カテゴリ:BossaNova( 44 )

BOSSA RIO

仕事の峠を越えた感じです^^;

今年に入ってから3ヶ月・・・もうちょっと余裕を持って仕事が出来るかな・・・と思っていましたがそうも行きませんでした。
なかなか難しいものです。来週からは新年度が始まりますね。
新たな気持ちで次の仕事に取り組もうかと思います。

この3ヶ月の間、時間を見つけてはCD等々購入していましたが、今晩のネタは今年に入ってから一番のお気に入り作品を。

まぁ彼らのCDを始めて手にしたのは10年ぐらい前だったのですが、なぜか今まで購入していませんでした^^;

ものすごく後悔していまーす。
f0062463_14341150.jpg
**************************************************
BOSSA RIO
(1969年作品)

1.SAIUPA
2.DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
3.WAVE
4.DAY BY DAY
5.TODAY ,TOMORROW
6.UP,UP AND AWAY
7.NANA
8.OLD DEVIL MOON
9.VELEIRO
10.GENTLE RAIN
11.CANCAO DO SAL

***************************************************

→今年に入ってからの仕入れで最も好みにヒットしたのがこの作品でした。
あのセルジオ・メンデスが「第二のブラジル’66」を想定して結成されたのがBOSSA RIOです。

「ハープ・アルパートのA&M+セルジオ・メンデス+おまけでこのジャケット」という公式で生み出されたこの音楽がキャッチーでグルーヴィーでないわけがありませんね。
全てはこの公式にて導き出されると思います。

それにしても改めてアレンジ力の底力を感じます。
個人的にBossaNovaという音楽は「構成のシンプルさ」と「複雑・斬新なハーモニー」の絶妙なバランスが最大の魅力だと思っているのですが、この作品は実にこの二つのバランスが素晴らしいと思います。
そこにBossaNovaからソフト・ロックまで「痒いところに手が届くA&M」の素晴らしいセンスが加わり選曲まで抜群なのでノックアウトです。

1.SAIUPAはブラジル’66最大のヒットである「マッシュ・ケ・ナダ」を作曲した偉大なるコンポーザー、ジョルジ・ベンの名曲です。
特にアレンジの巧みを感じる曲で、男女コーラスの使い方、オルガンの音色、ウッド・ベースの唸り、全てに「やられた!」とテンション上がりました。

2.DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSEは20世紀を代表するコンポーザー、バート・バカラックの名曲ですね。
このあたりの選曲センスにA&Mの恐ろしさを感じます。ここでのアレンジは多分、渋谷系に通じてしまうのはピチカートっぽいからなのでしょうね。
こういうの大好きなのです^^;

そしてここでBossaNovaの基本に戻りジョビンの3.WAVEです。
WAVEはたくさんの演奏を聴いてきましたが、こういったゆったりとしたテンポでしっとりと女性ボーカルが歌い上げるアレンジのものは始めてかもしれません。
どうしてもエリス・レジーナのパワフルな歌かジョビンのヘタウマな歌を連想してしまいます^^;
後半の転調とリズムの変化が曲調に絶妙な変化がついていて面白いアレンジだと思いました。

4.DAY BY DAYはジャズ・スタンダードからの選曲ですね。
このアレンジにもやられた!と唸ってしまいました。
オルガンとピアノの使い方が興味深いです。オルガンとピアノではリズムの出し方が違います!ということが勉強になりました。

6.UP,UP AND AWAYは2.DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSEと同様の路線です。
この選曲もA&Mっぽいと感じました。
サビでのコーラス、ブレイク、オルガンの使い方、素晴らしい・・・・。。。

8.OLD DEVIL MOONはジャズやボッサで取り上げられることが多いスタンダードですね。
「君の瞳には人を魅了する悪魔が住んでいる」といった歌詞だったと思います。
ジャズではラテンと4ビートのリズムの変化が面白い曲ですが、ここでもラテンとロック調のリズムの変化で曲に変化をつけています。男女のボーカルを使い分ける点もいいですね。

全体的にセルジオ・メンデスが目指した音楽性にやられた!といった感じで私のど真ん中ストライクでした。
調べてみるとセルジオ・メンデス同様に70年の大阪万博でもライブ録音があるようです。
これは是非ともCD化してもらいたい!
セルジオ・メンデスのファンには全力でオススメしたい作品でした。

