<   2008年 09月 ( 9 )   > この月の画像一覧

HANK MOBLEY

久々にTowerで仕入れをしてきました。

今回は国内盤10%OFFなど微妙な値引きなどを優先してセレクトし、6枚買って1万円を切るという良い買い物ができました。

ジャズ・コーナーに行くと、今年もやっていました。
EMIのCD3枚買ったら1枚もらえるキャンペーン。

毎回、購入後に応募シールの保管が面倒なので今回は一気に3枚購入。
応募用紙にシールを貼っていつでも投函できる準備が整いました。
このキャンペーンは何度目の応募となるでしょうか・・・。

とは言え、私がジャズを好きになれたのはこのようにEMI(旧:東芝EMI)さんのおかげです。
丁度、ジャズに興味を持ち出した時にEMIがブルー・ノートのカタログを体系的に紹介してくれたおかげで、購入時にかなり助かっております。
それからというものブルー・ノートに魅せられてかなり偏ったジャズの聴き方をしていますが・・・^^;

ということで今晩はブルー・ノートから1枚聴いてみようと棚を眺めていたら、この人と目が合いました。
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HANK MOBLEY
(1957年録音)

BILL HARDMAN:tp
CURTIS PORER:as、ts
HANK MOBELY:ts
SONNY CLARK:pf
PAUL CHAMBERS:b
ART TAYLOR:ds

1.MIGHTY MOE AND JOE
2.FALLING IN LOVE WITH LOVE
3.BAG'S GROOVE
4.DOUBLE EXPOSURE
5.NEWS

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→ブルー・ノートのカタログはレコード番号によって管理されていました。
ざっと1500番台、4000番台、4200番台とあるのですが、ブルー・ノートのマニアはレコード番号だけでどの作品か分かるそうです^^;
私はレコード番号でどのくらいの時代に録音されているか程度しかわかりません^^;

さて、今晩のネタは、歴史的名盤とまでは行きませんが、通が好む盤として有名な作品で、レコード番号から「1568」と呼ばれている作品です。

リーダーのハンク・モブレーはレナードフェザーに「テナーサックス界のミドル級チャンピオンだ」と評されたプレイヤーで、その表現のとおりボクシングのチャンピオンのような音を出します。
豪快なブロー、丸く太い音、まさしくチャンピオンですね。

この作品は1.MIGHTY MOE AND JOEにノックアウトされてしまいます。
1ラウンド、59秒TKO負けです。
この曲を書いたのはカーティス・ポーターというサックス・プレイヤーです。
あまり他の演奏を聴いたことないのですが、なんという名曲。なんという名演。
これぞハード・バップと言える曲で、ジャズの持っている力が120%表現させている曲だといえます。
テーマでの3管のハーモニー、コール&レスポンスも素晴らしいですね。

さらにこの「1568」を通が好む理由としては不遇のピアニスト、ソニー・クラークの存在があると思います。
日本では「クール・ストラッティン」でお馴染みのソニー・クラークも米国では無名のピアニスト。
この不遇のピアニストにチャンスを与え続けたのがブルー・ノートの総帥であるアルフレッド・ライオンでした。
ソニー・クラークはこの「1568」にてブルー・ノートでのデビューを果たしています。
初めての参加でありながら他のプレイヤーに負けない素晴らしいアドリブを聴かせてくれます。

ジャケットも印象的。
最初はどうなっているのはよく分からなかったのですが、よく見ると下から写真を撮っているため、サックスのマウスピースがサングラスと一体となって見えるようです。
最初はどんなサングラスかけているんだ!?と悩みました^^;

レコード番号「1568」という名で親しまれているこの作品、その他も2.FALLING IN LOVE WITH LOVE、3.BAG'S GROOVEとスタンダードが続き、聴きところは満載です。
ハンク・モブレーのパンチにTKOされてみてください。

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by deaconred | 2008-09-30 23:02 | Jazz | Trackback | Comments(0)

MUSIC OF MY MIND

iPod購入後、サクサクとPCにCDを取り込んでいます。

それにしてもiPod恐るべし・・・。他社の追随を許さずに売れるのもよく分かりました。
まだ使い始めてから数日しか経っていませんが、感想としては

とにかく楽しい!

