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ARBEIT MACHT FREI

昔はアウトドアな私でしたが20代はすっかり引きこもり(笑)
出かけるより部屋で音楽を聴いていたい感じです。

しかし、最近は出かけることが多くなり、休日部屋にこもることもあまりなくなっています。
(基本的には明るい性格なのですが^^;)

友人や知り合いが欧州なんかに旅行に行く時、お土産を聴かれたらCDを買ってきてくれ。といったことがあります。実際、何にかは本当に買ってきてくれたことがありました。

10代にプログレにはまって、なぜかイタリアのロックに夢中になっていました。
イタリアには行ったことないですが、CD買いにイタリアには行ってみたいです(笑)

最近、また自分の中でイタリアン・ロックがブーム。

マニアックですが、この人たちは凄いです。

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ARBEIT MACHT FREI/AREA
(1973年作品)

1.LUGLIO,AGOSTO,SETTEMBRE(NERO)
2.ARBEIT MACHT FREI
3.CONSAPEVOLEZZA
4.LE LABBRA DEL TEMPO
5.240 CHILOMETRI DA SMIRNE
6.L'ABBATTIMENTO DELLO ZEPPELIN

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→自らを「インターナショナル・ポップ・グループ」と称し、イタリアの共産党躍進にも一役かった政治色100%のナカテク集団、areaのファースト・アルバムです。

邦題は「自由への叫び」で原題の「ARBEIT MACHT FREI」はナチス・ドイツのユダヤ人収容所のスローガンであった「労働は自由を呼ぶ」を使用。デビューなのにすごい政治色です。

とりあえず、ここでは政治的、思想的なことは置いておいて、音楽の話をするととにかく演奏能力の高さと音楽的テンションの高さに圧倒されます。
正直、この作品は聴くのに体力が要りますね。

イタリア学生運動のテーマ曲でもあった1.LUGLIO,AGOSTO,SETTEMBRE(NERO)(7月、8月、9月(黒))はエジプト人女性の美しい詩の朗読から幕を開けます。中心的メンバーであったボーカルのディメトリオ・ストラトスがエジプト系イタリア人ということもあってエジプト人女性が朗読しているのか?勝手にそう思い込んでいます。
その後、怒涛のジャズ・ロックが疾走し、イタリアロックの特徴でもあるバルカン音楽(アラビア音楽)のフレーズ印象的です。実はこの曲をはじめて聴いてから民族音楽に少し傾倒した時期がありました。バルカン音楽はステキです。

2.ARBEIT MACHT FREI(自由への叫び)はノイズっぽい各音が次第に形を形成し、ホーン・セクション荒れ狂うジャズ・ロックへと変化していきます。シンセサイザーの擬音と秩序だったベースのリフレインが混沌と空間を支配し、徐々にその混沌に秩序がもたらされていく過程は非常に視覚的です。
ディメトリオのアナーキーなボーカルの後に複雑なキメがあり、ピックアップ後のホーン・アンサンブルが本当に素晴らしいです。このジャズ・ロックが明確な「ロック」としての魂を持っているところに驚かされます。プログレの中でも屈指の名曲、名演でしょう。

最後に既にイデオロギーが世界のなかで大きな力を持たなくなってしまった今では想像もつかないのですが、こういった政治的な活動のエネルギーが音楽に限らずこんなに芸術に力を与えると言う事を自分がどう受け止めるか?それが非常に大切に思えてきます。

30年以上経った今、当時の意味とは違った意味で「インターナショナル・ポピュラー・グループ」の意味が見えたようにも感じます。あくまでも「主観」の世界の話ですが・・・。
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by deaconred | 2006-08-28 22:47 | Rock(70年代)

