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WE'VE ONLY JUST BEGUN

ビジネスの世界でもスポーツの世界でも音楽の世界でもパートナーというものは大切です。
一生涯を共に過ごせるパートナーに出会えた人間は幸せですね。

音楽を聴いているとバンドと言う枠組みを超えたパートナーやコンビというものに出会います。
ざっと思い出してみるとSTEELY DANのDONALD FAGENとWALTER BECKERのコンビやDAVE BRUBECKとPAUL DESMOND のコンビなどが思い出されます。

そして忘れてはならないのが70年代に数々の名曲を世に送り出したROGER NICHOLS & PAUL WILLIAMSのコンビを忘れるわけにはいきません。

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WE'VE ONLY JUST BEGUN/ROGER NICHOLS & PAUL WILLIAMS
(1970年作品)

1.AFTER ALL
2.SO MANY PEOPLE
3.SOMEBODY WAITING
4.TIME
5.THE DRIFTER
6.WE'VE ONLY JUST BEGUN
7.SOMEDAY MAN
8.LET ME BE THE ONE
9.WHEN LOVE IS NEAR
10.DO YOU REALLY HAVE A HEART
11.I KEPT ON LOVING YOU
12.OUT IN THE COUNTRY

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→名曲「WE'VE ONLY JUST BEGUN」(愛のプレリュード)と聴けば皆さんTHE CARPENTERSを思い出すかもしれません。
しかし、この名曲を生み出したのはROGER NICHOLSとPAUL WILLIAMSのコンビなのです。
近年、「ソングライターの殿堂」入りを果たしたPAUL WILLIAMSはROGERと一緒でなければ辞退すると行っていたそうです。かつてのパートナーであり友人であるROGER NICHOLSの功績を称える事を忘れない彼らの関係は素晴らしいです。

さて、この作品はそんな二人がA&Mレコードで出会い、数分の会話の中でお互いを認め合い、パートナーとして仕事をしていくと決めた後にレコード会社へ売り込むための「デモ」を集めたマニア陶酔の作品です。
ピアノ、ベース、ドラムというシンプルな構成で録音されているのですがこれらは全てROGER NICHOLSの演奏。この演奏にPAUL WILLIAMSのボーカルが加わると言うきわめてシンプルな演奏です。

それでいてこの音楽には「魔法」があります。
Soft Rockの「白昼夢」的な感覚、美しいコード進行、コーラスワーク、ストリングス・・・・このシンプルな構成でアレンジもない「原石」でありながら既に「魔法」が備わっていることに感動ですね。

殆どの曲はPAUL WILLIAMSの正規録音があるのですが、私が最も愛する5.THE DRIFTERはPAUL WILLIAMSの正規録音がないためこの作品の中では最も価値があると思われます。
私がこの曲に出会ったのは生涯の愛聴盤であるHARPERS BIZARREの「SECRET LIFE」でのカバーです。
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今回、デモとはいえPAUL WILLIAMSの録音が聞けて本当に幸せでした。
この曲は一生涯愛し続けると思います。

名曲には優れたアレンジがありますがその原石にもしっかり魔法がかかっているということを感じたこの作品、今夜ももう一度二人の魔法にかかって(夜だけど)白昼夢を見たいと思います。
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by deaconred | 2006-11-23 00:02 | Rock(70年代) | Trackback | Comments(2)

MONEY JUNGLE

Jazzの世界で「伯爵」と言えばCOUNT BASIE、「公爵」と言えばDUKE ELLINGTON、という常識があります。

共にSwing Jazzを代表するピアニストですね。
私はあまりSwing時代のJazzを聴かないのですが、この二人の作品は別でJazz好きなら両方聴け!と言われています。

そんなDUKE ELLINGTONの諸作品の中でひときわ存在感を放っているのが「MONEY JUNGLE」という作品です。

ぶっ飛びました。これは衝撃的ですm(__)m

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MONEY JUNGLE/DUKE ELLINGTON
(1962年録音)

DUKE ELLINGTON:pf
CHARLIE MINGUS:b
MAX ROACH:ds

1.VERY SPECIAL
2.A LITTLE MAX
3.A LITTLE MAX
4.FLEURETTE AFRICAINE
5.REM BLUES
6.WIG WISE
7.SWITCH BLADE
8.CARAVAN
9.MONEY JUNGLE
10.SOLITUDE
11.SOLITUDE
12.WARM VALLEY
13.BACKWARD COUNTRY BOY BLUES

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→この作品の凄さについては噂を聞いていて購入したかったのですが、なかなか国内盤に出会えず今まで購入せず・・・。最近、東芝EMIの低価格盤が発売されたので買ってみました。