↓ポチっとクリックしていただければ励みになります~↓
にほんブログ村 音楽ブログ PV・CDレビューへ
[PR]
by deaconred | 2008-03-27 23:58 | BossaNova | Trackback | Comments(0)

TAMBA TRIO(1968)

先週末から急に寒くなってきました。皆様、お元気でしょうか?
一気に秋から冬になりつつありますね。

こんなに寒くなってくると、暖かい部屋で暖かい珈琲でも飲みながらゆっくり音楽を聴きたいものです。
こんなに冬モードになりつつあるのですが、最近仕入れた作品でホームランだったのがBossaNovaでした^^;

寒いですが、南米の熱い音楽聴くのもいいでしょう!
冬こそBossaNovaです(笑
f0062463_21115331.jpg
***************************************************
TAMBA TRIO(1968)/TAMBA TRIO
(1968年作品)

1.SO DANCO SAMBA
2.GAROTA DE IPANEMA
3.AGUA DE BEBER
4.O SAMBA DA MINHA TERRA
5.REZA
6.O MORRO NAO TEM VEZ
7.BERIMBAU
8.CORCOVADO
9.DESAFINADO
10.CONSOLACAO

***************************************************

→長年、入手不可能に近かったTAMBA TRIOの作品が今般の再発シリーズで遂にCD化!

BossaNovaの中でも最も私が愛して止まないのがジャズと見事に融合したジャズ・ボサという音楽です。そのジャズ・ボサの代表格と言ってもいいのが今日のネタ、TAMBA TRIOです。
TAMBA TRIOはブラジルでの活躍後、アメリカに渡り、一人メンバーを増やしてTAMBA4として活躍しています。
解説によればこの作品はTAMBA TRIOが渡米する直前に録音された作品のようなのですが、熱心なファンの間でもその録音過程がよく分からない作品と言うことだそうです。

TAMBA TRIOはルイス・エサ(pf)、エルシオ・ミリート(ds)、ベベート(b)のピアノ・トリオ形態のバンドです。
その音楽性を支えているのはブラジル政府の給費留学生としてオーストリアで正式なクラシックを学んだルイス・エサでしょう。
彼の弾くピアノは繊細でありながらとてもスケールが大きく、非常に洗練された演奏です。
そんなルイス・エサに支えられてTAMBA TRIOの音楽は純粋なBossaNovaに斬新なハーモニー、緻密なアレンジさらには室内管弦楽のような繊細さ、など多岐にわたる音楽を展開してきました。
ブラジル時代の録音はBossaNovaの領域の拡大に尽力していますし、渡米後はよりリラックスした、フュージョン的なアプローチもしています。

そんな歴史の中で、本作品は「最も中性的」という印象を受けました。
原点のBossaNovaから渡米後の音楽の丁度中間というか、まさにアイデアの原石を何のアレンジも加えず、ただ、演奏してみた。という感じです。
ここで聴くことの出来る音楽は「音楽」という枠を超えて、BossaNovaという新しい領域を開拓していく、新しい芸術を生み出している、というフロンティア精神が凝縮されているように感じるのです。

作品の前半はTAMBA TRIOお馴染みのアレンジでスタンダードを演奏しているのですが、驚いたのは6.O MORRO NAO TEM VEZですね。
この演奏は・・・とても実験的で前衛的です。正直、プログレ的な演奏になっていてEL&Pあたりが演奏していると騙されても気づかないぐらいの演奏です。これにはかなり驚きました。

当時は当然、LPでの発売だったのでしょうが、前半はスタンダードで後半は実験的なナンバーでそろえたのでしょうか?(そもそも同じ時代の録音なのでしょうか?)

