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4(SOFT SOUNDIN' MUSIC)

LPを買ってテンションアップ。
なんだかハーパーズ・ビザールばかり聴いています。
「音楽の魔法」という言葉を何度か使っていますが、本当にこれは「音楽の魔法」です。
音楽が音楽として最もピュアだった時代の魔法です。
世の中くらいニュースが多いですが、「音楽の魔法」に掛かってしまえば暗いニュースも吹っ飛びます。
年末年始は「音楽」をじっくり聴いて過ごしていきましょう。
この感覚が「白昼夢」に終わらないように来年頑張って行きたいです。
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4(SOFT SOUNDIN' MUSIC)/HARPERS BIZARRE
(1969年作品)

1.SOFT SOUNDIN' MUSIC
2.KNOCK ON WOOD
3.WITCHI TAI TO
4.HARD TO HANDLE
5.WHEN THE BAND BEGINS TO PLAY
6.SOMETHING BETTER
7.BLACK BIRD
8.I LOVE YOU, ALICE B.TOKLAS
9.THERE'S NO TIME LIKE TODAY
10.ALL THROUGH THE NIGHT
11.COTTON CANDY SANDMAN
12.LEAVING ON A JET PLANE

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→ハーパーズ・ビザールの4枚目のアルバムです。オリジナルのハーパーズ・ビザールとしては最後の作品になってしまいます。

私はどちらかといえばプログレからどっぷりロックの世界に入った事もあり、英国系のロックを好みます。
米国系のロックは所謂南部の「ブルース」を基調とした泥くさいロックがどうも好きになれませんでした。
STEELY DANは一番好きなバンドですが、どちらかと言えば泥臭いブルースといういより、洗練されたジャズ・ロックという点で私を虜にしているのだと思います。

米国系では60年代のソフト・ロックを好んで聴きますが、ハーパーズ・ビザールの「4」を聴くと、あぁこれも米国ロックだな、と思います。
もしかするとライ・クーダーの参加がそう感じさせるのかもしれません^^;

さて、前作で完全なる「白昼夢」の世界を作り上げたハーパーズ・ビザールでしたが、本作品では米国系ロックのルーツ的な音楽を聞かせてくれます。
それを強く感じるのは冒頭の1.SOFT SOUNDIN' MUSICです。
ソフト・ロックなのにシャッフル・ビートにスライド・ギター!米国臭さ満載にも関わらず凄いバランスでハーパーズ・ビザールのサウンドに仕上がっています。
ベースがいつもより攻撃的(積極的?)でコーラスのベースのうねりで「おおおお!」となってしまいます。その上でチョーキングしているライ・クーダーのギターが凄く渋くて泣きそうになります。

この作品の中で有名なのが3.WITCHI TAI TOです。イントロ、ストリングス・アレンジ、コーラスとまさにハーパーズ・ビザール全開でまたもや「白昼夢」へとトリップさせてくれる曲です。

少し実験的で驚くのは8.I LOVE YOU, ALICE B.TOKLASです。
元々は映画のテーマ曲で、ボブ・トンプソンのアレンジが素晴らしいです。
コーラスはもう鳥肌もの。その前後との関連性をあまり感じないのですが、これは意図的なアレンジなのでしょうか?いつも気になります。

この作品を聴いているとロックの表現方法が大きく変化する70年代を前に解散してしまったということの意味を考えさせられます。
しかし、逆に70年代の米国ロックのルーツのひとつをこの作品から聴くことができるというのは非常に意味があると思いました。
と、なんかだまとまっていない感じですが、YouTubeで聴いてみて、その世界に引き込まれた貴方、もう買うしかないです。(笑

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by deaconred | 2008-12-22 15:27 | Rock(60年代) | Trackback | Comments(0)

Secret Life Of Harpers Bizarre

前々回のブログに「Secret Life Of Harpers Bizarre」のLP買いたい!と書いたとおり、この作品のLPを欲しいと思っていました。

10代の頃はよくレコード屋に通ってLPを買っていましたが、最近はあまりレコード屋にも行っていません。
それまで一度も「Secret Life Of Harpers Bizarre」のLPに出会ったことがなかったのですが、世の中は高度情報化社会。

