6.CHEGA DE SOUDADE(No More Blues)
7.TWO KITES
8.SAMBA DO SOHO
9.SABIA
10.SAMBA DO AVIAO(Song of the Jet)
11.AGUAS DE MARCO(Waters of March)
12.CORCOVADO

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→この音源はCDでよく聴いているはずなのに映像で見ると改めて気が付く点がたくさんあって驚きました。
ジョビンは当然ながら息子のパウロ・ジョビンをはじめとするバックのミュージシャンの腕も素晴らしく、見ごたえあるDVDでした。
このDVDの動画は発見できなかったのですが、同メンバーで来日している動画があったので張っておきます。

この来日ではガル・コスタが参加していませんが、DVDでは動くガル・コスタを見ることが出来ます。
ジョビンのピアノとデュオで歌ったりするあたりは本当に鳥肌モノでした。

同日、ライブ会場にはセルジオ・メンデスも客席に足を運んでおり、最大限の賛辞を冒頭に寄せています。
改めてアントニオ・カルロス・ジョビンの偉大さ、歌の上手さ(笑)を楽しむことができました。
オススメな作品です。

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by deaconred | 2009-01-18 23:34 | BossaNova

LE ROI DE LA BOSSA NOVA

音楽には顔がある。

音楽とはもちろん、音の連続性の芸術であって、そこに絵画的な要素はないように思えます。
しかし人類が音楽を録音できるようになって依頼、ポピュラー音楽には「ジャケット」という顔を持つようになりました。

最近ではネット配信等でCDが売れない時代になり、音楽ジャケットそのものの存在意義がなくなりつつある現実を非常に悲しんでおります。

ポピュラー音楽には「ジャケット」という名の顔が必要だと思います。

音楽ジャケットについて意識を持ち始めたのは高校生ぐらいだったと思います。
20世紀の歴史的名盤を買い集めては、そのジャケットの素晴らしさに心を打たれていました。

今では印象的なジャケットに出会うこともあまり少なくなってきたように感じているのですが、久々に心にズバっと刺さるジャケットに出会いました。

これはかなり印象的。
なんとも素晴らしいジャケットです。
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LE ROI DE LA BOSSA NOVA/LUIZ BONF
(1962年作品)

1.BONFA NOVA
2.CANTIGA DA VIDA
3.AMOR POR AMOR
4.DOR QUE FAZ DOER
5.SAMBA DE DUAS NOTAS
6.TEU OLHAR TRISTE
7.LILA
8.VOCE CHEGOU
9.SANTELECO
10.BALAIO
11.SORRINDO
12.BOSSA EM RE
13.VOCE CHEGOU
14.SAUDADE VEM CORRENDO
15.MANIA DE MARIA
16.SINCOPADO TRISTE

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→今日のネタはBossaNova界の重鎮ギタリスト、ルイス・ボンファの一枚です。
ルイス・ボンファは「黒いオルフェ」(または「カーニバルの朝」)というスタンダードを作曲したギタリストとしても有名です。

この作品はルイス・ボンファが1962年の映画「Santo Modico」のサントラの制作で渡仏した
さいに録音された作品です。
この衝撃的なジャケットはフランスならではなのでしょうか?とにかく衝撃的で脳裏にイメージが残ります。

内容としてはルイス・ボンファのオリジナルばかりが収録されており、約半分の曲でルイス・ボンファの魅惑の囁きボーカルを楽しむことが出来ます。

アントニオ・カルロス・ジョビンはBossaNovaに関して、ジョアン・ジルベルトのギターから紡ぎだされるリズムがBossaNovaを作った。という旨の発言をしています。
BossaNovaをはじめて聴く人にとってそのリズムは確かに他の音楽では聴く事の出来ないモダンで斬新なリズムでしょう。
そのBossaNovaのリズムの本質はギターでしか表現できないのかもしれません。
ジョアン・ジルベルト、カルロス・リラ、ルイス・ボンファ・・・彼らのギターからは本物です。