いずれにしろ渡米前のレア盤のCD化、素晴らしいの一言です。
これは確実に名盤です。買いです。


↓ポチっとクリックしていただければ励みになります~↓
にほんブログ村 音楽ブログ PV・CDレビューへ
[PR]
by deaconred | 2007-11-19 23:10 | BossaNova | Trackback | Comments(0)

TAMBA TAMBA TAMBA

9月になっても暑い毎日が続きます。
残暑厳しいですね。

今年の夏はSTEELY DANの来日に始まり、来日に終わったわけですが、実は今年の夏はBOSSA NOVAも熱かったのです。

ユニバーサルミュージックから「ブラジルの星」シリーズとしてたくさんの作品が廉価にて発売されています。

今年の夏はあまり仕入れに行けなかったのでそれほど購入はしていないのですが、これ!と言った作品はしっかり買ったつもりです。
あわせてBOSSA関係の情報誌なども確認してチェックすべき作品も再リストアップしました。
これからの発売、目が離せません!

そんな作品の中でやっぱり買ってハズレがないのはTAMBA TRIOですね。
残暑をこの涼しいコーラスで乗り切りたいと思います。
f0062463_2245696.jpg
***************************************************
TAMBA TAMBA TAMBA/TAMBA TRIO
(1966年作品)

1.CANTO DE OSSANHA
2.MINHA
3.IEMANJA
4.CANCAO DO NOSSO AMOR
5.QUEM ME DERA
6.SEM MAIS ADEUS
7.PROCISSAO
8.IMAGEM
9.PRA DIZER ADEUS
10.TRISTEZA / NO CARNAVAL
11.VELEIRO

***************************************************

→BOSSA NOVAと言えばANTONIO CARLOS JOBIMやSERGIO MENDESなどが有名ですが、是非TAMBA TRIOも彼らと同じくらい有名になっていただきたい・・・
そんな想いをもってTAMBA TRIOの音楽を聴いています。

BOSSA NOVAは黄金期が短い(と私は感じています)中で多種多様のスタイルを生み出した
音楽だと思います。
その中でもジャズへ急接近したジャズ・ボサは私が愛して止まない音楽の一つです。
ウッドベースを弾いているということもあり、ピアノトリオ形式でのBOSSAには特に興味を魅かれるのです。

そんなジャズボサの中で最も輝いているのがTAMBA TRIOではないでしょうか?
特筆すべき点は彼らは楽器を演奏しながら歌っているということでしょう。
更にベーシストはフルートを吹くことができるというから恐るべき才能の持ち主です。
トリオ形態ということなので3人による演奏なのですが、ここで聴ける音楽はとても3人で演奏されているようには聞こえません。
ブラジルにあってクラシックを学ぶために欧州に留学したピアニストルイス・エサの素晴らしいアレンジワークが音楽をより分厚いものにしています。
モーツァルトから米国のガーシュイン、そして祖国のジョビンの音楽から影響を受けたエサはBOSSA NOVAの世界をより緻密にかつ大胆に広げています。

オリジナルLPにはエドゥ・ロボがライナーノーツを寄せているようでその最後には
「そして何よりも、このアルバムは、本質的にブラジルそのものであり、新しく、そして今まさに世に出るべき作品である」
と記されており、全くそのとおりだと感じます。
1966年、勿論私は生まれていませんが、当時にこのように洗練されモダンな音楽がどのように世間で評価されていたのか非常に気になりますね。

この作品は彼らの4作目となるのですが、デビューから3作目の作品と比べてストリングスとの融合が進んでおり、全体的にテンションの抑えられた作品となっています。
デビューの頃から成熟した音楽と言った感じですね。
この後、米国に渡り、新たなメンバーを加えてTAMBA4としてスタートし、よりイージーリスニング系の音楽へと進むそのプロセスを見ることが出来ます。

BOSSA NOVAに興味をお持ちなら是非、TAMBA TRIOも宜しくお願いいたしますm(__)m

↓ポチっとクリックしていただければ励みになります~↓
にほんブログ村 音楽ブログ PV・CDレビューへ
[PR]
by deaconred | 2007-09-09 23:18 | BossaNova | Trackback | Comments(4)

ELIS

先日のブログでユニバーサルミュージックの3枚買ったらもう1枚キャンペーンをご紹介しましたが、どうもBossaNova(こちらは抽選の模様)でもやるようです。
カタログを見てみるとエリス・レジーナとナラ・レオンの二人を押しているようですね。

今回、発売されるエリス・レジーナの作品は未だ手に入れていない作品なので今回は全て買う予定にしています。
それまでは今持っているエリスの作品を休日の晩に聴いて見ます。
f0062463_23525039.jpg
****************************************************
ELIS/ELIS REGINA
(1974年作品)

