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A BOSSA NOVA DE ROBERTO MENESCAL

久々にタワー・レコードでゆっくりとCDを見る時間ができました。

なんとなく、タワーにてCDを物色している時間がストレス発散になるようで2時間ぐらいウロウロして気分スッキリ!

まぁあれも買って、これも買って、と結構お金使ってしまったのですが^^;

嬉しかったのはBossaNovaコーナーにて輸入盤の1,000円ポッキリ販売でした。
これはもう買いでしょ!と4枚購入。
今年も残暑が厳しいとのことですので9月もBossaNova聴いて乗り越えたいです。
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A BOSSA NOVA DE ROBERTO MENESCAL
(1963年録音)

1.DESAFINADO
2.BATIDA DIFERENTE
3.BALANSAMBA
4.O AMOR QUE ACABOU
5.VOCE E EU
6.SAMBA TORTO
7.GAROTA DE IPANEMA
8.RIO
9.BAIAOZINHO
10.DAN-CHA-CHA-CHA
11.NOS E O MAR
12.SO DANCO SAMBA

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→数々の名曲を作曲してきたBossaNovaの大御所、ホベルト・メネスカルのデビュー作品です。

まずはジャケット。
ウェットスーツ姿でギター。というふざけたデザインですが、相変わらずの「エレンコ」デザインで、とても印象的です。
このジャケットためだけでも購入の意味があります。

今年のテーマのひとつに「レディ・メイド」があるのですが、レディ・メイドの魅力のひとつに「ずるさ」というのがあると思うのです。
もう解散してしまったピチカート・ファイヴの音楽は随所に「ずるい」アレンジが聞けましたが、この作品も、「あーここでそうくる??」という意外性のアレンジで全体的に「ずるい!」といった感じです。
アレンジはホベルト・メネスカルとピアノで参加しているデオタードと担当しています。
バンドの編成はピアノ、ギター、ベース、ドラムの基本にフルートにヴィブラフォンと若干、ジャズ的な構成になっています。

選曲は自身の曲を含めてジョビン、カルロス・リラ、デオタードからと幅広く選曲。
全多的にはインストで、3.BALANSAMBAのみ多少、ボーカルが入っています。
しかもここで歌っているのがエレンコの創設者でBossaNovaの重要人物アロイジオ・ヂ・オリヴェイラでした。
私は多分、これまで彼の演奏や歌を聴いたことなかったのでこれは大変貴重な経験をしました。

さて、他の曲ですが、1.DESAFINADOは本当にずるいです。
こんな名曲をここまでつぶしてこんなに素敵にアレンジしてしまうなんて・・・最初の10秒でそのアレンジの全てを見ることが出来ます。
曲の90%を遊び心が占めます。
こんなかっこいいDESAFINADOは初めてで思わず笑ってしまいました。

8.RIOはホベルト・メネスカルの曲の中で最も好きな曲です。
行ったことはないですが、この曲を聴くと何故かブラジルの海がイメージできてしまうのです。
最初の印象なのですが、そういう点で非常にBossaNova的というか、自分の中でRIO=演奏してみたい名曲!という方程式が出来上がってしまいました。
個人的には楽器のみで演奏したいですが、ワンダー・サーと歌っている動画あったので貼っておきます。
(CDはインストで演奏されている曲です。)


12.SO DANCO SAMBAはブレイクを入れたり、キメを入れてきたり、リズムを変えたり、リフとアドリブを効果的に使ったりとアレンジがとても素晴らしいです。

基本的にどの曲も全て他のBossaNovaの作品で聴いたことある曲ですが、全てが新しく、斬新に聞こえました。
これは名盤。間違いなしです。

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by deaconred | 2008-08-29 23:55 | BossaNova | Trackback | Comments(3)

CRAC!