ということです。
とにかく恐ろしいのは多分、およその人は音楽を楽しんでいるのではなく、iPodを楽しんでいるのではないか?という事です。
これは完全に手段と目的が入れ替わっています。
もし本当にそうならば当分はアップルの快進撃は続くと思いました。
既に確固たる文化が出来上がっています。

ただ、そもそものコンセプトである「直感的に使えるソフトによってハードは規程させる」という哲学に基づいてiTunesを使ってみるとまだまだアップルらしさが足りないように感じました。
音質はかなり向上しているようですが(実際、向上しているように感じます)操作性はまだまだ改良の余地がありそうです。

さて、当然ながら聞く頻度の高いCDを次々に入れています。
今晩はSoulを入れているのですが、最初に取り込んだのがこの作品です。

スティービー・ワンダーの諸作品の中でこれが一番好きです。
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MUSIC OF MY MIND/STEVIE WONDER
(1972年作品)

1.LOVE HAVING YOU AROUND
2.SUPERWOMAN
3.I LOVE EVERY LITTLE THING ABOUT YOU
4.SWEET LITTLE GIRL
5.HAPPIER THAN THE MORNING SUN
6.GIRL BLUE
7.SEEMS SO LONG
8.KEEP ON RUNNING
10.EVIL

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→20世紀を代表する天才、スティービー・ワンダーの16枚目のアルバムです。
この作品を機に黄金時代が始まると思っているのですが、この作品において重要なのは2点。

まず一つはモータウンから決別し、セルフ・プロデュースを勝ち取り、自らが自らの音楽を作り出したと言う点です。

「僕はあなたがたの言うことにはもう従わない。僕との契約は破棄して欲しい」

と当時21歳だったスティービーは愛妻リシータ(過去にブログに書きました)とデトロイトから離れます。
当時、丁度マービン・ゲイが「ホワッツ・ゴーイン・オン」をセルフ・プロデュースで作り上げ、今まで「ポップ」な音楽を提供してきたモータウンにおいてベトナム戦争を扱う社会的メッセージソングをヒットさせたことが大きく影響しているようです。
このような背景の下、自らで自らの音楽を作る環境が整いはじめたことは黒人音楽にとって非常に意味があったと思われます。
その時期が俗に言うニュー・ソウルの時期と被るのは偶然の一致ではないでしょう。

もう一つはシンセサイザーです。
スティービー・ワンダーと言えば歌はもちろん、ハーモニカから鍵盤、ドラムに至るまでマルチに演奏するイメージがあると思います。
どの演奏もすばらしいものですが、彼の黄金期はシンセサイザーなしでは語れません。
この作品では当時の最新鋭であったモーグ・シンセサイザーを駆使し、ソウル・ミュージックだけではなく、あらゆるポピュラー・ミュージックに影響を与えています。

後に歴史的名盤となる「キー・オブ・ライフ」のメイキングビデオで、ジャズピアニストのハービー・ハンコックはスティービーのシンセサイザーについてこう語っています。

彼のシンセサイザーは何らかの楽器の模擬音ではなく、機械音としてのシンセサイザーだ。

この言葉は非常に興味深いです。
シンセサイザーと言うのは何らかの模擬的な音を出す楽器であるため、何かの音に近づけて、例えばピアノだったりギターだったり、模擬的に音を出すのですが、機械音としてシンセサイザー駆使するというのは一種の矛盾のように思えます。

それにしてもこの頃のスティービーの作品は全て名曲です。
毎回、収録される曲の10倍は作曲し、膨大な曲の中から厳選させた曲だけのことはあります。

この作品の中で有名なのが2.SUPERWOMANです。
5分10秒ぐらいから印象的なギターを弾いているのはバジー・フェイトンです。
70年代後半のラーセン=フェイトンバンドでの活躍が思い出されます。非常に透明な音色で紡ぎだすフレーズが印象的です。

3.I LOVE EVERY LITTLE THING ABOUT YOUもシンセサイザーの使い方がポイントになっている曲です。イントロからシンセサイザーが大活躍です。
サビのコラースとエンディングへ向かうテンションがたまりません。


5.HAPPIER THAN THE MORNING SUNも多くのミュージシャンにカバーされている名曲です。
私はニック・デカロのバージョンでこの曲を知りました。
才能が生み出した名曲というか・・・既に頭の中にこの曲があったとしか思えないほどシンプルで完成度が高い曲です。