1.NA BATUCADA DA VIDA
2.TRAVESSIA
3.CONVERSANDO NO BAR
4.PONTA DE AREIA
5.O MESTRE SALA DOS MARES
6.AMOR ATE O FIM
7.DOIS PRA LA DOIS PRA CA
8.MARIA ROSA
9.CACA A RAPOSA
10.O COMPOSITOR ME DISSE

****************************************************

→名作が生まれた瞬間、そこにはエリスの歌声があった。

BossaNovaが好きでよく聴くのですが、BossaNovaとMPBは根本的に何かが違うように感じています。
サンバから始まって最も勢いのあるBossaNova時代を経て彼女の音楽はMPBを代表するアーティストになりますが、どの時代の音楽にも一貫した哲学があり、一貫した歌声がそこにあったと感じます。本当に素晴らしいアーティストですね。

この作品は彼女のデビュー10周年にあたる1974年に録音された作品で、LAで録音された名盤「バラに降る雨」と同時期の作品であり、彼女の絶頂期を体験できる作品でしょう。

70年以降の作品でELISが力を入れていたのは「有能な才能を世に送り出すこと」です。ミルトン・ナシメント、イヴァン・リンス、ジョアン・ボスコ&アルジール・ブランキス、スエリ・コスタ、ファギネル、ベルキオール等々・・・。これらのメンバーは70年代のMPBの黄金時代を築いていますが、その出世をELISが手助けしていたと言っても過言でもありません。

全体的にBossaNovaというよりは70年代のコンテンポラリーミュージックと言った感じです。(MPBだから当然ですが)曲のアレンジは当時の夫で鍵盤を弾いてるセーザル・カマルゴ・マリアーノです。この二人の黄金コンビが後のMPBを盛り上げていきました。

まだまだMPBについて勉強不足なのでこのCDからまた勉強したくなりました。
当時のブラジルの政治状況を含めてMPBの再考できればと思っています。

にほんブログ村 音楽ブログ PV・CDレビューへ
[PR]
by deaconred | 2007-03-22 00:38 | BossaNova | Trackback | Comments(2)

RIO REVISITED

「男女がお互いを意識するから文化は発展する」

といった内容を本田宗一郎の本で読んで妙に納得したのを覚えています。

音楽や映画、文学などの芸術に「男女、恋愛」というキーワードがなければこれほど発展してこなかったのかもしれません。

私は(多分)そんなに恋愛が得意なほうではなく(乙女心はよく分かりません・・・・^^;)嘘をつけない性格(?)なので浮気も(多分)出来ないでしょう。

最近、仕入れたネタの中で、この人も浮気をしないでしょうね、と書かれていて妙に納得してしまったこの作品、良いです。

多分、この人も浮気しそうにないですね、ANTONIO CARLOS JOBIM。

f0062463_0155455.jpg
****************************************************
RIO REVISITED/ANTONIO CARLOS JOBIM
(1986年ライブ録音)

1.ONE NOTE SAMBA
2.DESAFINADO
3.AGUA DE BEBER
4.DINDI
5.WAVE
6.CHEGA DE SOUDADE(No More Blues)
7.TWO KITES
8.SAMBA DO SOHO
9.SABIA
10.SAMBA DO AVIAO(Song of the Jet)
11.AGUAS DE MARCO(Waters of March)
12.CORCOVADO

****************************************************

→ANTONIO CARLOS JOBIMは浮気しそうにないと感じているのですが、恋に落ちるのは早いようで、彼は16歳の時に12歳のテレーザ(スペル不明^^;)と恋に落ちると22歳で結婚しています。
その後、幸せな生活を送っていたのですが米国での成功などで家を空けることが多かったJOBIMは離婚、アナという女性と再婚しています。

再婚後も米国や欧州、日本にツアーに出ないか?という打診があったのですが前妻との失敗からなかなか腰が重かったJOBIMは一人でツアーに出るのではなく、家族でツアーに出ることを思いつきます。
彼の息子PAULO JOBIMはJOBIMと同じ音楽の道を歩んでいたので家族でのツアーは大成功を納めて行きます。