とにかくSwing時代の巨匠が1962年というJazzの一種のピーク時にCHARLIE MINGUS、MAX ROACHという巨匠と共にピアノトリオ形態で演奏しているという時点でもう歴史的名盤間違いないですね。

それにしてもこの作品には次元の違う「存在感」があります。
一言にJazzと言ってもその魅力はいろいろありますが、この作品が見せる一面は他のJazzでは体験できないような気がします。

「怒れるベーシスト」という異名を持つCHARLIE MINGUSのベースは独特の存在感で難解なベースラインを弾き、私はなかなかとっつきにくいベースだな・・・と感じているのですが、そのCHARLIE MINGUSがELLINGTONのピアノについて行くのがやっとといった感じです。
彼のプレイがそこまで必死になるほどここでのELLINGTONは凄いのです。

とにかくJazzが好き!というそこの貴方、この作品は聴かなくてもいいので購入を。
そのうち違う世界が見えてくるかも知れません。。。。。
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by deaconred | 2006-11-20 22:31 | Jazz | Trackback | Comments(3)

LIVE’66

11月の三連休から体調を崩していました。
レントゲン撮っていないので確かではないですが、肺炎の疑いがあったようです(笑)

嫌いな病院行って嫌いな薬(抗生物質に劇薬)を大量に飲んでなんとか復活してきました。

とりあえず休日はずっと寝ていたのですが、なかなか寝れないとき本読むなりTV見るなり時間があったので、仕事で外出したさいに暇つぶし用にDVDを購入してきました。

これがもう暇つぶしどころか食い入るように見てしまいましたね。

手ごろな値段で購入できるJazzのDVD、皆さんにもオススメです。

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LIVE'66/BILL EVANS TRIO
(1966年録画)

BILL EVANS:pf
EDDIE GOMEZ:b
ALEX RIEL:ds

1.VERY EARLY
2.STELLA BY STATLIGHT
3.IF YOU COULD SEE ME NOW
4.AUTUMM LEAVES
5.TIME Remenbered
6.NADIS
7.FIVE

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→1966年10月28日、ノルウェー・オスロでのTV番組として収録されたBILL EVANSの映像です。BILL EVANSファンには当時、21歳の若さでトリオ入りしたベーシストEDDIE GOMEZが加入してすぐの映像として知られています。

それにしてもTV番組の収録ということで選曲が良いです。
2.STELLA BY STATLIGHTに4.AUTUMM LEAVES、そしてEVANSが作曲したであろう名曲6.NADIS・・・。この3曲だけでも観る価値が十分あります。

映像は当然、白黒で音声もモノクロでそれ自体は気にならないのですが、演奏中の彼らを捉えるカメラワークにはちょっと不満が残ります。
なぜそんなアングルで撮る!今、アップするところじゃないでしょ!と心の中で突っ込みながら観てしまいました。

それにしても恐ろしいのはベースのEDDIE GOMEZですね。あるインタビューで演奏に関してEVANSからこの音はダメ、そのフレーズはダメ、と一切言われたことはなく、全てのプレイを肯定してくれた。と語っていましたがそのとおり、本当に自由にベースを弾いています。
「テクニックに溺れる」という言葉があり、テクニックを追求して歌心を失った、なんて話をよく効きますが、彼の演奏はテクニックも歌心も備えていますね。
もうベースソロでのテクニックには脱帽。100年かかってもあんなプレイは出来そうにありません^^;

amazonでいろいろ調べてみると結構、JazzのDVDは発売されているのですね。
また買ってベースプレイに驚愕したいと思います^^;
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by deaconred | 2006-11-15 23:26 | Jazz | Trackback | Comments(4)

POSSESSED

久々に「珍盤」を入手~♪

その存在は確かレコードコレクターズの記事で知ったと記憶しているのですが、まさかこんな内容だったとは・・・。

あのアーティストの楽曲を弦楽四重奏団が見事に再現!

ロボットと弦楽四重奏の融合です(笑)

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POSSESSED/THE BALANESCU QUARTET
(1992年作品)

1.ROBOTS
2.MODEL
3.AUTOBAHN
4.COMPUTER LOVE
5.POCKET CALCULATOR
6.POSSESSED
7.WANT ME
8.NO TIME BEFORE TIME
9.HANGING UPSIDE DOWN

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→ROBOTS、MODEL、AUTOBAHN、COMPUTER LOVE、POCKET CALCULATORと言えばドイツが生んだ偉大なるKRAFTWERKの名曲!
そうです、KRAFTWERKの名曲をカバーしているのです。

言うまでもなく、この作品の一番のポイントはテクノ・サウンドをいかに弦楽器だけで再現するか?と言う点だと思うのですが、これが見事に再現されているのです!
私も弦楽器を演奏するのですが、弦楽器ってこんな音もこんな弾きかたで表現出来るのか!と目からウロコ。