先日の某番組で60年代、70年代の学生運動と、今般のワーキングプアの問題との関連性についての討論をやっていました。
どうも日本共産党への入党者が増えており、新左翼なる勢力が台頭しているようです。
(といっても根本にあるのは思想ではなく、単なる生存権のようです)

私は学生運動時代に生まれていませんし、それがどんなものであったか体験していないのでなんとも言えません。
ただ、そういった運動がどういった経緯で始まり、どのタイミングで崩壊していったのか?
つまりはその空気を誰がつくり、誰が水を差したのか?ということには非常に興味をそそられます。

冷戦が終結して、もはや世界を支配していたイデオロギーなんて関係なくなってしまったのかも知れませんが、今般のグルジア問題は新たな冷戦の始まりとも言われています。
まだまだ世界は平和になりそうにないですね。

政治と音楽なんてあまり関係がありそうではないのですが、プロパガンダとしての音楽というものは存在していたかもしれません。
また、バンド自体が政治色を持っている場合というのもありますね。

今日のネタは私が所有しているロックの作品の中でも最も政治色の強いバンドをご紹介します。
(決して政治色を前面に出したいわけではございませんm(__)m)
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CRAC!/AREA
(1975年作品)

1.ELEFANTE BIANCO
2.MELA DI ODESSA
3.MEGALOPOLI
4.NERVI SCOPERTI
5.GIOIA E RIVOLUZIONE
6.IMPLOSION
7.AREA 5

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→前回のブログにも登場したイタリアのバカテク集団AREAの最高傑作です。
是非とも棺桶にも入れたいぐらいの愛聴盤です。

AREAは自らをインターナショナル・ポピュラー・グループと位置づけ、70年代のイタリア社会を象徴するかのような音楽で時代とともに生きたバンドです。
明確に持っていた政治思想とは「共産主義思想」です。イタリアの共産党の躍進に貢献したとも言われるほどAREAの音楽は社会的に影響力を持っていました。
この作品が発売された1975年はイタリアの与党が地方選挙で大敗し、イタリア共産党が大躍進を果たしています。

政治的な部分はとりあえず置いておいて、AREAの音楽は、もうロックという枠に収まりきらないほど音楽的エネルギーに満ち溢れた音楽だと思います。
驚異的なバカテク、複合拍子、民族音楽などをも内包する音楽性、そして「声」をどこまでも追求した世界最強のボーカル、ディメトリオ・ストラトス、とにかく一人でも多くの人に聴いてもらいたい音楽です。
プログレの一つの特徴に鍵盤楽器の存在がありますが、AREAはシンセサイザーを導入し、その奇妙な音作りに大いに役立てています。
個人的にはAREAの音楽の秩序と混沌のミックス具合が好きなのかもしれません。
絶対的な演奏能力に裏付けられた秩序は突然、ノイズを伴い混沌へと変化し、その混沌の中にも突如にして秩序が現れ、曲として成立していく・・・この過程がたまりません。

1.ELEFANTE BIANCOは「白い象」という邦題の曲。
曲は既存の権力者に立ち向かう少年の歌で
”君は余計なことをは考えず 前に進むのだ
歴史は君と共に 旅をしていくのだから”

という歌詞に唯物史観を読み取ることが出来ます。
2:30ぐらいからの展開を聞くたびに鳥肌になります。ディメトリオの声と後のノイズがとても印象的です。



2.MELA DI ODESSAは「オデッサのリンゴ」という曲。
葉っぱで出来た馬に乗ったリンゴが旅をするという物語。
前半の演奏がとにかくすさまじいです。シンセの使い方が素晴らしく、ベースがリフを刻みディメトリオの声へと展開する構成はもう完璧。
中盤からはリフをバックにディメトリオが物語を語るという構成。
終盤、ディメトリオが世界最強のボーカルっぷりを発揮します(笑



5.GIOIA E RIVOLUZIONEは「栄光と改革」という曲。
この作品の中でも、というかAREAの作品の中で最も聴きやすい曲でしょう。
歌詞が好きなので、記載しておきます。音楽とともにどうぞ。