【雑記】なんでもランキングバトン

普通ならあんまりバトンが回ってきても書きませんが、今回はいもさんから回ってきたので・・・まぁ、書いてみます。

いもさんが勝手に命名したその名も…「なんでもランキングバトン」。

行ってみましょう。

◆好きな映画ベスト5◆
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1.道/フェデリコ・フェリーニ
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2.ロシュフォールの恋人たち/ジャック・ドゥミ
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3.暗殺のオペラ/ベルナルド・ベルトリッチ
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4.ミツバチのささやき/ビクトル・エリセ
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5.何かいいことないか子猫チャン/ウッディ・アレン


多分、ミュージカルは別にしてしっかりとテーマを持った映画が好きなのだと思います。
低俗なエンターテイメントは映画にあらず・・・。

「道」はイタリアの映画に魅せられていく中で最も感動的だった作品。そろそろDVDを買わないとダメな作品です。
基本的にミュージカルが好きなのですが、ちょっと王道ではないミュージカルから「ロシュフォールの恋人たち」を入れてみました。音楽が日常に溶け込む感動。これぞ映画です。
「暗殺の森」は儚い美しさを持つ映画。こんなに美しい映像は他にありません。あわせて「暗殺のオペラ」も素晴らしいです。
「ミツバチのささやき」はピクトル・エリセの代表作でしょう。アナ・トレントが本当にかわいい(ロリコンではありません)
「何かいいことないかな子猫チャン」は勢いで入れてみました(笑)これはコメディなのか?遣りたいことをやっただけな感じが・・・^^;

映画は人並みも観ていません。語れるレベルではないですねm(__)m


◆好きな漫画ベスト5◆
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1.ジョジョの奇妙な冒険
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2.ブッダ
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3.三国志
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4.項羽と劉邦
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5.AKIRA

「ジョジョ」はもう私の全てですね。熱狂的なファンです。その発想、展開、タッチ、全てにおいて天才。
なぜ生きているのか?という最も難解な問題にあっさり答えてしまうのが「ブッダ」です。中学生前後に呼んで衝撃的でした。
「三国志」「項羽と劉邦」は私が中国古典に惹かれていくきっかけをつくった作品ですね。男子なら読みましょう。
「AKIRA」はその本質を理解するまでに時間がかかりました。適応と進化について考えさせられます。現在を生きる天才の一人ですね。

漫画は基本的に好きです。最初になりたかった職業は漫画家ですから(笑)


◆好きな芸人ベスト5◆
1.夢路いとし・喜味こいし
2.中田ダイマル・デパート
3.木川かえる
4.マギー司郎
5.テント

とりあえず「笑いは芸である」ということを忘れてはいけないと思います。
芸で人を笑わすのであってキャラで笑わせるのではありません。
そういう意味で芸の道を歩み、喋くり漫才で頂点を極めたいとこい師匠は必須でしょう。
かつてコンビ名も言わず掴みのない漫才を誰が出来たでしょうか?いとこい師匠にしか出来ない芸です。圧倒的。




◆好きなドラマベスト5◆

ドラマは基本的に見ません!

◆好きなTV番組ベスト5◆

思いつきません。



◆好きな曲ベスト5◆
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1.DEACON BLUES/STEELY DAN
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2.US AND THEM/PINK FLOYD
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3.BEING BORING/PET SHOP BOYS
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4.THE PERFECT KISS/NEW ORDER
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5.COMPUTER WORLD/KRAFTWERK

1.DEACON BLUESは私の人生のテーマソングです。敗者の哲学。私も負けたときに名前がほしい・・・
2.US AND THEMは「人類に人道的行為が可能か?」という問い。涙ですね。
3.BEING BORINGはこれぞ日本人の好む「哀愁」でしょう。今でもPSBのファンです。
4.THE PERFECT KISS・・・なぜ彼らは歌い続けるのか?カリスマを失ったカリスマ達。
5.COMPUTER WORLD・・・20年前に現在を予言した慧眼に感服。右手を添えて囁くボーカルはビジュアル的に最高ですね。