感動的なのはAUTOBAHNの出だしです。
この曲は車に乗り込む音とエンジンスタートの音、車が走り出す音、クラクション、をシンセサイザーで見事に再現しているのですが、この部分もしっかり弦楽器で再現されています(笑)
ここまで来れば涙ものですよね。

4.COMPUTER LOVE、5.POCKET CALCULATORは90年代にリミックスされたバージョンのカバー。
さすがに「電卓」は無いですが(笑)5.POCKET CALCULATORでは(たぶん)ウッド・ベースを叩く音をサンプリングしてバックに流して原曲に近づけています。
この曲では唯一ボーカルも披露しています。

5曲目以降は彼らのオリジナルでKRAFTWERKは関係ないですが、前半部分はKRAFTWERKファンに是非聴いてもらいたいですね。

WE ARE THE ROBOTS!
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by deaconred | 2006-11-02 00:08 | Rock(90年代) | Trackback | Comments(4)

SONNY ROLLINS AND THE CONTEMPORARY LEADERS

11月に入ってすっかり秋らしくなってきました。
「秋の夜長」という言葉があるとおり秋の夜は長く読書や音楽鑑賞などに適していますね。

私は昔からラジオを聴く習慣がなく、情報収集の手段としてもラジオを利用しないのですが、秋の夜長にこんなラジオがあれば聴きたい!というのがDONALD FAGENのソロアルバム「The Nightfly」です。
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この作品はFAGENが架空のデスクジョッキーになってJAZZを紹介するという一瞬を表現したジャケットが最高にカッコいい作品です。

この作品は色々なメディアで紹介されることがあるのですが、このジャケットでFAGENが紹介している作品をご存知ですか?

秋の夜長に珈琲とJazz。良いですよね。

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SONNY ROLLINS AND THE CONTEMPORARY LEADERS/SONNY ROLLINS
(1958年作品)

SONNY ROLLlNS:ts
BARNEY KESSELL:g
HAMPTON HAWES:pf
VICTOR FELDMAN:vb
LEROY VINNEGAR:b
SHELLY MANNE:ds

1.I'VE TOLD EVRY LITTLE STAR
2.ROCK-A-BYE YOUR BABY WITH A DIXIE MELODY
3.HOW HIGH THE MOON
4.YOU
5.I'VE FOUND A NEW BABY
6.ALONE TOGETHER
7.IN THE Chapel IN THE MOONLIGHT
8.THE SONG IS YOU
9.YOU(Alt)
10.I'VE FOUND A NEW BABY(Alt)
11.THE SONG IS YOU(Alt)

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→モダン・ジャズの巨匠、SONNY ROLLlNSの隠れた名盤です。
FAGENはこの作品が好きだからジャケットに登場させていたのでしょうね。ROLLlNSはまだ健在でFAGEN公式サイトでもSONNY ROLLlNSと一緒に映っている写真がUPされています。

ROLLlNSは偉大なサックス・プレイヤーですがCOLTRANEのように畏怖するようなプレイではなく、芸術的なアドリブに定評があります。

私、個人的にはROLLINSのプレイにあまり関心がなく、それほど作品も聴いているわけではありません。しかし、この作品はFAGENとは関係なくすばらしい作品と言えると思います。

「CONTEMPORARY LEADERS」とあるように当時の最新鋭のミュージシャンを集めて録音された作品で、演奏にキレがあり、それでいてリラックス出来る内容ですね。無理なく全曲楽しめて気がつけば終わり。。もうちょっと聴きたいなぁ~と思わせるような作品です。

興味深いのはSTEELY DANの「BLACK COW」で素晴らしいソロを録音したVICTOR FELDMANがヴィブラフォンで参加している点です。
4.YOUでの演奏を聴いてFAGENが惚れたのかも知れない・・と思うだけでも聴く耳に力が入ります(笑)

5.I'VE FOUND A NEW BABYではよく言われる「モールス信号」アドリブが聞けます。
ただ、バッキングがきっちりコード進行どおりにバッキングしていくなか、ただ単音をモールス信号のように吹き続けるだけなのですがこれが見事にカッコイイのです。
ROLLINSのアドリブは芸術的と言われますがこんなフレーズでもかっこいいから凄いですね。

あまりROLLINSの作品を聴いてきませんでしたが、しっかりとした技術を持ってしっかりとした演奏を続けてきたから現在も元気にJazz出来るのでしょうね。
Jazzの生き証人としてお元気で長生きしてください。

今日のオマケ。
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by deaconred | 2006-11-01 23:39 | Jazz | Trackback | Comments(2)