この作品はJOBINとGAL COSTAが1986年にLAで行われたライブの記録で同時にビデオ作品としても発売された作品です。(ビデオ出ているそうですが見つけたことはないです。乞!DVD化!)映像として残ることが前提となっていたので選曲はかなりスタンダード。息子達と妻(バック・コーラス)を引き連れて最高のライブを披露しています。


それにしてもBossaNovaのボーカルは「はっきり歌わない」ことが極意のようですが、その王道がJOBIMですね。とにかく神の領域に入っているほど歌は「ヘタウマ」です(笑)
なぜこんなにヘタクソなのに上手く聴こえるのでしょうか?不思議で仕方ありません!


個人的に関心したのはベースを弾いているSEBASTIAN NETOのベースラインです。
この人はBOSSA TRESの初代ベーシストでその他、多くの作品でベースを弾いています。
私のような素人はBossaと聴くだけで1度と5度を交互に弾くようなベタなラインしか浮かびませんが、彼のベースはラテンの基本である2ビートをしっかり抑えつつ見事にリズムの出たベースを弾いていて関心しました。勉強します。


今宵もJOBIMのヘタウマな歌を堪能。素晴らしくヘタクソです・・・。。
[PR]
by deaconred | 2006-10-19 23:06 | BossaNova | Trackback | Comments(6)

BOSSA SESSION

夏の到来~!とか言っている場合ではない!

猛暑です。暑い。

この2日間は結構外出していたのですが、暑いですね。
まぁ普段はスーツでこの猛暑に耐えているので私服ではまだ耐えれます。

外でも珈琲はホット。BGMはBossaNova。

と、HDウォークマンを検索すると聴きたいCDが転送されていませんでした。

と言う事で早速転送。しかしなぜ忘れていたのだろう??

f0062463_20291969.jpg
******************************************************
BOSSA SESSION/SYLVIA TELLES, LUCIO ALVES, ROBERTO MENESCAL

1.BAIAOZINHO
2.ELA E CARIOCA
3.VIVO SONHANDO
4.AMANHECENDO
5.AINDA MIAS LINDO
6.CINCO POR OITO
7.TELEFONE
8.DEFINITIVAMENTE
9.MOCA DA PRAIA
10.TEMPINHO BOM
11.PRIMAVERA
12.ESSE SEU OLHAR - SO EM TEUS BRACOS

******************************************************

→歌唱、演奏、レパートリー、どれをとっても最高!ジャジーなBossaNovaの魅力満載の傑作。

というのはCDの帯の紹介文。まさにそんな1枚です。

1958年のデビュー以来、その美貌と美声で名声を得たSYLVIA TELLESはその後のBossaNovaの若きコンポーザーにとって主要な媒体となっていましたし、重要なレーベルであるELENCOのプロデューサーの(一時期ではあったが)嫁でもあったからです。
そのELENCOがSYLVIA TELLESを中心に新旧世代を織り交ぜてセッションをさせた企画である本作はBossaNovaにとっては重要な1枚だと言えるでしょう。

中身は楽しくセッションしている感じが前面に出ているのですが、どうもJazz色が強いのが興味深いです。楽器の構成もヴィヴラフォンなどを入れてJazzを意識しているのかもしれませんね。

こういう企画ものはつかみが大切。
1曲目はDEODATOの1.BAIAOZINHOです。この曲がこの作品の魅力を表現していますね。素晴らしい。スキャットなんか織り交ぜてにくいアレンジですね。

ELENCOのレコードはデザインを黒、赤、オフホワイトで統一しており全てのジャケットがセンス抜群。シリーズで全て揃えたくなります。
[PR]
by deaconred | 2006-08-06 22:02 | BossaNova | Trackback | Comments(0)

TEMPO=AVANCO

本格的な夏の到来。

この時期になると季節要因なのかCD屋での人の流れが変わります。
冬まで全く売り場の前に人気の無かった「BossaNova」コーナーの前に人が集まります。

個人的にBossaNovaを聴くには夏が良いのでしょうが、売り場がすいている冬場こそBossaNovaの季節だと思っています(天邪鬼)