実際、好きな曲は5曲絞れないのでここで手が止まりました(笑)
芸術に順位はありませんが、強引にランク付け。頭の中で脳内再生される頻度で選びました。


◆好きな食べ物ベスト5◆
1.鰻
2.あんぱん

5位までいりません。この二つだけで十分!
死ぬ前に食べたい二品です。しかし食べ合わせは考慮していません(笑)


◆今シーズン好きなアイテムベスト5◆

今年は。。。というか基本的にそんな私服にお金をかけていないような・・・


◆好きになる人はこういう人!ベスト5◆
1.自分の価値観をひっくり返すほどの世界を持った人


これに尽きます。といいつつ、実際に出会っても頑固な私が受け入れるかは別問題かも!と最近思ってきました^^;


以上、こんな感じになりましたー。
バトンは敢えて回しません。ネタに困ったときはこれで書いてみてください!
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by deaconred | 2006-08-24 18:14 | 雑記

CLOSE TO THE EDGE

このブログを書き始めるときにあえて「progressive rock」というカテゴリーを作りませんでした。しかし音楽を表現する言葉として必要なので今後便宜上、略して「プログレ」と使わせていただきます。

先週末、かなり久々にHMVに行きました。ここのHMVは店長の好みなのか未だに「progressive rock」というコーナーを設け、プログレの普及に努めている偉大な店舗です。
久々にマニアックなプログレのCDを見て土曜日からなんだかプログレな気分に。

今日は朝からプログレな気分でプログレ聴きながら「形而上学」について考えていました。
普通の出勤ではありえないですね。

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CLOSE TO THE EDGE/YES
(1972年作品)

1.CLOSE TO THE EDGE
2.AND YOU AND I
3.SIBERIAN KHATRU

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→常に複雑なメンバー・チェンジを行い、どの時代でも最先端のロックを創ってきたYESの中でも最高傑作と呼ばれている歴史的名盤の登場です。予約だけでゴールド・ディスクを獲得しています。

正直、どんどんメンバーが分かるのでどの時期がオリジナルの「YES」なのか分かりませんが、この時期の「YES」がひとつの完成形であることは間違いないでしょう。

YESの音楽は形而上学的な歌詞や高度な演奏技術、緻密な構成、大作主義とプログレを構成する要素がほぼ揃っているため、プログレの代表的なバンドと言われています。
さらにロジャー・ディーンによる美しいアートワークもその作品をより高い次元に昇華させていると言えるでしょう。

前作で名声を得たYESがこの作品で大作主義になているのは興味深い問題ですが、演奏に関して言えば前作に比べて個性のぶつかりが良い意味でのバンドサウンドになっている点が素晴らしいです。
前作では個性の強いメンバーが前に前に出る作品で書くプレイヤーのバランスが非常に悪かったですが、この作品では全体的に調和がとれており、そのサウンドはより昇華していると言えるでしょう。

ただプログレにおけるロックの拡大の中で、他のジャンルの音楽的要素としてJazzの即興性を好む人にはYESは「アレンジしすぎている」と感じるかもしれません。
実際、この時期にKING CRIMSONはアレンジよりもより個性のぶつかる即興にてロックの拡大を目指しており、この作品でドラムと叩いていたYESのBILL BRUFFORDは即興を重視したCRIMSONに引き抜かれてしまいます。
ただ、ここで大切なのは「アレンジしつくさた構築美」であろうと「即興によるぶつかり合い」であろうとベクトルは違えどロックの拡大を目指したという点です。

それにしても1.CLOSE TO THE EDGE(危機)は本当に素晴らしいの一言です。
森の中に居るような音から急にロックになり、約20分の間、怒涛の馬鹿テクと怒涛の展開・・・
あっという間に過ぎてしまいます。

この作品は聴かなければならない作品であり、持って居なければいけない作品。
この歴史的名盤を皆様も是非、体験してください。
とても30年前の音楽とは思えません♪
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by deaconred | 2006-08-22 17:27 | Rock(70年代)