1.BONFA NOVAは凄く良い曲です。
シンプルでありながら非常にBossaNovaの魅力をミニマムに表現しています。
このリズム、このハーモニー、心地いいです。
残念ながらルイス・ボンファ自身が演奏している映像はなかったのですが、(たぶん)どこかのファンが演奏していると思われる動画はこちら。(どうもギターのピッチが気になる・・・^^;)

13曲目~16曲目はボーナストラックです。
このボーナストラックから急に管楽器が入ってくるので驚きです。
多分、まったく違った構成での録音で、CD化されるどこかのタイミングで収録されたのだと思われます。
非常にジャズっぽい、ポール・ウインターのような感じになっているので、ルイス・ボンファのギターを楽しむなら12曲までがオススメですね。

ジャケットを愛してくれる音楽ファンの方には是非とも購入してジャケットを愉しんでほしい1枚です。
このように素晴らしいジャケットがこれからも作成されて未来の人類にも愉しんでもらいたいものです。

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by deaconred | 2008-09-08 23:25 | BossaNova

VINICIUS DE MORAES & ODETTE LARA

子供みたいなこと言いますが、あまりカタカナを読むのが得意ではありません。
さっと見た印象でなんとなく思い込んでしまってそのまま間違えたまま覚えているなんてよくあるのです。

音楽に関しては、ほぼ外国の音楽を聴いているので、これは致命的な間違いをしていることが多いです。
今日のネタも未だに名前が覚えられない天才の作品です。
えっと・・・ヴィニシウス・ヂ・モライス・・・また間違えて覚えそうです。
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VINICIUS DE MORAES & ODETTE LARA
(1963年作品)

1.BERIMBAU
2.SO POR AMOR
3.DEIXA
4.SEJA FELIZ
5.MULHER CARIOCA
6.SAMBA EM PRELUDIO
7.LABAREDA
8.E HOJE SO
9.O ASTRONAUTA
10.DEVE SER AMOR
11.SAMBA DA BENCAO
12.ALEM DO AMOR

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→世の中には「3」という数字に大きな意味がある。というとこを読んだとこがあります。
二人よりも三人のほうが上手くいくというのもあるそうです。

もしBossaNovaを作り出した背景を「3」という数字で考えた場合、アントニオ・カルロス・ジョビンのメロディ、ジョアン・ジルベルトのリズム、ヴィニシウス・ヂ・モライスの歌詞、という3要素で表現できるかもしれません。

今回のネタ、ヴィニシウス・ヂ・モライスは非常に多彩な人物です。
主たる職業は「外交官」になるのでしょうが、その他にも詩人、作家、作詞家、作曲家、翻訳家、などの肩書きを持っています。
なんでも数ヶ国語を操り、ブラジルの国連大使を務め、9回も結婚するなど多彩な人生を送っています。

中でもBossaNovaの形成過程で「作詞家」としての貢献度は計り知れません。
BossaNovaをあまり聞かない人でも知っている最もメジャーな曲のひとつである「イパネマの娘」はヴィニシウス・ヂ・モライス作詞です。

BossaNovaを聴いていて、常々感じるのは、それまでのサンバや伝統音楽であったショーロとの関係性です。
個人的にはBossaNovaはモダンなイメージがありますが、サンバやショーロはアフロなイメージがあります。
この差はどのように埋まってきたのか?単純にサンバの昇華と捕らえていいのか?