さて、そんなBossaNova、1枚をチョイスすれば?と尋ねられたと仮定すれば選ぶのが難しいです。

悩んで悩んで選んだのがこの1枚。
やはりこれですね。

f0062463_065912.jpg
******************************************************
TEMPO=AVANCO/TAMBA TRIO

1.BORANDA
2.NUVENS
3.SE EU PUDESSE VOLTAR
4.BARUMBA
5.PREGAO
6.DANIELLE
7.BERIMBAU
8.O AMOR EM PAZ
9.A MORTE DE UM DEUS DE SAL
10.YANSA
11.CONSOLACAO
12.MOTO CONTINUO
13.GAROTA DE IPANEMA
14.MAS QUE NADA
15.NEGRO
16.MANIA DE MARIA
17.VENTO DO MAR
18.SONHO DE MARIA
19.SO DANCO SAMBA
20.O SAMBA DA MINHA TERRA
21.MOCA FLOR
22.RIO
23.TRISTEZA DE NOS DOIS
24.ESPERANCA

******************************************************

→BossaNovaという音楽は基本的にギターの音楽だな、と言うのが本当のところなのでしょうがギターよりもピアノが好きな私はギターによるBossaNovaよりピアノによるBossaNovaを好みます。その時点でBossaNovaではない、と言われればそうなのでしょうが^^;

言うまでも無くBossaNovaを作ったのはJOAO GILBERTOで、ポルトガル語で「新しい感覚」とか「新しい傾向」という意味であるBossaNovaは当時、斬新な音楽だったのでしょう。リズム面ではJOAO GILBERTOが、作曲面ではANTONIO CARLOS JOBIMが決定的な影響を与えていると思います。

従ってBossaNovaの1枚となればこの二人の作品を選ぶのが普通なのでしょうが、BossaNova全盛期にはJazzの影響を強くうけたピアノ・トリオ形態によるジャズ・ボサ・トリオが多く誕生し、本質的なBossaNovaとは違うより洗練された音楽が登場するのです。私の中でお勧めしたい作品はこのジャズ・ボサなのです

そんなジャズ・ボサ全盛期に多くのバンドが誕生した中、アレンジ面や演奏、コーラス等総合的に見て最もモダンなサウンドを聞かせてくれるのがTAMBA TRIOでしょう。
このアルバムはTAMBA TRIOのTEMPO(時代)とAVANCO(前進)という2枚のLPを1枚のCDに収録したというなんともオイシイCD。それで国内盤は1,750円!もう買いです(笑)買うしかないです!
中心人物のルイス・エサは16歳でウイーンに留学したエリート。そんな彼はセンス抜群、アレンジ最高。もう言うことないですね。特に後半14曲以降のTEMPOが素晴らしいです。
13.GAROTA DE IPANEMA、14.MAS QUE NADA、18.SONHO DE MARIA、19.SO DANCO SAMBA、22.RIOあたりは鳥肌ですね。アレンジが本当に素晴らしいです。
それにしてもウッド・ベース弾いてるべべートは確実にベース弾きながら歌っています。同じ楽器を弾くものとして同時に歌を歌うなんて絶対無理です。凄すぎる!と変なところで感動^^;

話はそれるのですが、BossaNovaを聴いていると「MARIA」という題材が多く見受けられます。多分、キリスト教の「マリア」だと思うのですが、ブラジルにおける「マリア」の位置づけはどうなのでしょうか?そろそろこの文化的背景についても調べて行きたいです。
[PR]
by deaconred | 2006-08-04 11:51 | BossaNova | Trackback | Comments(2)

EXPO'70

人生を濃密に過ごすには「非日常的体験」を通して過去における経験を脳裏に刻みこむことが非常に大切だと信じています。

「非日常」をいかにして体験するか?