BALLADS

今日のテーマは「落ち着いたムードのある曲」。

個人的にバラードは難しいと思っています。
ライブやアルバムの中でバラードを演奏するのは「聴かせる」戦略として正しいと思いますが、まるまるバラードだけの演奏というのはどうしても曲調が似てしまい、他の曲と区別がつかなくなってしまう恐れがあると思います。

それでも「名盤」や「名演」にはそんなことを思わせない作品が多数あります。
バラードが「退屈」に感じない、全ての音で感動を呼び込める、これこそ「名盤」であり「名演」えしょう。

今日の作品はJazzのバラードが聴きたい人にオススメ。

その名も「BALLADS」

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BALLADS/JOHN COLTRANE
(1961年録音)

JOHN COLTRANE:ts
McCOY TYNER:pf
JIMMY GARRISON:b
ELVIN JONES:ds

1.SAY IT OVER AND OVER AGAIN
2.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
3.Too YOUNG TO GO STEADY
4.ALL OR NOTHING AT ALL
5.I WISH I KNEW
6.WHAT'S NEW
7.IT'S EASY TO REMEMBER
8.NANCY WITH THE LAUGHING FACE

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→JOHN COLTRANEは自己改革を続けながら60年代のJazzに革新をもたらした巨人です。

数々の名盤や名演を残してきましたが、それらはバリバリとサックスを吹いて激しいJazzでした。
しかし、この作品ではしっとりと全編バラード。全くバラードのイメージがないですが、レコード会社の売り方が功を奏し、この作品は彼の作品の中でも上位の売上を記録し、名盤と呼ばれるようになりました。

しかしさすがは巨人。バラードでもその一音、一音に魂がこもっていて涙が出そうになります。
この作品では俗に言う「黄金カルテット」での演奏でピアノのMcCOY TYNER以下、他のメンバーも素晴らしい演奏を披露しています。もともとキラキラしたピアノを弾くMcCOY TYNERが素晴らしいのは言うまでもないですが、四肢に違うリズムを持つドラムのELVIN JONESのブラシワークが素晴らしいです。スローテンポなのにビートが迫ってくるということは「疾走感」とは店舗の速さではないと言う事なのでしょう。

選曲も好んで取り上げられる2.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE ISやスタンダードの6.WHAT'S NEWなどなかなかです。

とはいえその曲を待たずに1.SAY IT OVER AND OVER AGAINの最初のフレーズでノック・アウトですね。COLTRANEの音楽哲学がこめられたこの音を聴くだけで作品を理解できると思います。

激しく怒れるサックスプレイヤーの違った一面を楽しみつつ、美しいJazzに酔いしれてください。
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by deaconred | 2006-08-19 18:56 | Jazz

AMBIENT#2-THE PLATEAUX OF MIRROR

夏は暑いものです。
とはいえ、年々夏に弱くなっているように感じています。

一番辛いのは寝付けない熱帯夜ですね。

この時期に関わらず寝るときに聴きたい音楽は決まっているのですが、中でもオススメしたいのがENOのアンビエント・シリーズです。

アンビエント1は過去にレビューを書いたことがあるので今回は2を。
ちなみにこのアンビエントシリーズは1~4まであるのですが、今までアンビエント3に出会ったことがありません(--;)
もう手に入らないのでしょうか?

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AMBIENT#2-THE PLATEAUX OF MIRROR/HAROLD BUDD・BRIAN ENO

1.FIRST LIGHT
2.STEAL AWAY
3.THE PLATEAUX OF MIRROR
4.ABOVE CHIANGMAI
5.AN ARC OF DOVES
6.NOT YET REMEMBERED
7.THE CHILL AIR
8.AMONG FIELDS OF CRYSTAL
9.WIND IN LONELY FENCES
10.FAILING LIGHT

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→あなたの部屋にはどんなものが置いてあるでしょうか?
たとえばその机、その机はあなたの部屋を構成する構成物だといえると思います。