「栄光と改革」
私の云うことを、聞きに来てくれる君のために
歌を歌う
私のことを、分かろうとしない君のために
曲を奏でる
夢見ることを知らない君のことを
私は笑う
私のことを、分かろうとしない君のために
曲を奏でる
君の瞳には、私の心を暖めてくれる輝きがある
指の奏でる音があれば
愛することを知らない人々がさまよう路傍に
我々を導くような
そんな争いに、立ち向かうことができる

私の機関銃はコントラバス
この人生に対する想いを
君の顔めがけて発射する

指の奏でる音があれば
愛することを知らない人々がさまよう路傍に
我々を導くような
そんな争いに、立ち向かうことができる


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by deaconred | 2008-08-26 22:59 | Rock(70年代) | Trackback | Comments(0)

MAURO PAGANI

エキサイトブログにもついにYoutubeが貼れる様になったようです。
オメデタイ。

正直、音楽系のブログというのは、音を聴いてもらわないと感じてもらいにくいな・・・と感じていました。
私自身の文章力にも問題があるのでしょうが^^;

とりあえずYoutubeが貼れる様になって、音楽聴きながらこのブログを読んで頂ければ幸甚です!
と言いたい所ですが、ネタの数珠つながりで、イタリアのプログレ掲載中!
マニアックな音なのですが、こういう機会じゃないと聴くことのできない音楽なので参考にしてくださいm(__)m
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MAURO PAGANI
(1978年作品)

1.EUROPA MINOR
2.ARGIENTO
3.VIOLER D’AMORES
4.LA CITTA’ AROMATICA
5.L’ALBERO DI CANTO(Parte 1)
6.CHORON
7.IL BLU COMINCIA DAVVERO
8.L’ALBERO DI CANTO(Parte 2)

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→前回のネタ、PFMから脱退したマウロ・パガーニのソロの登場です。
「地中海の伝説」という邦題でプログレファンに知られた作品です。

マウロ・パガーニがPFMから脱退した理由は、商業主義に走るPFMとの音楽性の違いというのもあったでしょうが、一番の理由には「自分のやりたい音楽が他に見つかった」ということだったそうです。

そのやりたかった音楽というのが本作品です。
テーマはズバリ「地中海音楽」です。

地中海音楽と言われても正直、ピンと来ないのですが、アラビア半島からアラビアンな音階などが入ったりと思ったよりオリエンタルな感じがします。

民族音楽色が強く、ジャンルとしては「プログレ」に属するのでしょうが、ロックか?と言われればロックには聞こえないかも知れません。
しかし、ロックという音楽が音楽的特性ではなくて「精神」ということであれば、この作品は十分に「ロック」と言えるでしょう。
プログレとは「ロック」の進歩・拡張へのムーブメントです。この作品が試みている地中海音楽への探求というのは、今聴かれている商業的な「ロック」より遥かに「ロック」だと思います。

録音にはPFMのメンバーや、AREAのメンバーが参加しており、非常に高度な演奏が聴けます。
1.EUROPA MINORはアラビア的旋律が印象的。リズムが複雑で拍がとれません。
ヴァイオリンとピッコロ(かな?)のソロの取り方が面白いですね。ベースのアプローチの違いも興味深いです。
下記では1.EUROPA MINORと2.ARGIENTOが連続して聞けます。

この作品で、一番のお気に入りはAREAのメンバーが参加している5.L’ALBERO DI CANTO(Parte 1)です。
邦題は「木々は歌う」です。
AREAの参加がプログレファンには嬉しいところで、全体的にかなりテンションの高いインプロに鳥肌が立ちます。
特に中盤のピアノのソロとヴァイオリンのソロは素晴らしいの一言です。
さらに変態ヴォーカリストのディメトリオ・ストラトスの「声」が心に突き刺さります。(というか初めて聴く人にはあっけにとられると思います^^;)

この作品を聴いていたのは19歳ぐらいの頃で、インプロの面白さに興味を惹かれてジャズを聴き始めたという経緯があり、思い入れの強い作品です。
まだまだマニアックな作品ですが、多くの人に聞いていただけれると嬉しい限りですm(__)m

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by deaconred | 2008-08-24 23:45 | Rock(70年代) | Trackback | Comments(2)