今では日常の出来事を非日常と認識するのは難しく、その「日常」と「非日常」の格差がどんどんなくなっているように感じます。

自ら望まないと非日常はやってきません。

昔、音楽を聴くという体験が「非日常」だった時代があり、その時代の音楽には本質的な力が宿っていると信じています。



歴史を勉強していてその事実が自分が経験する現在とのリアルに繋がっている体験というのはなかなか出来るものではありません。
しかしその連続性を認識してこそ歴史を学ぶ意味があるようの感じます。
愚者は経験から学び賢者は歴史から学ぶ

生まれる前に開催された大阪万博。

その跡地である万博公園に行くことでその記憶を体験出来れば良いですね。そこは「非日常的体験」の濃度が濃いですから・・・

もしあの時代に生まれていたら来日したセルジオ・メンデス&ブラジル'66を聴きに行きたかったです。

f0062463_23344731.jpg


f0062463_23351057.jpg
******************************************************
EXPO’70/SERGIO MENDES&BRASIL’66

1.WORLD NEEDS NOW PRETTY
2.GOING OUT OF MY HEAD
3.TO SAY GOODBYE
4.THE DOCK OFTHE BAY
5.DAYTRIPPER
6.FOOL ONTHE HILL
7.SCARBOROUGH FAIR
8.NORWEGIAN WOOD
9.MAIS QUE NADA

******************************************************

→この作品は1970年4月5日に大阪万博博覧会でのライブ盤です。
有名な盤で入手も困難ではないはずなのに今年、やっと出会いました。

1966年に発売された「MAIS QUE NADA」の大ヒットで日本でも知名度の高かったSERGIO MENDES&BRASIL’66の来日ということでライブ会場は万来の拍手です。

66年の頃のサウンドの比べて70年の演奏はジャズ/フュージョンの影響か若干サウンドに変化が出ています。ソウルの影響なんかも感じられて斬新です。ベース弾きはどうしてもベースラインに耳を奪われますが、ベースはボサのリズムではなく、ソウルやフュージョンに近いです。
構成は女性ボーカル2人にピアノ、ベース、ドラム、パーカッションと実にシンプルな構成。なぜか女性ボーカルはSTEREOを駆使して左右に振り分けられえています。

1.WORLD NEEDS NOW PRETTYの冒頭でもう聴衆の心はばっちり掴んで最後まで音楽的経験の一体感にあふれた空気が音楽に力を与え本当に音楽的テンションの高い作品です。
1曲目の終わりに突然、SERGIO MENDESが日本語で

「おおきに」

と言って会場は爆笑!続いて

「儲かりまっか」

と続けてまた爆笑!さらに

「みなさん、こんばんは。セルジオ・メンデスとブラジルシックスティーシックスです。どうぞ宜しく」

と続け万雷の拍手!(数字は英語なんだ・・・と突っ込みましたが)

どこまでも素晴らしいです。この経験、この雰囲気こそ音楽の力なのでしょうね。
大阪の万博公園に何度か行った事がありますがあの場所でこんな凄いライブがあったんなぁ・・・と感じられるだけでも幸せです。

どうでも良いですが、この万博のテーマは「人類の進歩と調和」だったのですが、太陽の塔で有名な岡本太郎は「進歩と調和なんて大嫌いだ!」と仰っていたそうです^^;
そこまで言えるのも素晴らしいですね(笑)
[PR]
by deaconred | 2006-07-10 22:00 | BossaNova | Trackback | Comments(8)

JOAN GILBERTO

フラッと起き雨の土曜日。

適当に食事してお茶の時間。

BGMにはBossaNova

しかしTVは阪神VSオリックス(笑

おっさんですな。

f0062463_14254826.jpg
******************************************************
JOAN GILBERTO
(1973年録音)

1.AGUASDE MARCO
2.UNDIU
3.NA BAIXA DO SAPATEIRO
4.AVARANDADO
5.FALSA BAIANA
6.EU QUERO UM SAMBA
7.EU VIM DA BAHIA
8.VALSA
9.E PRECISO PERDOAR
10.IZAURA

******************************************************

→何事でも「新しいこと」を始めたり生み出したりすることはパワーが要ります。
年月が経てば当たり前になり、そのエピソードは忘れられるのでしょう。
コロンブスの卵といった感じ・・・

90年代以降のクラブサウンドなどで純粋なBossaNova意外でもBossaNovaのリズムを聞くことがあたりまえになっています。

しかし、このリズムを生み出したのは一人のギタリストなのです。

そう、BossaNova創世記の偉人、JOAN GILBERTOです。

作曲面でBossaNovaに命を吹き込んだANTONIO CARLOS JOBINはその新しいリズムを絶賛し、あの当時、あのリズムを紡ぎ出せるのはJOAN GILBERTOだけだ・・・それをみんなが真似し始めて今では当たり前になってしまった・・・と語っていました。