音楽を部屋の構成物としようと試みたのがアンビエントの目論見でした。
環境としての音楽、果たしてそれが「音楽」と呼べるのか非常に疑問ですが、音楽にとっては重要な問題だったと感じています。

BRIAN ENOがアンビエント音楽を試みるきっかけになったのが自動車事故という事実は有名です。
入院中にベットで友人が持ってきたハープのLPを聴いていたのですが音が片チャンネルしか出ておらず、しかも小さな音量だったため止めるのも面倒でそのまま聴き続けていたらその音が環境の一部のように思えてきた・・・
こうしてENOはアンビエントを生み出したのです。

この作品はピアニストで作曲家のHAROLD BUDDとの共作で、ピアノを音を環境的な材料と使うのではなく、ある程度旋律を意識した作品になっているのが興味深いです。
前作では音そのものが「何の音」なのかを認識させない手法でした。音楽の半分はリスナーが解釈すると仮定してもこの音楽の場合は90%ぐらいリスナーが解釈していい作品だと思います。

ここでは明らかにピアノを認識することができ、ある程度旋律を認識できるのですが、それでいてピアノの「存在」そのものはリスナーの解釈から逃れようとしているように感じます。
それを感じさせるのはこの作品の曲名です。
前作では曲名は記号にしか過ぎませんでしたが今回は明確なタイトルがありますね。私が英語がダメですが、英語を読める人にはある程度、曲のイメージを与えるのに十分なものだと思います。

この環境の一部でいようとするスタンスと、音楽としてのアイデンティティーを明確に指せようとするスタンスのバランスがこの作品の聴きどことと言えるでしょう。

それにしてもこの音空間、いつ聞いても一瞬にその場所を博物館や美術館のような無垢な空間に変えてくれます。
花一輪で部屋の印象は変わりますが、音一つでこんなにも変わるというのも音楽にとっては重要なのではないでしょうか?
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by deaconred | 2006-08-16 00:01 | Electoronica

ドラゴンクエストII 悪霊の神々

自分では認めたくないのですが、どうやら私はゲーム好きのようです。
と言っても徹夜でゲームするほどでもないので人並みかな~と思っているのですが・・・はまると抜け出せない性格なので^^;

ゲームをひとつの文化だとすると、その中にも「本物」があり、その「本物」には確固たる哲学があると信じています。

私が好むのはRPGや戦略シュミレーションで、なんといっても私の世代で夢中になったのがドラゴンクエストでしょう。

ドラゴンクエストが発売された頃はまだ小学生でしたが、先見性があったのか(?)私はドラゴンクエスト1を予約して購入しました。

その後、社会現象となったドラゴンクエストの快進撃は皆様ご存知のとおりです。

このドラゴンクエストには私が「本物」だな、と感じるいくつかの哲学がありますが、中でも素晴らしいと感じるのは音楽ですね。これはゲーム音楽を「芸術」の領域まで拡大させたきっかけと言っても良いかもしれません。

天才によるゲーム音楽。夢中で聴いていたあの頃・・・今聴いても斬新でした。

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ドラゴンクエストII 悪霊の神々/

1.ドラゴンクエストマーチ
2.ラヴ・ソング探して
3.王城
4.街の賑わい
5.恐怖の地下洞~魔の塔
6.レクイエム
7.遥かなる旅路~広野を行く~果てしなき世界
8.海原を行く
9.戦い~死を賭して
10.この道わが旅

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→ご存知、ドラゴンクエスト2のサントラです。
作曲は、すぎやまこういち氏。ドラゴンクエストシリーズの音楽を全て担当している巨匠です。

すぎやまこういち氏のゲーム音楽における哲学は「オーケストラで演奏できる音楽」です。
言うまでもなくゲーム音楽は内臓されたシンセサイザーによって演奏されるので、言ってしまえば「人間が弾けないフレーズ」を演奏することも可能なのです。
しかしすぎやまこういち氏はそれをしません。必ず人間が演奏できる音楽を基本としているのです。
当たり前のことかもしれませんが、私はこれは非常に意味のある哲学だと思っています。