ネットで検索したらあっという間に発見してしまいました。
凄い時代ですよね。

思わずクリックしてしまいました。
1968年発売のLPが40年の時を経てやってきました^^
やはり大きいLPで見る「Secret Life Of Harpers Bizarre」は素晴らしい!
感激でした!
オリジナル盤ということで、少しジャケットに難がありますが許容範囲。
初めて知ったのですが、USオリジナル盤は見開きになっているのですね。
現在、LPプレーヤーは実家においているので、すぐには聴けませんが、そのうちLPで楽しみたいと思います。
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by deaconred | 2008-12-21 00:38 | Rock(60年代) | Trackback(1) | Comments(2)

【雑記】これは酷い!というジャケットワースト5

先日のネタの逆バージョン。「これは酷い!」ジャケット編です。
結構、CD棚を眺めていましたが、10枚も選べなかったために5枚にしました。
今回は上から5位、一番下がもっとも酷い!ジャケットです。

では行ってみましょう!
皆様の感想が楽しみです^^

5位
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Emerson, Lake & Palmer  「Love Beach」
EL&Pのジャケットの中で一番最低じゃないでしょうか?内容も×ジャケットも×やる気を感じません!

4位
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Bryan Ferry 「Boys And Girls」
ロキシー・ミュージックのジャケットがいいだけに好きになれません。構図が許せないです。

3位
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Guru Guru 「Hinten」
これは酷い!でよく取り上げられるジャケットですね。「汚い!」ただそれだけです。

2位
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The B-52’s 「The Best Of The B-52's」
あーもう見るのも嫌。大好きなB-52'sのベストなのになにこの手抜き感は・・・名曲「ロック・ロブスター」にかけているとしても酷すぎる!(><)

1位
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Ism 「I Think I Love You!」
第1位はどこで買ったかも覚えていないCDのジャケット。音楽的にはパンクのようです。ネタで買ったので一度も通して聴いてません。記憶が確かなら50円で買いました^^;
酷いジャケットですね。このバンドについて詳しく知っている人いますか??


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by deaconred | 2008-12-16 23:57 | 雑記 | Trackback | Comments(6)

【雑記】好きなアルバム(シングル)ジャケット Best15!!!!!

いつもお世話になっているyoiko(hamako_4)さんのブログのネタに乗って書いてみます。
deaconred的「好きなアルバム(シングル)ジャケット Best15!!!!!」
順位つけるのが難しいので、そのあたりは感覚で。ジャズを除いて選んでみます。
最近聞いている音楽に影響されているので「絶対的」ではなく「相対的」BEST15なのかもしれません。
とりあえずSTEELY DAN関係は殿堂入りということで^^;

殿堂入り
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Steely Dan 「aja」
文句なし。音楽性抜いても殿堂入りです。

殿堂入り
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Donald Fagen 「The Nightfly」
これほどかっこいいジャケットほかにありますか?

1位
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Harpers Bizarre 「Secret Life Of Harpers Bizarre」
もう大好き。いつかLP探して買いたいぐらい大好き。

2位
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Pink Floyd 「The Dark Side Of The Moon」
このシンプルさに永遠を感じます。

3位
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Klaus Schulze 「Mirage」
このジャケットは自分の精神の鏡です。

4位
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Baden Powell 「Images On Guitar」
バーデン・パウエルというギタリストを見事に表現。感動。

5位
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Kraftwerk 「The Man Machine」
クラフトワークは外せません。どのジャケットも素晴らしいです。

6位
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Roxy Music 「Avalon」
ロキシー・ミュージックのジャケットはどれも好きですが、耽美なこれが好き。

7位
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Elvis Costello 「This Years Model」
コステロ万歳!この人のセンス凄いです。

8位
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Soft Machine 「4」
知的。もうとてつもなく知的。それだけで好きです。

9位
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The Residents 「Eskimo」
いやー凄いですよ。隠れ1位はこのジャケットです。

10位
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Area 「1978」
ちょっと小さくて分かりにくいですが、凄く意味深。