聞いていただきたいのはJOANの声とギター。
JOANのギターとシンバルという本当に最小限の構成なのでジックリと声とギターを楽しみます。
かつて「徹子の部屋」に出演していた小野リサがBossaNovaを上手く歌うコツは?という質問に「はっきり歌わないことです」と答えていたとおりJOANの声はボソボソと・・・その声とは反対にギターは静かに弾きながらもその音の輪郭ははっきりしており、リズムをしっかり紡ぎ出しています。

選曲も大好きな「3月の雨」1.AGUASDE MARCOから始まり休日の午後、特に雨の日には聴きたくなります。

静かなリズムに乗りながら阪神に熱中(笑
阪神勝っています♪
[PR]
by deaconred | 2006-06-17 15:30 | BossaNova | Trackback | Comments(3)

POEMA ON GUTAR

少し更新に時間がありました^^;

先週から購入したCDを聴き続けています。
そして今日、またCD5枚買ってしまいました・・・止まらない購買欲!
どうしたものでしょう・・・今日仕入れたネタはまた明日以降ご紹介しますm(__)m

今晩はこのギターで行きましょう。
初夏に最高。黒い音楽です。

f0062463_22172541.jpg
******************************************************
CANTO ON GUITAR/BADEN POWELL
(1967年作品)

1.SAMBA EM PRELU´DIO
2.TRES THEMAS DA FE´ AFRO BRASILEIRA
 a.PAI b.FILHO c.ESPI´RITO SANTOL
3.MARCHA ESCOCESA
4.TRIBUTO A UM AMIGO
5.QUA QUARA QUA QUA
6.CEGOS DO NORDESTE

******************************************************

→先週に引き続きBADEN POWELLの作品を。
とにかくBossaNovaを演奏するミュージシャンと言う前に「一人のギタリスト」であり「一人の作曲家」としてのアイデンティティーを持つBADEN POWELLの音楽はとてもBossaNovaの枠には収まりきりません。その音楽はBossaNovaであると言う前にBADEN POWELLにしか作れない独特の音世界があります。
私の中でBADEN POWELLの「傑作」というのはBossaNova的作品ではなくよりBADEN POWELLのドロドロとした作品だと感じています。
この作品はまさにそのドロドロとした一面を感じることが出来る作品ですね。

この作品で注目すべきは新しいアプローチとして即興を取り入れている点です。曲の構成のみを決めて即興を重視しているのはJazzの影響でしょうか?非常に高い次元の即興を堪能できます。
常々BADEN POWELLの音楽を聴いて感じるのですが、ギターで演奏するフレーズをスキャットで歌っているのがすごいです。と言うことは絶対音感を持っていたのでしょう・・・口で歌えるフレーズは楽器で弾ける・・・黒人と同じ理論です。私には無理^^;

まず圧倒されるのは3つのテーマから構成させる組曲2.TRES THEMAS DA FE´ AFROです。テーマを組曲で表現するという点で既にBossaNovaの枠を超えています。最近の研究でBossaNovaはサンバとジャズの融合ではなく、近代フランス音楽の影響が強いという指摘がありますが(実際、TOM JOBIMは近代フラン音楽の研究家でした)組曲構成というのはその影響なのかも知れません。

BADEN POWELLの超絶ギターテクニックを聴けるのが3.MARCHA ESCOCESAです。なんとこの曲はスコットランドのバグパイプをギターで表現してしまった驚異の曲。BADEN POWELLがテクニシャンであるのは周知の事実であまり書かれませんが、本当に上手すぎです。
パーカッションとの掛け合いが楽しいのが5.QUA QUARA QUA QUAです。その作品のなかで最もBossaNova的な曲でご機嫌になってしまいます。

それにしてもBADEN POWELL、恐るべきミュージシャンです。聞けば聞くほどその魔力にやられていきます。この音世界は確実に音楽の神様に支配されないと体験できないでしょう。

amazonへ。
[PR]
by deaconred | 2006-04-24 23:30 | BossaNova | Trackback | Comments(4)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


by deaconred
プロフィールを見る