RPGの本質が何なのかは分かりませんが、大切なのは「主人公=自分」という構図でしょう。そういう哲学をドラゴンクエストは持っているので基本的に主人公は台詞を言いません。主人公が自分の分身だからですね。
否定するわけではないですが、よく比較されるファイナルファンタジーでは主人公が喋りますね。あの瞬間の「自分」は傍観者であって主人公ではないのです。
ここに多きな差があると思うのです。
そしてこの哲学に準じた音楽を作曲しているので必ず人間が演奏できる音楽を基本にしているのだと思うのです。

それにしても音楽を聴くだけで冒険しているようなドキドキ、ワクワク感を与えるすぎやまこういち氏の音楽は本当に素晴らしいですね。
私自身が音楽を演奏するようになってから聴くと作曲のポイントが見えてきて面白いです。
シリーズを通して海や空は軽快なワルツ、フィールドは哀愁系、戦闘はDimを多様しているように感じます。

懐かしいのは復活の呪文を入力するときのBGM、2.ラヴ・ソング探してですね。実はこの曲はしっかりと歌詞があって歌手が歌っているバージョンがあります。小学生の時にそのテープを持っていたのですが・・・今では失くしてしまっています。
あの歌、誰が歌っていたのでしょうか?もう一度聴きたいです。

なんだかいつものレビューよりも文章が滑らかに打てた自分はやっぱりゲーム好きなのか!?
と思いつつ、今晩も聴いています^^;
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by deaconred | 2006-08-10 23:35 | Rock(other)

BOSSA SESSION

夏の到来~!とか言っている場合ではない!

猛暑です。暑い。

この2日間は結構外出していたのですが、暑いですね。
まぁ普段はスーツでこの猛暑に耐えているので私服ではまだ耐えれます。

外でも珈琲はホット。BGMはBossaNova。

と、HDウォークマンを検索すると聴きたいCDが転送されていませんでした。

と言う事で早速転送。しかしなぜ忘れていたのだろう??

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BOSSA SESSION/SYLVIA TELLES, LUCIO ALVES, ROBERTO MENESCAL

1.BAIAOZINHO
2.ELA E CARIOCA
3.VIVO SONHANDO
4.AMANHECENDO
5.AINDA MIAS LINDO
6.CINCO POR OITO
7.TELEFONE
8.DEFINITIVAMENTE
9.MOCA DA PRAIA
10.TEMPINHO BOM
11.PRIMAVERA
12.ESSE SEU OLHAR - SO EM TEUS BRACOS

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→歌唱、演奏、レパートリー、どれをとっても最高!ジャジーなBossaNovaの魅力満載の傑作。

というのはCDの帯の紹介文。まさにそんな1枚です。

1958年のデビュー以来、その美貌と美声で名声を得たSYLVIA TELLESはその後のBossaNovaの若きコンポーザーにとって主要な媒体となっていましたし、重要なレーベルであるELENCOのプロデューサーの(一時期ではあったが)嫁でもあったからです。
そのELENCOがSYLVIA TELLESを中心に新旧世代を織り交ぜてセッションをさせた企画である本作はBossaNovaにとっては重要な1枚だと言えるでしょう。

中身は楽しくセッションしている感じが前面に出ているのですが、どうもJazz色が強いのが興味深いです。楽器の構成もヴィヴラフォンなどを入れてJazzを意識しているのかもしれませんね。

こういう企画ものはつかみが大切。
1曲目はDEODATOの1.BAIAOZINHOです。この曲がこの作品の魅力を表現していますね。素晴らしい。スキャットなんか織り交ぜてにくいアレンジですね。

ELENCOのレコードはデザインを黒、赤、オフホワイトで統一しており全てのジャケットがセンス抜群。シリーズで全て揃えたくなります。
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by deaconred | 2006-08-06 22:02 | BossaNova