8.KEEP ON RUNNINGはジャム・セッション的な曲。
随所に遊び心が聞き取れるところが面白いです。ただ、後半からは熱気を帯びてきて精神が高揚します。

10.EVILのイントロもシンセサイザーが効果的に使われています。ピアノとあわせ方が素晴らしいの一言です。
悪魔をテーマに社会にメッセージを送って作品が終わるのですが、これもセルフ・プロデュースによって計算された曲順なのでしょう。


最後にこのジャケットがたまらなく大好きです。
スティービー・ワンダーの作品の中でも一番好きなジャケットです。
いつかLP買って壁に飾りたいと思っています。素晴らしい・・・・。

完全完璧な歴史的名盤。皆様も是非、聴いてみて下さい。

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by deaconred | 2008-09-24 23:55 | Soul | Trackback | Comments(0)

RAISING HELL

今月の4日に漫画SBRの16巻を買いました。

相変わらずぶっ飛んだ内容で、毎回その発想力に驚いてしまいます。

今回のテーマは「最初にそれをするひと」ということなのでしょうか

「最初にする」というのはコロンブスの卵と同じ事で、発想力と勇気が必要なのでしょう。
そのあたりを漫画にしてしまうとは・・・さすがは奇才・荒木飛呂彦です。

新しい音楽が生まれる、ということは「定義」への挑戦だと思っています。
今までできなかったことが機材の進歩により、表現が可能になる。
そうして音楽のフォールドは広がってきたのだと思います。

そんなことを考えながら、今晩は上半期に少しかじったHIP HOPから1枚をお送りします。
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RAISING HELL/RUN-D.M.C.
(1986年作品)

1.PETER PIPER
2.IT'S TRICKY
3.MY ADIDAS
4.WALK THIS WAY
5.IS IT LIVE
6.PERFECTION
7.HIT IT RUN
8.RAISING HELL
9.YOU BE ILLIN'
10.DUMB GIRL
11.SON OF BYFORD
12.PROUD TO BE PROUD

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→今となってはHIP HOPはポピュラー音楽において確固たる地位を確立し、一種の文化まで生み出す存在となっています。
そんなHIP HOPを世界的に認知させたのがRUN-D.M.C.のデビュー作です。
歴史的名盤ですね。

HIP HOPに惹かれたのはマルセル・デュシャンの本を読んでレディ・メイドについて考えていた時に、この概念とサンプリングとは似ているのでは?ということがきっかけでした。
渋谷系を構築した小西康晴氏も90年代の音楽は「過去」に出来ていた。と過去の作品のコラージュ、再構築にて渋谷系を説明しました。
サンプリングの概念が音楽に登場したことは画期的だったと思われます。
その技術がHIP HOPを生み出したと言えるでしょう。

HIP HOPを一気に世間に認識させることとなったRUN-D.M.C.は「デフ・ジャム」という小さなレコード会社と関係があります。
この会社は小さな部屋で始まった会社ですが、後にHIP HOPスターになるミュージシャンを多く輩出しました。
言えばHIP HOPの歴史と共に歩んできた会社といえます。
この会社の設立者のデフ・ジャムの弟のジョゼフ・シモンズ、ダリル・マクダニエル、ジャム・マスター・ジェイが結成したのがRUN-D.M.C.です。

この作品で一番良く知られているのは4.WALK THIS WAYです。
何故かこの曲は読売系のバライティでよく耳にするように思います。
踊るさんま御殿のエンディングで流れている曲ですね。

70年代ロックのミュージシャンにとってファンクから派生したディスコ・ミュージックというのは脅威だった、というインタビューを聞いたことがあります。
同じようにHIP HOPもロックから見れば脅威だったのでしょうか?
その答えは4.WALK THIS WAYにあるかもしれません。

Youtubeをご覧いただければ分かりますが、この曲はエアロスミスの「WALK THIS WAY」を元ネタとして使用しています。
ビデオクリップにはスティーブン・タイラーとジョー・ペリーが参加しており、この曲のヒットと共にエアロスミスの人気にも火がついたそうです。
エアロスミスほどの大物が一緒するとは、最初から共存していたのかもしれません^^;
残念ながら埋め込み不可だったため、こちらでご覧ください。