11位
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Curtis Mayfield 「Live」
ソウル系で唯一ランクイン。かっちょいい。

12位
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Renaissance 「Azure d'or」
構図が大好き。

13位
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Yes 「Close to the Edge」
もっと上位でもいいのかもしれません。形而上学的美学。

14位
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Corduroy 「High Havoc」
ただ、単純にこのジャケットに加わりたい!(笑

15位
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Latte E Miele 「Passo Secundum Mattheum」
「受難劇」という名の一枚。これはもう絵画です。

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by deaconred | 2008-12-15 11:57 | 雑記 | Trackback(1) | Comments(6)

SUPERMAN'S SONG

先日のクラッシュ・テスト・ダミーズが好評だった(はず!)と勝手に解釈して続けて取り上げたいと思います。

というより、実は彼らのファーアスト・アルバムは過去に取り上げたことがあるのでまさかのコピペ~^^;
しかし名曲「SUPERMAN'S SONG」は動画貼っておきます。
個人的には「MMM MMM MMMM」より「SUPERMAN'S SONG」のほうが彼らの魅力、思想をうまく表現していると思います。
ではコピペ~
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THE GHOSTS THAT HAUNT ME/CRASH TEST DUMMIES
(1991年作品)

1.WINTER SONG
2.COMIN' BACK SOON(THE BEREFT MAN'S SONG)
3.SUPERMAN'S SONG
4.THE COUNTRY LIFE
5.HERE ON EARTH(I'LL HAVE MY CAKE)
6.THE GHOSTS THAT HAUNT Me
7.THICK-NECKED MAN
8.ANDROGYNOUS
9.THE VOYAGE
10.AT MY FUNERAL

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→ 大学で哲学を専攻していたBRAD ROBERTS率いるCRASH TEST DUMMIESの最初の作品です。このバンドはカナダのバンドでカナダでは人気があるそうです。楽曲的には普通のロック、アコースティックな曲でカントリーやフォークなんかの要素も入ってます。で、彼らに惹かれる理由は2つ。

リーダーのBRAD ROBERTSはカナダの大学で哲学を学んだでおり、視点が常に哲学的。そもそも、バンド名の「CRASH TEST DUMMIES」とは、車の衝突テストに乗せられている人形の事です。よく車のCMで衝突安全ボディーの実験などで全身ぶつけてるあの人形です(笑)この人形の名前をバンド名にするあたり卓越したセンスの持ち主です。このバンド名が決定するまでは「化学療法者」とか「皮膚移植」などというバンド名も考えていたそうです。
歌詞も同様に哲学的視点で書かれています。10.AT MY FUNERALは自分の葬式の歌ですから・・・。
中でも最も哲学的で考えさせられるのが3.SUPERMANS'SONGです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
SUPERMANS'SONG

ターザンは決して女好きじゃなかった
ただふらっとやって来て
女たちを腕にすくい上げただけ
ジャングルの猫みたいに素早く
クラーク・ケントは本物の紳士
うすのろの猿みたいに
ジャングルでつかまったりはしない

スーパーマンは金儲けをしなかった
ソロモン・グランディから世界を救うために
もう彼のような男が二度と現れないんじゃないかと
僕は時々、暗い気分になる

ヘイ、ボブ、スーパーマンはまともな仕事をしたのさ
アメリカ中のどんな銀行だって破る事ができたのに
そんなことはしなかった
フォークスは言った、家族がみんな死んじゃったと
彼らの惑星は粉々になってしまった

だけどスーパーマンは止まることはなかった

ターザンはジャングルの王者、猿の神様
だけど「俺はターザン、君はジェーン」と言えなかった

スーパーマンが犯罪を阻止するとき
彼は犯罪に背を向けたかったに違いない
森のターザンと一緒になりたかったに違いない
だけどスーパーマンは街にとどまり
仕事が終わって家に帰れるまで
古ぼけた電話ボックスの中で服を着がえ続けた

                  (対訳:伊豆古奈)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

同じヒーローであるターザンとスーパーマンの人生観の違いを対比することでスーパマンの偉大さを見事に描写しています。
この曲はアコースティックな音つくりでチェロの生音が心に沁みてきます。
何度聴いても泣けてくる名曲です。