PHOTOS OF GHOSTS

なんだかネタの数珠繋ぎのようになっていますが・・・

前回のピート・シンフィールドからのネタといえばこのバンドになるでしょう。
このバンドの作品をもっとも聞いていたのは18歳、19歳の頃で、ちょうど洋楽とはなぜ英国と米国を指すのか?という問題について考えている時でした。
イタリアにもこんなにすばらしいバンドがあるのに・・・と一人、聴いていたのを思い出します。

今回のネタはイタリアのロック史上最も世界的に知られたバンドの作品です。

音楽とは美しいものである。
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PHOTOS OF GHOSTS/PFM
(1973年作品)

1.RIVER OF LIFE
2.CELEBRATION
3.PHOTOS OF GHOSTS
4.OLD RAIN
5.IL BANCHETTO
6.Mr.9'TILL 5
7.PROMENADE THE PUZZLE

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→PFMとはプレミアータ・フォルネリア・マルコーニ(Premiata Forneria Marconi)の略で、イタリアではフルネーム、世界的にはPFMという名前で知られています。

この作品は1972年に発売した「幻想物語」と「友よ」という作品からセレクトした曲に英語の歌詞をつけて(元々はイタリア語で歌われていた)録音し直し、発売されました。
PFMを見出したのが前回のネタ、ピート・シンフィールドで彼はこの作品の英語歌詞を担当。
彼はPFMを世界的に売り出すために、交流のあったEL&Pの設立した「マンティコア」レーベルから発売しています。

この作品をきっかけに私はイタリアのプログレにはまっていくのですが、イタリアのプログレの特徴としては①とにかくバカテク②ぶれない美意識が挙げられると思います。
「バカテク」というのは、一種のプログレの代名詞だと思われますが、そのバカテクの中でもさらに上をいく上手さを誇ると思います。
過去にブログで取り上げたAREAをはじめ、イタリアのプログレはバカテク。
変拍子も炸裂で、最近流行のPerfumeよりもポリリズムです。

PFMは世界的成功を収めたバンドだけあって、イタリアのプログレの中でも多作のほうだと思います。
ただ、初期のメンバーであったマルチ・プレイヤーのマウロ・パガーニ在籍時がバンドのピークと言えるでしょう。
フルート、ヴァイオリンにピッコロ等あらゆる楽器を操るマルチ・プレイヤーであるマウロ・パガーニは自身の背景にある豊かな音楽性、特にクラシック(バロックですかね)、地中海音楽の要素をロックに融合させています。
ベタな表現をするとクラシックとロックの融合、これは安易にこれを行っているB級プログレとは全く異なった次元です。ただただ、美しい・・・その一言です。

オープニングを飾る1.RIVER OF LIFEは最初の1分間の高尚な美に圧倒されます。
これはまさにロックというなのクラシック。音楽の作り自体がクラシックなのです。
そこから急にハード・ロックへと展開するのですが、そこに全く違和感がないところが素晴らしい。
非常に視覚、イメージに訴えかえる曲で、それまでの音の支流が徐々に集まり始め、目の前に「大河」が現れるようです。この構成力、演奏力、イタリアン・ロックの最高峰と言えるでしょう。

2.CELEBRATIONは祭りに関係した曲、と昔に何かで読んだ記憶があります。
総じてそうですが、プログレバンドがシャッフル・ビートでギターかき鳴らし、アメリカン・ロック的な演奏すればこんな感じになります。といった感じの曲です。
しかしPFMは中間部分で急に哀愁を帯び、急にクラシカルになったりと展開が一過ぎ縄では行きません。
なんとあそこに1974年のライブ映像が上がっているので貼っておきます。3分45秒、是非ご覧ください。

3.PHOTOS OF GHOSTSは「叙事詩」的な曲です。
アコースティックな楽器とシンセサイザーの使い方が巧みで、実に神秘的な雰囲気にありながらもロック的な要素を忘れない素晴らしい曲です。
構成も非常にしっかりしており、音楽を聴いているだけで壮大な物語を読んでいるかのような感覚になります。