今ではHIP HOPも確固たるジャンルとして確立されていますが、そこに至るまでには先人達の苦労があったのでしょう。
このアルバムはHIP HOPとして初のゴールドディスクを獲得。
HIP HOP好きなら確実に聴かなければいけない1枚と言えますね。

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by deaconred | 2008-09-22 23:50 | Rock(80年代) | Trackback | Comments(3)

【雑記】iPod classic

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今までSONYのHDウォークマンを使っていましたが、20Gの容量がいっぱいになったため、アップルへの浮気を実行しました。


iPod classic(120G)をGET!☆



早速、PCからSONYのソフトェアをアンインストールし、アップルのサイトからiTunesを落としてきてインストールしました。

現在、SONYのウォークマンには5,826曲入っているのですが、これをまたPCに取り込みしなければいけません^^;

iTunesの使い方もよく分からないので、とりあえずは1日10枚のCDを取り込んで行きたいと思います。

ジャケット写真の取り込みとか同期ではない曲の追加方法など、調べなければいけないことがたくさんあるようです。

因みに私は「SONY信者」だったため、アップル推奨派の鹿児島と長野の友人が驚きそうな予感です^^;

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by deaconred | 2008-09-21 23:38 | 雑記 | Trackback | Comments(4)

【訃報】リチャード・ライト死去

既にご存知の方も多いと思います。

ピンク・フロイドのリチャード・ライト氏が15日にお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りいたします。

ピンク・フロイドと言えば、20世紀のロックを代表する歴史的名盤、「狂気」で知られている英国のプログレバンドです。

ピンク・フロイドは1960年代後半にシド・バレット(2006年死去)を核として活動を始めました。
シド・バレットが精神的なバランスを崩し、1968年にバンドを脱退すると、ロジャー・ウォーターが中心となり、英国を代表するロック・バンドに成長します。
成功の後は、ロジャーと他のメンバーの間で確執が生まれ、ロジャーは脱退。
その後はデビット・ギルモアを中心にピンク・フロイドとして活動を続けます。
その頃にはピンク・フロイドの名を巡って裁判があったり、メンバーの確執はなかなか埋まりませんでした。
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そんな中、2003年には当時の映像と現在のメンバーのインタビューを編集したメイキングDVD「ピンク・フロイド|狂気」がリリースされました。
このDVDでは同じ場所にはいませんが、ロジャーを含むメンバー全員が登場し、確執も終焉か!?とファンを喜ばせました。
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(一番右がリチャード・ライト)
そして2005年にロンドンで開催されたチャリティライブ「LIVE 8」ではロジャーを含むメンバーが同じステージに立ち、世界中のファンを驚喜させました。
シド亡き後のピンク・フロイドが再び復活したような印象があっただけに、リチャード・ライトの早すぎる死去はショックです。

さて、今晩はリチャード・ライトを偲んで彼が「狂気」に残した曲の中で最も好きな曲を聴いてみたいと思います。

「Us and Them」/Pink Floyd


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by deaconred | 2008-09-16 23:01 | 雑記 | Trackback | Comments(2)

SOMETHIN' ELSE

何事も「人間万事、塞翁が馬」

何がきっかけで有名になるか分かりません。

ちょっとしたきっかけで人生が大きく変わるので、いかなることにもアンテナを立てることが大切です。

人と人の縁は大切にしていきたいと思っています。
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SOMETHIN' ELSE/CANNONBALL ADDERLEY
(1958年録音)

MILES DAVIS:tp
CANNONBALL ADDERLEY:as
HANK JONES:pf
SAM JONES:b
ART BLAKEY:dr

1.AUTUMN LEAVES
2.LOVE FOR SALE
3.SOMETHIN'ELSE
4.ONE FOR DADDY-O
5.DANCING IN THE DARK

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→モダン・ジャズの歴史的大名盤の登場です。

録音の名義はキャノンボール・アダレイとなっていますが、実質的はマイルス・デイビスの作品で、マイルスがキャノンボールのために裏方に回ってみるとその作品が歴史的大名盤になってしまったという作品です。
1950年代のモダン・ジャズを代表する名盤ですが、その誕生は非常に面白い過程ですね。

さて、この作品には聴き方があると思います。
それは「可能な限り大音量で聴くこと」です。

近所の迷惑になるかもしれません。家族からクレームが出るかもしれません。
それでも1.AUTUMN LEAVESを聴く約11分間だけは辛抱してもらってください。
スピーカーからマイルスの唾が飛んでくるぐらいの大音量がオススメです。