それともう一つの魅力なのが、BRAD ROBERTSのヴォーカルです。
私はこんなに声の低いボーカルを聞いたことがありません。この低すぎる低音が引力みたいな魅力を出してどんどん彼の世界に引き込まれてしまいます。
この哲学的な歌詞、アコースティックな楽曲、美しい女性コーラス、そしてBRAD ROBERTSの低すぎる声・・・。

これはまさしく将来、「隠れた名盤」として語り継がれること間違いないでしょう。

一人でも多くの人に聴いてもらいたい作品です。

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by deaconred | 2008-12-12 22:42 | Rock(90年代) | Trackback | Comments(0)

MMM MMM MMM

今日は霧の一日。
朝、家を出たら一面真っ白でした。

当然、電車が遅れて会社にも遅刻です。
普段なら30分で着くところが1時間30分もかかってしまいました。

その間、ゆっくりの音楽聴きながらブログに載せるネタについて考えていました。

音楽ブログにとってYouTubeを貼れるようになったのは凄い事だな~と考えながらもどれくらいの人に聴いてもらえているだろう?と考えていると、逆にYouTubeを使って聴いてもらいたい曲はなんだろう?
と考えるようになり、iPodを検索。

この曲にたどり着きました。その名も「ムムムム・・・」です。
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MMM MMM MMM/CRASH TEST DUMMIES
(1993年作品)

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→車の衝突実験に使われる人形をバンド名にしたカナダのバンド、クラッシュ・テスト・ダミーズ、彼の音楽は本当に愛して止みません。

彼らの魅力はリーダーのブラッド・ロバートの低音炸裂な声です。
一度聴いたら耳について離れません。声低くてもボーカルって務まるのですね。
賞賛に値する歌唱力です。

もう一つの魅力はバンド名にも表れているとおり、哲学的視点を持つ歌詞です。
テーマが「神様との話」だったり、「自分の葬式」だったり誰もテーマに取り上げない内容について歌っています。

今回のネタ、「MMM MMM MMM」(ムムムム・・・)はある男の子と女の子の物語。
そのなうようは「ムムムム・・・」です。
歌詞と共に音楽お楽しみください。
きっとボーカルの声が耳に残ります。


ムムムム・・・

その昔 ある子供がいました
その子は事故に遭って 学校に行けませんでした
でもとうとう学校に復帰した時は
彼の髪は黒から鮮やかな白に変わっていました
彼は 車が激しくぶつかった時からだと
言いました

ムムムム
ムムムム

その昔 ある女の子がいました
この子は更衣室で
他の子達と着替えようとしませんでした
でもとうとう彼女に着替えさせると
彼女の体中に母斑があるのを
みんなは見つけたのです
彼女は説明しきれませんでした
あざはずっとついていただけなのですから

ムムムム
ムムムム

でも女の子も男の子も喜んでいました
というのもそれよりも酷い子がいたのですから

さて ある男の子がいました
両親はこの子を放課後
まっすぐうちに帰らせていました
そうして家族で協会の床のそこらじゅうで
からだを揺すって よろめいていました
彼には説明しきれませんでした
みんなずっとそこに行っていたのですから

ムムムム
ムムムム



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by deaconred | 2008-12-10 23:52 | Rock(90年代) | Trackback | Comments(4)

A LOVE SUPREME

今年のM-1決勝進出者が発表となりましたね。
決勝進出者は

キングコング
ザ・パンチ
ダイアン
ナイツ
NON STYLE
モンスターエンジン
U字工事
笑い飯

です。個人的にはモンスターエンジンを大プッシュ!
神々のコントで人気のようですが、関西ローカル(だと思われる)の深夜番組ではしっかり漫才やっています。
でも神々見てみてください(笑


漫才のテクニックもなかなかだと思います。
21日の決勝戦が楽しみです。

さて、神々というキーワードでCD棚見渡してみたらこのCDを思い出しました。
歴史的大名盤にして、個人的には大迷盤であるこの作品をかなり久しぶりに聴いてみたいと思います。
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**************************************************
A LOVE SUPREME/JOHN COLTRANE
(1964年録音)