6.Mr.9'TILL 5は一種の遊びでしょうか?9時から5時まで働くサラリーマンの曲です。
5時で帰れたらかなり幸せなサラリーマンだと思いますが、イタリアでは昼はあまり働かないと聴きますし、5時と言うのはものすごい労働なのかもしれません^^;
原曲には詩がなかったのでピート・シンフィールドが遊びでこんな歌詞をつけたのかもしれませんね。
バカテクを堪能できる曲で、後半のオルガンはEL&Pを彷彿とさせます。

彼らは2002年に再結成(?)で来日公演を果たしていたのですが、個人的にはあんまり興味を惹かれずライブには行きませんでした。
ライブ映像を含めたDVD付きCDも発売されていたようですが、それも購入していません。
私の中でPFMと言えばこの作品。
この作品だけで十分です。あまりイタリアのプログレなど聞く機会がないかもしれませんが、私はオススメします。イタリアのプログレを(笑)

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by deaconred | 2008-08-19 23:35 | Rock(70年代) | Trackback | Comments(4)

STILLUSION

その昔、アーティストとミュージシャンはどう違うのか?
ということを考えていた時期がありました。
結論は未だに出ていません。

ただ、アーティストの中にミュージシャンは含まれるのでしょうが、ミュージシャンの中にアーティストは含まれない気がしています。

音楽を聴いていると、時々、音楽以外にも才能を発揮しているミュージシャンに出会うことがあります。
その逆に他分野で有名なアーティストが音楽をやる場合もありますね。

面白いな、と思うのはピンク・フロイドの「狂気」などで知られるエンジニア、アラン・パーソンズも自己のバンドを率いて大成功を収めています。

前回のネタは「真紅の王の宮殿」から抜け出した二人の作品でした。
今日のネタはその宮殿にミュージシャンではなく、アーティストとして作詞からライブでの照明、演出をこなしていた人物の作品を聞いて見たいと思います。

天才アーティストが音楽をやるとこんな感じになるのですね。
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STILLUSION/PETER SINFIELD
(1973年作品)

1.CAN YOU FORGIVE A FOOL
2.NIGHT PEOPLE
3.WILL IT BE YOU
4.HANGING FIRE
5.HOUSE OF HOPES AND DREAMS
6.WHOLEFOOD BOOGIE
7.PIPER
8.UNDER THE SKY
9.ENVELOPES OF YESTERDAY
10.SONG OF THE SEA GOAT
11.STILL

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→ピート・シンフィールドは、イギリスのロンドン生まれの詩人・作詞家です。
陶芸家という話もどこかで聞いたことがあります。

彼は作詞、照明、アートワークなどを担当する形で初期のキング・クリムゾンに参加していました。
彼の功績は、70年代のロックの方向性を決めたとも言える「クリムゾン・キングの宮殿」の世界観を作り出したという点にあると思います。
個人的には最もピート・シンフィールド色の強い4枚目の「アイランド」の世界感は単純に「ロック」という枠では捉えきれないほど耽美で幻想的な芸術的な作品だと思っています。

またクリムゾン脱退後もEL&Pの「恐怖の頭脳改革」の作詞に参加したり、EL&Pが立ち上げた「マンティコア」からイタリアのPFMをデビューさせたりと、その影響力は強いものでした。
私個人、イタリアのプログレにどっぷりはまっていたのも「マンティコア」から発売されていたPFMを聴いてからですので、ピート・シンフィールドには感謝!といった感じです。

さて、この作品はクリムゾンから離れて時期に作成された彼の唯一のソロ作品です。
非常に高貴な清らかな透明感のある楽曲が印象的です。
ピート・シンフィールドの声も非常に透明感があり、楽曲と声のイメージがピッタリあいます。
残念ながら私がようやく入手できたのは輸入盤(1993年の再発盤)で、対訳がありません。
どんな詩が綴られているのか非常に興味がありますね。