マイルス・デイビスは言うまでもなくモダン・ジャズシーンを常に牽引してきました。
正直、そこまでトランペットが上手いか?と問われれば他にもっと上手いプレイヤーはいたでしょう。
ではなぜマイルスは常にシーンの最前線にいたのか?
それはジャズに対する、音楽に対するセンス、美意識が人一倍鋭かっただと思います。
特に美意識に関しては他の追随を許さなかったのではないでしょうか
クラシカルなジャズからクールなジャズ、泥臭いブルースからカクテルサウンド、電化にファンク、どんなジャンルのジャズであろうと「マイルス」というジャズを表現できてしまう点がジャズを牽引してきた源だと思います。

この作品で一番聴かなければいけないのは勿論、最も演奏されているであろうスタンダード1.AUTUMN LEAVES「枯葉」です。

印象的なイントロとエンディングを持っていますが、テーマは極めて単純。
ジャズの本質であるアドリブに全てがあります。
まずはキャノンボールの動きのあるアドリブとマイルスの静とも言えるアドリブの対比が面白い
です。
リズム隊は太い音のベース、サム・ジョーンズとファンキーの代名詞、アート・ブレイキーがドラムを担当していますが、個性を抑えてかぐっとこらえた演奏をしています。

音を大きくして目をつぶってみると、楽器感の空気が伝わってきます。
この空間に自分が引き込まれてしまえばもうこの作品の虜となるでしょう。
この空気の中に潜むマイルスの美意識を感じたとき、凄い「枯葉」が聴こえてきます。

当然、他の演奏も素晴らしいですが、1.AUTUMN LEAVESを聴いて毎回満足してしまいます。
余談ですが、キャノンボールというのは勿論、あだ名でキャンニバル(cannibal「大食漢」)に由来するそうです。
この録音の1ヵ月後、モダン・ジャズに「モード」という革命を起こす「カインド・オブ・ブルー」へとつながっていきます。
「カインド・オブ・ブルー」でのキャノンボールの貢献度を考えればこの作品の意味もまた増してくると思います。

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by deaconred | 2008-09-10 23:50 | Jazz | Trackback | Comments(0)

LE ROI DE LA BOSSA NOVA

音楽には顔がある。

音楽とはもちろん、音の連続性の芸術であって、そこに絵画的な要素はないように思えます。
しかし人類が音楽を録音できるようになって依頼、ポピュラー音楽には「ジャケット」という顔を持つようになりました。

最近ではネット配信等でCDが売れない時代になり、音楽ジャケットそのものの存在意義がなくなりつつある現実を非常に悲しんでおります。

ポピュラー音楽には「ジャケット」という名の顔が必要だと思います。

音楽ジャケットについて意識を持ち始めたのは高校生ぐらいだったと思います。
20世紀の歴史的名盤を買い集めては、そのジャケットの素晴らしさに心を打たれていました。

今では印象的なジャケットに出会うこともあまり少なくなってきたように感じているのですが、久々に心にズバっと刺さるジャケットに出会いました。

これはかなり印象的。
なんとも素晴らしいジャケットです。
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LE ROI DE LA BOSSA NOVA/LUIZ BONF
(1962年作品)

1.BONFA NOVA
2.CANTIGA DA VIDA
3.AMOR POR AMOR
4.DOR QUE FAZ DOER
5.SAMBA DE DUAS NOTAS
6.TEU OLHAR TRISTE
7.LILA
8.VOCE CHEGOU
9.SANTELECO
10.BALAIO
11.SORRINDO
12.BOSSA EM RE
13.VOCE CHEGOU
14.SAUDADE VEM CORRENDO
15.MANIA DE MARIA
16.SINCOPADO TRISTE

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→今日のネタはBossaNova界の重鎮ギタリスト、ルイス・ボンファの一枚です。
ルイス・ボンファは「黒いオルフェ」(または「カーニバルの朝」)というスタンダードを作曲したギタリストとしても有名です。

この作品はルイス・ボンファが1962年の映画「Santo Modico」のサントラの制作で渡仏した
さいに録音された作品です。
この衝撃的なジャケットはフランスならではなのでしょうか?とにかく衝撃的で脳裏にイメージが残ります。