この作品はBossaNovaの重要なレーベルであるエレンコの第一弾として発売されています。
内容的にはまだまだサンバ的、アフロ的なサウンドでありながらどこかモダンな響きがします。
参加しているオデッチ・ララはブラジルの女優で、すでにアンニュイな、囁くようなボーカルを確立しています。
興味深いのは収録されている全曲がバーデン・パウエルとヴィニシウス・ヂ・モライスのコンビによるものということです。
後に「アフロ・サンバ」という歴史的名盤を生み出すコンビがエレンコの第一弾でどのような音楽を聞かせるのか?ここポイントです。

ジャケットはエレンコ独特のデザイン。
実は予算の関係でジャケットにお金回らなくてこのようなデザインになったそうなのですが、これが凄くクールになるという結果を生んでいます。
素晴らしいの一言です。
BossaNovaファン必携の作品と言えますね。

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by deaconred | 2008-09-03 23:50 | BossaNova

A BOSSA NOVA DE ROBERTO MENESCAL

久々にタワー・レコードでゆっくりとCDを見る時間ができました。

なんとなく、タワーにてCDを物色している時間がストレス発散になるようで2時間ぐらいウロウロして気分スッキリ!

まぁあれも買って、これも買って、と結構お金使ってしまったのですが^^;

嬉しかったのはBossaNovaコーナーにて輸入盤の1,000円ポッキリ販売でした。
これはもう買いでしょ!と4枚購入。
今年も残暑が厳しいとのことですので9月もBossaNova聴いて乗り越えたいです。
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A BOSSA NOVA DE ROBERTO MENESCAL
(1963年録音)

1.DESAFINADO
2.BATIDA DIFERENTE
3.BALANSAMBA
4.O AMOR QUE ACABOU
5.VOCE E EU
6.SAMBA TORTO
7.GAROTA DE IPANEMA
8.RIO
9.BAIAOZINHO
10.DAN-CHA-CHA-CHA
11.NOS E O MAR
12.SO DANCO SAMBA

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→数々の名曲を作曲してきたBossaNovaの大御所、ホベルト・メネスカルのデビュー作品です。

まずはジャケット。
ウェットスーツ姿でギター。というふざけたデザインですが、相変わらずの「エレンコ」デザインで、とても印象的です。
このジャケットためだけでも購入の意味があります。

今年のテーマのひとつに「レディ・メイド」があるのですが、レディ・メイドの魅力のひとつに「ずるさ」というのがあると思うのです。
もう解散してしまったピチカート・ファイヴの音楽は随所に「ずるい」アレンジが聞けましたが、この作品も、「あーここでそうくる??」という意外性のアレンジで全体的に「ずるい!」といった感じです。
アレンジはホベルト・メネスカルとピアノで参加しているデオタードと担当しています。
バンドの編成はピアノ、ギター、ベース、ドラムの基本にフルートにヴィブラフォンと若干、ジャズ的な構成になっています。

選曲は自身の曲を含めてジョビン、カルロス・リラ、デオタードからと幅広く選曲。
全多的にはインストで、3.BALANSAMBAのみ多少、ボーカルが入っています。
しかもここで歌っているのがエレンコの創設者でBossaNovaの重要人物アロイジオ・ヂ・オリヴェイラでした。
私は多分、これまで彼の演奏や歌を聴いたことなかったのでこれは大変貴重な経験をしました。

さて、他の曲ですが、1.DESAFINADOは本当にずるいです。
こんな名曲をここまでつぶしてこんなに素敵にアレンジしてしまうなんて・・・最初の10秒でそのアレンジの全てを見ることが出来ます。
曲の90%を遊び心が占めます。
こんなかっこいいDESAFINADOは初めてで思わず笑ってしまいました。

8.RIOはホベルト・メネスカルの曲の中で最も好きな曲です。
行ったことはないですが、この曲を聴くと何故かブラジルの海がイメージできてしまうのです。
最初の印象なのですが、そういう点で非常にBossaNova的というか、自分の中でRIO=演奏してみたい名曲!という方程式が出来上がってしまいました。
個人的には楽器のみで演奏したいですが、ワンダー・サーと歌っている動画あったので貼っておきます。
(CDはインストで演奏されている曲です。)


12.SO DANCO SAMBAはブレイクを入れたり、キメを入れてきたり、リズムを変えたり、リフとアドリブを効果的に使ったりとアレンジがとても素晴らしいです。

基本的にどの曲も全て他のBossaNovaの作品で聴いたことある曲ですが、全てが新しく、斬新に聞こえました。
これは名盤。間違いなしです。

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by deaconred | 2008-08-29 23:55 | BossaNova