JOHN COLTRANE:ts, ss
McCOY TYNER:pf
JIMY GARRISON:b
ELVIN JONES:ds

1.Part 1-ACKNOWLEDGEMENT(承認)
2.Part 2-RESOLUTION(決意)
3.Part 3-PURSUANCE(追求)
4.Part 4-PSALM(賛美)

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→”テナーサックスの聖人”ジョン・コルトレーンが残した最高傑作の登場です。
1960年代のジャズ・シーンを代表する歴史的大名盤です。
この作品を二つの視点から見て行きたいと思います。

まず最初の視点、音楽的な面から見てみます。
純粋にジャズとして、音楽として、この作品を見た場合、とてつもない音世界であることは間違いありません。
既に何度か登場しているコルトレーンの黄金カルテッドによるサポートも完璧。
きらめくマッコイ・タイナーの和音に唸るジミー・ギャリソンのベース、独特のスイングで時代を牽引するエルビン・ジョーンズのドラム、全く非の打ち所のない高度な音楽です。
コルトレーン・サウンドの頂点、集大成と言える作品です。
ジャズを聴くのが好き!と言う人は必ず聴かなければいけない作品です。

そしてもうひとつの視点、作品の背景を見てみましょう。
本作品は約10年間、子宝に恵まれなかったコルトレーンが念願の長男誕生に捧げた一種のコンセプトアルバムで、承認、決意、追求、賛美という4曲からなる組曲となっています。
そのとおり、全編で神を讃えています。ジャズという形態の賛美歌なのです。
色々読んでみると、当時のコルトレーンは神秘主義や物理学などあらゆる学問に傾倒し、自己の世界を構築し、その世界観のもとに神を讃えているのです。
作曲には、ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論をまとめたカバラの影響が強く、さらには密教的世界観、仏教的世界観まで取り入れています。

ジャズにこういったコンセプトが必要か?という点においては議論が必要なのかもしれません。
コルトレーンが大好きな人には大名盤に映り、あまりコルトレーンに思い入れがない人にはだ大迷盤に映るのでしょう。
さらに「?」が付くのは演奏の途中に自らが作詞した歌詞が入ります。
アドリブに耳を傾けてインプロを楽しんでいると急に「Thank You God!」と歌詞が入ると冷めてしまうのです^^;
ここまでくればもうジャズの枠を超えて理念や思想を表現する手段とまで昇華してしまっているといえるでしょう。

このスタンスをどう見るか?これが第二の視点です。

私個人的には音楽的には「◎」でジャズに理念が必要か?といわれれば「??」という作品です。
まだまだ私の感性が鈍感なのでしょう。コルトレーンの目指した音世界の意図に近づくことができません。
ゆっくり聴いていきたい作品です。

この二つをまとめてみると超難解な作品と言えます。
しかし、ここを通らなければダメなのです。
ジャズを聴く人は、必ず通ってください(笑)

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by deaconred | 2008-12-08 22:20 | Jazz | Trackback | Comments(4)

BLUESETTE

今日はお昼からIKEA鶴浜に行ってきました。

JR大正駅で下車してシャトルバスを利用したのですが、大正駅で凄い人(電車に乗車していたひとのほとんど)が下車したのです。
何かあるのか?と見回してみると、皆さんが手にしているのは「E●ILE」の文字。
どうやら京セラドームで「E●ILE」のライブがあったようです。

普段、日本の音楽を聴かないのでピンと来ないのですが、すごい人気ですね^^;
どんな曲が代表曲なのか知りません。確かZOOの人達なんですよね???