内容としてはルイス・ボンファのオリジナルばかりが収録されており、約半分の曲でルイス・ボンファの魅惑の囁きボーカルを楽しむことが出来ます。

アントニオ・カルロス・ジョビンはBossaNovaに関して、ジョアン・ジルベルトのギターから紡ぎだされるリズムがBossaNovaを作った。という旨の発言をしています。
BossaNovaをはじめて聴く人にとってそのリズムは確かに他の音楽では聴く事の出来ないモダンで斬新なリズムでしょう。
そのBossaNovaのリズムの本質はギターでしか表現できないのかもしれません。
ジョアン・ジルベルト、カルロス・リラ、ルイス・ボンファ・・・彼らのギターからは本物です。

1.BONFA NOVAは凄く良い曲です。
シンプルでありながら非常にBossaNovaの魅力をミニマムに表現しています。
このリズム、このハーモニー、心地いいです。
残念ながらルイス・ボンファ自身が演奏している映像はなかったのですが、(たぶん)どこかのファンが演奏していると思われる動画はこちら。(どうもギターのピッチが気になる・・・^^;)

13曲目~16曲目はボーナストラックです。
このボーナストラックから急に管楽器が入ってくるので驚きです。
多分、まったく違った構成での録音で、CD化されるどこかのタイミングで収録されたのだと思われます。
非常にジャズっぽい、ポール・ウインターのような感じになっているので、ルイス・ボンファのギターを楽しむなら12曲までがオススメですね。

ジャケットを愛してくれる音楽ファンの方には是非とも購入してジャケットを愉しんでほしい1枚です。
このように素晴らしいジャケットがこれからも作成されて未来の人類にも愉しんでもらいたいものです。

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by deaconred | 2008-09-08 23:25 | BossaNova | Trackback | Comments(0)

MIGNONNE

エキサイトのブログにYoutubeが貼れる様になってからYoutubeへのアクセス回数がかなり増えています。
それにしてもこんなマニアックな曲までアップされているの??と驚くほど色々な曲が上がっていますね。
今まで動画で見ることのできなかった昔のミュージシャンの動画などは本当に貴重なものだと思います。
また、ライブ映像などはオリジナルと違うアレンジがされており、すごく斬新に聞こえたりするということもあります。
今晩はYoutubeで見つけたほほえましいライブをお送りしたいと思います。
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MIGNONNE/大貫妙子
(1978年作品)

1.じゃじゃ馬娘
2.横顔
3.黄昏れ
4.空をとべたら
5.風のオルガン
6.言いだせなくて
7.4:00A.M.
8.突然の贈りもの
9.海と少年
10.あこがれ

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→大貫妙子3枚目のアルバムです。
それまでの日本クラウンからRVC((現BMG JAPAN)に移籍し、録音された作品です。
この作品には自身の解説が書いてあったのですが、非常に面白いものでした。

・契約時に社長から「売れる作品つくってください!」と言われる
・初めてプロデューサーを迎える
・楽曲について色々と指摘を受けて、自分の作品かどうか分からなくなる
・結果、全く売れない!(笑)

「全く売れない」作品で、自分自身でも迷いがあった作品でありながら、このアルバムからは「横顔」、「突然の贈りもの」など後にカバーされる名曲が生まれています。

クラウン時代の音楽に比べてモダンさが欠けてより歌謡曲っぽくなった。というのが個人的な感想。
ただ、LPでいうB面は少しクラウン時代の音を聞くことができると感じています。

YouTubeで発見した「横顔」はオリジナルとは異なり、矢野顕子とのデュオです。
矢野顕子のピアノ素晴らしいの一言ですね。間奏の間が素晴らしいです。
1分59秒が聴きです(笑)
多分、プロとしては臨機応変に歌にあわせて対応するのが正解なのでしょうが、しっかりやり直すところが素敵です。
お客さんも盛り上がっていてちょっとした演出のようになってしまっています。
オリジナルではキーボード二人、ギター二人、ドラム、ベースという構成です。
ギターには鈴木茂が参加しているのですが、アコースティックを弾いているのでしょう。
鍵盤とアコギのソロがいい感じに曲を彩っています。
大好きな一曲ですね。