本作品にはキング・クリムゾンに参加していたメンバーが集結しています。
グレッグ・レイクは11.STILLで美しいコーラスで参加、フィリップに無理やりベースを担当させられ泣きそうになっていたボズ・バレル、数々の木管楽器、金管楽器を操るメル・コリンズ、後のクリムゾンで活躍するジョン・ウェットンなどこれだけでこの作品を聴く価値があります。

プログレ・ファンを喜ばせるのは2.NIGHT PEOPLEではないでしょうか?
曲調が突然、フリー・ジャズのように混沌としはじめ、怒涛のインプロが展開されます。
キング・クリムゾンの「錯覚的な狂気」を彷彿とさせます。
こういった実験的な要素を含みながらもロックとして高い水準を保っているという点がプログレの醍醐味かもしれません。
改めてピート・シンフィールドがキング・クリムゾンで大きな仕事してきたかを認識できます。

初めてこの作品を手にしたときに気がつかなかったのですが、ある日、ジャケットの恐竜(?)の口の中に女性がいることに気がつきました^^;
すごく驚いてしまいました。なぜ何年も気がつかなかったのだろうかと・・・
幻想的な絵に淡い色彩、非常に彼の音楽をあらわしていると思います。

彼が抜けた後のキング・クリムゾンはメタル・クリムゾンへと進化し、その「狂気」をさらなる次元へと押し上げています。
そこに幻想的な歌詞、色彩豊かはサウンドは存在しません。

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by deaconred | 2008-08-09 13:08 | Rock(70年代) | Trackback | Comments(0)

McDONALD AND GILES

エキサイトブログには「タグ」機能があるのですが、今まで全く使用していませんでした。
カテゴリーの分類で十分かな・・・?と思っていたのですが、他のブログを訪問したときにタグあると便利だな、と思ったので導入しようと考えていました。

過去の記事にタグを設定しようと、過去の記事見ていたら少し前に記事にしたソフト・マシーンの「SIX」は過去にも取り上げていたことが発覚!(><)
またまたショックでした・・・。

さらに8月はプログレ中心に書こうかな~なんて思っていたらEL&PもAREAも記事にしていて危うく重複するとこころでした。
この作品も過去のここではないところでレビュー書いたことあるのですが、再登場願います。
8月はなんとなくプログレ強化月間と言うことで、真紅の宮殿から抜け出した人々の物語をどうぞ。
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McDONALD AND GILES
(1970年作品)

1.SUITE IN C
    including
    TURNHAM GREEN
HERE I AM and others
2.FLIGHT OF THE IBIS
3.IS SHE WAITING?
4.TOMORROW'S PEOPLE
5.BIRDMAN
   Involving
   THE INVENTOR'S DREAM
   (Q.U.A.T)
   THE WORKSHOP
   WISH-BONE ASCENSION
   BIRDMAN FLIES!
   WINGS IN THE SUNSET
   BIRDMAN -THE REFLECTION

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→1969年にリリースされたキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」はロックの歴史を大きく変えてしまったと言えるでしょう。
しかしこの歴史的名盤を作り上げた二人の男が宮殿の王、ロバート・フリップの独裁から逃れるようにバンドを脱退します。

その二人とはイアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズです。

二人はバンドの中心であったためにフリップに「自分がバンドを抜けるから思いとどまってくれ
」と説得されますが、「クリムゾンはあなたのバンドだ」とこれを拒否
キング・クリムゾンのセカンドである「ポセイドンの目覚め」への参加があったものの、クリムゾンとは決別します。

決別後に製作されたのが本作品、マクドナルド&ジャイルズです。

1970年に発売された本作品は既に「プログレ」というジャンルとしてかなりの完成度を誇っています。
さすがに「宮殿」を作った男たちの仕事といった感じです。

構成は1.SUITE IN Cと5.BIRDMANが組曲形式をとっています。
5.BIRDMANはLPのB面全てを使った大作。この時代にこれほど壮大な組曲を作っていたバンドはまだまだ少なかったでしょう。