DALE E O SAMBALANCO TRIO

本格的な夏が近づいてきました。
もう通勤のスーツがキツイ感じです^^;

夏が近づくとCDショップのBossaNovaコーナーが賑わいます。
そういう意味でBossaNovaは冬に聞くのが一番です。

夏を目前にBossaNovaを購入しようと先月の仕入れのときに名盤入手。
これはネットでチェック済だったので即買いでした。

BossaNovaについては色々と語られていますが、私個人的にはBossaNovaとJazzBosaは違う音楽だと思っています。
今日はそんなJazzBosaの名盤を取り上げてみます。
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DALE E O SAMBALANCO TRIO
(1967年録音)

1.THE LADY IS A TRUMP
2.AMBA DE MUDAR-CONSOLACAO
3.REZA
4.NIGHT AND DAY
5.O MORRO NAO TEM VEZ
6.MENINO DAS LARANJAS-OPINIAO
7.QUEM E HOMEM NAO CHORA-BERIMBAU
8.NA BAIXA DO SAPATEIRO
9.O PATO
10.THAT OLD BLACK MAGIC

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→この作品はアメリカ人の振付師・歌手であるレニー・デイルがサンバランソ・トリオの好サポートを得て録音した名盤です。

1960年代のボサ・ノヴァにおいて米国音楽は切っても切れない関係があります。
ブラジルの軍事政権による米国への脱出や、米国からのジャズの影響、米国、ブラジル間での音楽留学等、お互いに影響を与えています。

米国におけるボサ・ノヴァの影響は歴史的名盤「ゲッツ/ジルベルト」やA&Mでのジョビンの作品などで聞くことが出来ます。
逆にブラジルでの米国の影響と言えばジャズとサンバを融合させたハード・バップ的なジャズ・ボサの確立があげられると思います。

さらに密かにブラジル音楽に大きな影響を与えていたのがショウ・ビジネスの最先端からやってきたレニー・デイルです。
当時のブラジル音楽界には「リハーサル」という概念がなく、人前で演奏するための準備というものが全くなされていませんでした。
レニー・デイルは本場アメリカのショウ・ビジネスのノウハウを惜しみなくブラジルのミュージシャンたちに伝えたそうです。
また囁くように歌うBossaNovaの中で、はっきり歌う、ということは歌唱法に決定的な影響をあたえ、エリス・レジーナの登場を早めたとまで言われています。

ところで、こんなブログを書いていてふと気になったのですが、「ショウ」と「ライブ」と「コンサート」の定義は何が違うのでしょうか?
聴衆との関係性なのでしょうか?少し気になってきましたが、答えはそう簡単に見つかりそうもありません。
詳しい方、教えてください^^;

さて、中身ですが、個人的にはかなりの傑作です。
まずジャズ・ボサを紹介するさいに良く使われる単語ですが、全体的に「スピーディー」です。
音楽的テンションが高く、疾走感を強く感じます。
バックで演奏しているサンバランソ・トリオはピアノのセガル・カマルゴ・マリアーノを中心に1962年に結成されました。
セガル・カマルゴ・マリアーノはエリス・レジーナの夫、そして歴史的名盤「トム&エリス」のアレンジャーとしてBossaNovaファンにはお馴染みですね。
彼らはトリオでもかなり名演を残すトリオですが、誰かのバックでも非常に名演を残す名手たちです。
この作品ではブレイクやリズムの変化など細かいアレンジがなされていますが、見事に好演しています。

この作品で私が一番素晴らしいと感じるのは「リズム」の出し方です。
実は音楽をやっていて一番難しいと感じるのが「リズム」を出すという行為です。
これはピッチを保つ、音量を調節する、素晴らしいフレーズを弾く、ということよりも難易度が高いと感じでいます。
レニー・デイルもサンバランソ・トリオもそれぞれの声、楽器から見事にリズムが出ています。
9.O PATOはレニー・デイルのスキャットで始まりますが、このスキャットは見事にリズムが出ており、一人でありながらグルーヴしています。
このリズムの出ているフレーズがグルーヴして疾走感となっているのでしょう。
これは参考にしなければいけません。