まぁそういう光景を目の当たりにすると普段自分がどれだけマニアック(?)な音楽を聴いているのだろう・・・と再認識させられます。
世界的にはメジャーな音楽を聴いているつもりなのですが・・・たまには日本の音楽(というか産業?)も聴かないといけないのかもしれません。

まぁそんなわけで今晩も周りであまり聴いている人が少ないモダン・ジャズより1枚。

あ、IKEAは神戸同様、鶴浜も良かったです^^
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BLUESETTE/CURTIS FULLER
(1959年録音)

CURTIS FULLER:tb
BENNY GOLSON:ts
TOMMY FLANAGAN:pf
JIMMY GARRISON:b
AL HAREWOOD:ds

1.FIVE SPOT AFTER DARK
2.UNDECIDED
3.BLUES-ETTE
4.MINOR VAMP
5.LOVE YOUR MAGIC SPELL IS EVERYWHERE
6.TWELVE-INCH

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→ある程度下書きを書いていたので、今晩はこのCDを。
低音・中音フェチにはたまらないトロンボーンとテナーサックスの調べ。
ジャズ・メッセンジャーズで活躍した二人のミュージシャンの共演です。

名義人はウェウン・ショーターが音楽監督を勤めていたジャズ・メッセンジャーズ時代に参加していたカーティス・フラーです。
テナー・サックスには同じくジャズ・メッセンジャーズで「ゴルソン・ハーモニー」を聞かせてくれたベニー・ゴルソンです。

このCDは「ジャズの名盤」、「ジャズ入門編」として知られた作品です。
名盤と言っても特大ホームランと言う感じではなく、凄く綺麗にミートしたクリーン・ヒットと言った感じでしょうか。
リズム・セクションは「名盤」のピアノと言えばこの人、トミー・フラナガンに後にコルトレーンを支えるジミー・ギャリソン、そして職人アル・ヘアウッドをドラムに迎えています。

さて、この作品の魅力は何と言ってもトロンボーンとテナー・サックスの中低音と言えるでしょう。低音が綺麗に再生できるスピーカーで聞きたくなります。
トロンボーンのジャズをあまり聴いていないのですが、トロンボーンとテナー・サックスという組み合わせは非常に珍しいのではないかと思います。
この二つの楽器がどんなハーモニーを聞かせてくれるのか?ベニー・ゴルソンはどんなハーモニーを生み出してくれるのか?

1.FIVE SPOT AFTER DARKはマイナー・ブルースを基調した曲です。
まずタイトルが素晴らしい!
この曲はカーティス・フラーとベニー・ゴルソンが共に出演していたニュー・ヨークのジャズ・クラブ「ファイブ・スポット」に由来した曲です。
この「ファイヴ・スポット」でハウス・バンドとして約1年ほど仕事をこなしているのですが、その間、トロンボーンとテナー・サックスでのハーモニーを試していました。
最初はオープン・ボイシングでハーモニーを追求していたそうですが、カーティス・フラーがオープン・ボイシングよりもクローズ・ボイシングが好みだったため、ハーモニーはすぐに変更されたそうです。
そこから試行錯誤でクローグ・ボイシングでのハーモニーを追求したそうです。
最終的にはベニー・ゴルソンいわく「地を這うような」2管のハーモニーが出来上がったそうです。
哀愁漂うこの雰囲気はまさにジャズのイメージで、この哀愁は日本人が好きな感じですね。
Youtubeにはヒノテルが参加し、3管になっている動画あったので貼っておきます。
CDでの録音はもう少し速いテンポで演奏されています。
(ロン・カーターのベース・ソロ、スゲー!)


タイトルの3.BLUES-ETTEはカーティス・フラー作曲です。
テーマ終わりからなぜかトロンボーンとベースだけでアドリブが展開するアイデアが面白いです。ワン・テーマ終わってからリズム・セクション全員が帰ってきます。

4.MINOR VAMPはランニング・ベースによるイントロが印象的です。
ジミー・ギャリソンのベース・ラインは好みなのでそのうち時間があればコピーしてみたいと思います。
テーマでのハーモニーは「ゴルソン・ハーモニー」だな~と思います。
この曲はアドリブではなく、テーマを楽しむジャズかもしれません。

ジャケットはSAVOYらしいジャケットで、非常に人気があるそうです。
昔から「何かが舞ってる」そのジャケットが好きじゃなかったのですが、最近好きになれそうな感じがします^^;
トロンボーンとテナー・サックスという中低音炸裂なこの作品、低音フェチの皆様にオススメします。

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by deaconred | 2008-12-07 23:55 | Jazz | Trackback | Comments(0)