TEMPO=AVANCO

本格的な夏の到来。

この時期になると季節要因なのかCD屋での人の流れが変わります。
冬まで全く売り場の前に人気の無かった「BossaNova」コーナーの前に人が集まります。

個人的にBossaNovaを聴くには夏が良いのでしょうが、売り場がすいている冬場こそBossaNovaの季節だと思っています(天邪鬼)

さて、そんなBossaNova、1枚をチョイスすれば?と尋ねられたと仮定すれば選ぶのが難しいです。

悩んで悩んで選んだのがこの1枚。
やはりこれですね。

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TEMPO=AVANCO/TAMBA TRIO

1.BORANDA
2.NUVENS
3.SE EU PUDESSE VOLTAR
4.BARUMBA
5.PREGAO
6.DANIELLE
7.BERIMBAU
8.O AMOR EM PAZ
9.A MORTE DE UM DEUS DE SAL
10.YANSA
11.CONSOLACAO
12.MOTO CONTINUO
13.GAROTA DE IPANEMA
14.MAS QUE NADA
15.NEGRO
16.MANIA DE MARIA
17.VENTO DO MAR
18.SONHO DE MARIA
19.SO DANCO SAMBA
20.O SAMBA DA MINHA TERRA
21.MOCA FLOR
22.RIO
23.TRISTEZA DE NOS DOIS
24.ESPERANCA

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→BossaNovaという音楽は基本的にギターの音楽だな、と言うのが本当のところなのでしょうがギターよりもピアノが好きな私はギターによるBossaNovaよりピアノによるBossaNovaを好みます。その時点でBossaNovaではない、と言われればそうなのでしょうが^^;

言うまでも無くBossaNovaを作ったのはJOAO GILBERTOで、ポルトガル語で「新しい感覚」とか「新しい傾向」という意味であるBossaNovaは当時、斬新な音楽だったのでしょう。リズム面ではJOAO GILBERTOが、作曲面ではANTONIO CARLOS JOBIMが決定的な影響を与えていると思います。

従ってBossaNovaの1枚となればこの二人の作品を選ぶのが普通なのでしょうが、BossaNova全盛期にはJazzの影響を強くうけたピアノ・トリオ形態によるジャズ・ボサ・トリオが多く誕生し、本質的なBossaNovaとは違うより洗練された音楽が登場するのです。私の中でお勧めしたい作品はこのジャズ・ボサなのです

そんなジャズ・ボサ全盛期に多くのバンドが誕生した中、アレンジ面や演奏、コーラス等総合的に見て最もモダンなサウンドを聞かせてくれるのがTAMBA TRIOでしょう。
このアルバムはTAMBA TRIOのTEMPO(時代)とAVANCO(前進)という2枚のLPを1枚のCDに収録したというなんともオイシイCD。それで国内盤は1,750円!もう買いです(笑)買うしかないです!
中心人物のルイス・エサは16歳でウイーンに留学したエリート。そんな彼はセンス抜群、アレンジ最高。もう言うことないですね。特に後半14曲以降のTEMPOが素晴らしいです。
13.GAROTA DE IPANEMA、14.MAS QUE NADA、18.SONHO DE MARIA、19.SO DANCO SAMBA、22.RIOあたりは鳥肌ですね。アレンジが本当に素晴らしいです。
それにしてもウッド・ベース弾いてるべべートは確実にベース弾きながら歌っています。同じ楽器を弾くものとして同時に歌を歌うなんて絶対無理です。凄すぎる!と変なところで感動^^;

話はそれるのですが、BossaNovaを聴いていると「MARIA」という題材が多く見受けられます。多分、キリスト教の「マリア」だと思うのですが、ブラジルにおける「マリア」の位置づけはどうなのでしょうか?そろそろこの文化的背景についても調べて行きたいです。
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by deaconred | 2006-08-04 11:51 | BossaNova

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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