全体的に女性独特の世界観、視点を元に作られているように感じるのですが、その中で異彩を放っているのが9.海と少年です。
内容的にはいつか海へ冒険に出ることを夢見る少年を描いた曲で、曲調もこの曲だけ異なっています。
なぜ一つのアルバムに収められているのか疑問に思ってしまいます。
しかし、ミュージシャンは豪華です。
ギターには鈴木茂、松原正樹、ドラムには高橋ヒロユキ、ベースは神様細野晴臣、鍵盤とアレンジに坂本龍一と日本のロックを開拓してきたミュージシャンばかりです。

大貫妙子自身が認めているようにプロデューサーの干渉で「自分の音楽ではない」と感じてしまうのは非常に残念です。
限りなく表現したかった音楽がどんな音楽だったのか想像も及びませんが、是非とも聴いてみたかったな、と思いますね。
決して売れる作品を作るのは悪いことではありませんが、本人が納得する音楽を作れば自然と売れるのではないでしょうか?
本末転倒にだけはならないで欲しいものです。

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by deaconred | 2008-09-04 22:06 | Rock(70年代) | Trackback | Comments(0)

VINICIUS DE MORAES & ODETTE LARA

子供みたいなこと言いますが、あまりカタカナを読むのが得意ではありません。
さっと見た印象でなんとなく思い込んでしまってそのまま間違えたまま覚えているなんてよくあるのです。

音楽に関しては、ほぼ外国の音楽を聴いているので、これは致命的な間違いをしていることが多いです。
今日のネタも未だに名前が覚えられない天才の作品です。
えっと・・・ヴィニシウス・ヂ・モライス・・・また間違えて覚えそうです。
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VINICIUS DE MORAES & ODETTE LARA
(1963年作品)

1.BERIMBAU
2.SO POR AMOR
3.DEIXA
4.SEJA FELIZ
5.MULHER CARIOCA
6.SAMBA EM PRELUDIO
7.LABAREDA
8.E HOJE SO
9.O ASTRONAUTA
10.DEVE SER AMOR
11.SAMBA DA BENCAO
12.ALEM DO AMOR

**************************************************

→世の中には「3」という数字に大きな意味がある。というとこを読んだとこがあります。
二人よりも三人のほうが上手くいくというのもあるそうです。

もしBossaNovaを作り出した背景を「3」という数字で考えた場合、アントニオ・カルロス・ジョビンのメロディ、ジョアン・ジルベルトのリズム、ヴィニシウス・ヂ・モライスの歌詞、という3要素で表現できるかもしれません。

今回のネタ、ヴィニシウス・ヂ・モライスは非常に多彩な人物です。
主たる職業は「外交官」になるのでしょうが、その他にも詩人、作家、作詞家、作曲家、翻訳家、などの肩書きを持っています。
なんでも数ヶ国語を操り、ブラジルの国連大使を務め、9回も結婚するなど多彩な人生を送っています。

中でもBossaNovaの形成過程で「作詞家」としての貢献度は計り知れません。
BossaNovaをあまり聞かない人でも知っている最もメジャーな曲のひとつである「イパネマの娘」はヴィニシウス・ヂ・モライス作詞です。

BossaNovaを聴いていて、常々感じるのは、それまでのサンバや伝統音楽であったショーロとの関係性です。
個人的にはBossaNovaはモダンなイメージがありますが、サンバやショーロはアフロなイメージがあります。
この差はどのように埋まってきたのか?単純にサンバの昇華と捕らえていいのか?

この作品はBossaNovaの重要なレーベルであるエレンコの第一弾として発売されています。
内容的にはまだまだサンバ的、アフロ的なサウンドでありながらどこかモダンな響きがします。
参加しているオデッチ・ララはブラジルの女優で、すでにアンニュイな、囁くようなボーカルを確立しています。
興味深いのは収録されている全曲がバーデン・パウエルとヴィニシウス・ヂ・モライスのコンビによるものということです。
後に「アフロ・サンバ」という歴史的名盤を生み出すコンビがエレンコの第一弾でどのような音楽を聞かせるのか?ここポイントです。

ジャケットはエレンコ独特のデザイン。
実は予算の関係でジャケットにお金回らなくてこのようなデザインになったそうなのですが、これが凄くクールになるという結果を生んでいます。
素晴らしいの一言です。
BossaNovaファン必携の作品と言えますね。

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by deaconred | 2008-09-03 23:50 | BossaNova | Trackback | Comments(0)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


by deaconred
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