PROLOGUE

お笑いが好きでよくお笑いを見ます。

漫才ブームをリアルでは体験していなくて、あの頃の漫才を生で体験したいな、と思っていました。

現在は「お笑いブーム」らしく、色々と芸人が出てきていますが、お笑いブームという実感はあまりありません。
ずっとお笑いを見てきた人間には少し退化しているようにも感じてしまいます^^;;

芸人とは名の通り、「芸」であり、芸に根ざした漫才やお笑いやって欲しいですね。

今年ブレイクした芸人では髭男爵が好きですかね。
ネタやらない時は「樋口さん」と呼んでいる山田ルイ53世がなんとも切ないです^^;

ということで今晩は無理やりなネタ振りで「ルネッサーンス!」
(こんな枕しか思いつきませんでした^^;)
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PROLOGUE/RENAISSANCE
(1972年作品)

1.PROLOGUE
2.KIEV
3.SOUNDS OF THE SEA
4.SPARE SOME LOVE
5.BOUND FOR INFINITY
6.RAJAN KHAN

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→と、言うわけでルネッサンスというプログレを。

ルネッサンスを聞き始めたのはプログレに熱狂していた10代後半でした。
その中で2枚のCDを国内盤で入手して以来、他のルネッサンスの作品も国内盤で入手したいと思っていましたが出会うことはありませんでした。

そして先月、タワーの輸入盤が安くなっていたので、この際、輸入盤でもいいか!と購入したはめちゃくちゃかっこええではないか!
と、感激いたしました。

ルネッサンスは一般的にプログレに分類されますが、キング・クリムゾンのように絶望しているわけでもなく、ピンク・フロイドみたいに狂気を追っているわけでもなく、イエスのように形而上学的構築美を追求しているわけでもなく、ELPのように楽器燃やしたりしているわけでもありません。
どちらかと言えばアコースティックなサウンドを中心にサイケデリック、フォーク、クラシックなどを融合させた叙情的な音楽を演奏するバンドです。
プログレといえば「難解」というイメージがあるかも知れませんが、ルネッサンスの音楽はそれほど難解ではありません(勿論、完成度は極めて高いです)

ルネッサンスと言えば何と言っても最強の歌姫、アニー・ハズラムの歌唱力、表現力に注目です。
驚くほどの完成度に、どこまでも英国風で、どこまでも耽美なサウンドにアニー・ハズラムの歌、これぞルネッサンスの魅力でしょう。

1.PROLOGUEはルネッサンスの「序章」としてふさわしい曲です。
(実際は第2期ルネッサンスの「序章」なのですが^^;)
クラシカルなピアノのイントロに始まり、アニー・ハズラムのスキャットが凄い迫力で迫ってきます。途中からはバロックぽくなったり、中近東っぽくなったりとスピーディに展開し、疾走感が素晴らしいです。
既にこの曲でルネッサンスの目指すべき音楽が構築されているようにも感じます。

2~5はアニー・ハズラムの歌声とルネッサンスの美を楽しむ曲です。勿論、それぞれに非常に素晴らしい点があります。

私が一番注目したいのは実験的要素が強い6.RAJAN KHANです。
この作品だけ全編を通じて10分を超える曲で、電気楽器やエフェクトによって歪まされたギターなど、これまでの耽美な世界とは少し違った雰囲気の曲です。
フレーズも中近東っぽいスケールを使ったり、シタール的な響きを出してみたりと、実験的要素が強いです。
しかし、この中近東っぽい感じの響きにアニー・ハズラムのスキャットが加わると急にエキゾチックにモダンなサウンドに聞こえるのです。
美と醜の共存とでも表現しましょうか、カオス的魅力に私はすっかり取り付かれてしまったようです。
この実験的サウンドは後のルネッサンスの音楽に直接的には影響していないかもしれませんが、間接的には影響しているように感じてなりません。

ものすごくいいバンドなので、多くの人に聴いて欲しいですね。
Youtube貼っておきます。
「ルネッサーンス!」
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by deaconred | 2008-12-03 23:55 | Rock(70年代) | Trackback | Comments(4)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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