ジャケットはエレンコ・レコードの共通トーンで描かれていますが、他のジャケットより若干抽象的ですね。

素晴らしい歌に素晴らしい演奏、心躍るリズムに心地よいスイング感、意表をつくアレンジにモダンな和音、それでいて1,500円と低価格。
これは超オススメ盤です。BossaNova好きにもジャズ好きにもオススメします。

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by deaconred | 2008-07-14 23:20 | BossaNova

"BOSSA NOVA"

2004年の8月に発売された「ボサ・ノヴァ」本に出会い、購入しました。
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ボサ・ノヴァの歴史を楽曲、人物、レコード会社、言語、などから解説した入門編的読み物です。
ディスクガイドがついており、データベースとしても活用可能。
発売当時は同じジャケットの入門CDも発売されていました。

半分ぐらい読んだのですが、知らないエピソードもあり、勉強になります。
特にボサ・ノヴァ誕生までの過程についてはまだまだ音を含めて勉強不足なので勉強になりました。
もともとは「ショーロ」という音楽に根ざしていたのは知っていましたが、ショーロが1870年代から演奏されていたとは驚きです。
次回、Towerに行った時にはショーロのCDをチェックですね。
出来ればV.A.ではなくオリジナル作品を聴きたいです。

ショーロの基本形態を考えた時、今、ボサ・ノヴァで聴けるベースの役割と言うのがボサ・ノヴァやサンバとは違うところから来ているように感じてなりません。
そもそもボサ・ノヴァをサンバの一種と考えた時(実際、そうですが)60年代に聴けるピアノ・トリオ形態のボサ・ノヴァのべースは完全にモダン・ジャズからの影響だといえると思います。
ラテン系音楽のベースの役割については勉強していませんが、どうもそこにボサ・ノヴァを演奏する時のヒントがあるように思えてきたのでチェックしてみたいです。

残念ながら音楽にも栄枯盛衰があるので、どんな音楽にもピークが存在しますが、ボサ・ノヴァほどピークが短かった(というか他の表現でピークを迎えていますが)音楽はないと感じています。
だからこそ、40年経った今でも永遠の輝きを持ち、モダンな音楽として聴き続けられるのでしょう。
そんなボサ・ノヴァの歴史に触れる一冊で、明日には読み終わりそうです。
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by deaconred | 2008-05-26 23:42 | BossaNova

This is BOSSA NOVA

全くもってチェックできていなかったのですが、昨年の夏に「This is BOSSA NOVA」という映画が公開されていたようです。
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ボサ・ノヴァの誕生から現在に至るまでのドキュメンタリーで、ボサ・ノヴァの歴史に名を刻むアーティストがインタビューに答えているようです。
サイトを見る限り出演しているミュージシャンは下記のとおり

カルロス・リラ
ホベルト・メネスカル
ジョアン・ジルベルト
アントニオ・カルロス・ジョビン
フランク・シナトラ
ジョイス
ワンダ・サー
ジョアン・ドナート
イコ・カストロ・ネヴィス
ジョニー・アルフ
ビリー・ブランコ

残念ながらバーデン・パウエルの名前はありませんが、それでも興味深い名前が並んでいますね。
カルロス・リラ、ジョアン、ジョビン、ビリー・ブランコの創世記時代の英雄から現代の女王ジョイスまで・・・
特にかれこれ10年以上ジョニー・アルフの音を探しているので、生で出演しているなら絶対にチェックしなければなりません。

とりあえずはレンタル確認して見つからない場合は買います^^;

ボサ・ノヴァファンの皆様は是非ともチェックしてみてください。
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by deaconred | 2008-05-08 16:29 | BossaNova

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


by deaconred
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