全体的な雰囲気としては、詩的で叙情性あふれる楽曲、あらゆる音楽性を内包する豊かな音楽性、哲学的な歌詞、とプログレ好きにはタマラナイ内容です。
どこか英国の深い森のイメージが沸いてくるのはジャケットの印象でしょうか?非常に英国的な作品ですね。

1.SUITE IN Cは「組曲ハ長調」という大作。
イアン・マクドナルドのマルチ・プレイヤーの才能が最初から全開です。
どこまでも切ないストリングスに詩的な歌詞が美しい・・・と心打たれていたら突然、ベースが唸り始めて即興的なインプロを繰り広げ、米国的ブルースに進む展開には驚かされます。
これだけ楽曲のイメージが変わりながらもメロディを含む一定のイメージを全体を通して保っていられるのは高い音楽性のたまものでしょう。

2.FLIGHT OF THE IBIS(アイビスの飛行)はキング・クリムゾンのセカンド・アルバム「ポセイドンの目覚め」に収録されている曲の元ネタです。すでに1969年に書かれた曲。
この曲を収録してくるあたり、皮肉というか・・・クリムゾンに対する嫌がらせなのでしょうか?^^;
クリムゾンでは絶対君主フリップの前でギターを弾くことを許されなかったイマンが素晴らしいギターを披露しています。
(同様にクリムゾンに在籍していたグレッグ・レイクもギター弾けなかったのでしょうね)

3.IS SHE WAITING?も同様にクリムゾン時代に書かれた曲です。
楽器が徐々に重なるという構成はよくあるパターンですが、楽器の持ち味を生かしたアレンジが素晴らしいです。
クリムゾンが演奏したら「絶望」しか表現できなかっただろうこの曲はどこか安らげる雰囲気の曲になっています。

4.TOMORROW'S PEOPLEは全編を通じて独特のドラミングを披露しているマイケル・ジャイルズのドラムが聴きどころです。
「宮殿」でもそうでしたが、この人の叩くドラムはどこか粘っこいというか、非常に独特なリズム感です。
イアンのフルート、サックス、ギター全てが素晴らしいですが、それを忘れてしまうぐらいドラムを聴いてしまいますね。

5.BIRDMANはLPの片面を使った大作です。
そのタイトルのとおり、空を飛ぶ男の物語ですね。
物語の起承転結が楽曲の起承転結とピッタリ一致していて長い作品ですが飽きません。
まるで小説を読んでいるような、映画を見ているような、非常にイマジネーションに訴えかける楽曲です。
それでいてノイズの使い方やリズムの使い方に実験的な側面が見られるのが面白いです。
これぞプログレ(笑)

ジャケットは裏側にイアン・マクドナルドが写っているのですが、スキャンがメンドクサイのでジャイルズのみ掲載^^;
本当はイアン・マクドナルドのほうが男前だと思うので、そっち載せるほうがいいのですが・・・・
気になる人は購入して見て下さい(笑)

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by deaconred | 2008-08-04 23:50 | Rock(70年代) | Trackback | Comments(4)

【雑記】ライブ

8月2日、ライブでした。

昨年の11月と同様に生ピアノのあるライブ・ハウスでのライブ。
やっぱりピアノは生に限りますね。


演奏曲は・・・


1.YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
2.BAG'S GROOVE(Blues In F)
3.ISRAEL
4.I'LL CLOES MY EYE'S
(以下ボーカル入)
5.ALMOST LIKE BEING LOVE
6.MY FOOLISH HEART
7.LOVE LETTERS
8.NIGHT AND DAY

反省点ばかりのライブとなりましたが、心から音楽を楽しめた感じでした。
今回は基本に立ち返り、フォームとピッチ、リズム・キープに意識を集中させました。
その反面、アドリブ・ワークは練習していたフレーズが弾けない状況で少し恥ずかしい感じでした^^;

やはり基本は何事よりも大切ですね。
少しバンド演奏を離れることにしたので、基本練習をしっかり続けてまたバンド活動したいと思います。


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by deaconred | 2008-08-03 23:48 | 雑記 | Trackback | Comments(6)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


by deaconred
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