AQUARELA DO BRASIL

先日、送別会に出席してきたのですが、そのそのお店で流れているBGMがBossaNovaでした。
この曲とか分かるんですかね?という質問に、ええ・・・TOOTS THIELEMANSですね。
と答えると凄いとお褒めの言葉が・・・いえ、たいしたことないです。

そんな話題もすっかり忘れ、電車に乗って吊広告の「AREA」の表紙を見るとなんとTOOTS THIELEMANSじゃないですか!

確か昨日の席でこのご老人、近年亡くなっていたような・・・と発言してしまいましたが勘違いでした。ご健在のようです。失礼しましたm(__)m

もうここまでネタ振りが揃えば聴くしかありません。

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AQUARELA DO BRASIL/TOOTS THIELEMANS&ELIS REGINA
(1969年作品)

1.WAVE
2.AQUARELA DO BRASIL
3.VISAO
4.CORRIDA DE JANGADA
5.WILSAMBA6.Voce (You)
7.BARQUINHO
8.O SONHO
9.FIVE FOR ELIS
10.CANTO DE OSSANHA(CHI DICE NON DE)
11.HONEYSUCKLE ROSE
12.A VOLTA

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→もうこれ以上の幸せがないかもしれない!ほど幸せな1枚。
歌を愛し続けBossaNovaに大きな功績を残したELIS REGINAとハーモニカ職人のTOOTS THIELEMANSの共作です。

それにしても素晴らしい作品です。歌を歌うことに全てを費やした彼女の歌声にまさに歌うハーモニカ、そしてBossaNovaの心地よいリズム・・・どこまでも純粋でどこまでもモダンな音楽です。

TOOTS THIELEMANSはベルギー生まれのミュージシャンで、若い頃はジャズ・ギターを演奏していましたが後にハーモニカに転向。Jazzの世界にも名盤を吹き込んでいます。
そんなTOOTS THIELEMANSのもう一つの武器は口笛です。
BossaNovaらしくヘタウマな口笛が9.FIVE FOR ELISで聴けるのですが確実に確信犯ですね。曲は5拍子と斬新ですが1:59しかありません。

まず最初に心を鷲掴みにされるのはBossaNovaの名曲1.WAVEです。ここでのハーモニカによるソロはとにかく素晴らしいです。即興で「歌う」とはまさにこういう演奏を言うのでしょう。理論も何も関係ありません。ただ、鳥肌出るぐらい素晴らしいソロです。
エンディングか2拍3連になるというアレンジも斬新で降参です。

ELIS REGINAの歌声の魅力を楽しめるのが4.CORRIDA DE JANGADAですね。
彼女のはじける笑顔のように底抜けに明るい曲で曲の表情を実に上手く表現しています。これぞELIS REGINAの歌声です。

ジャケットもリラックスした二人の様子をよく表したジャケットですね。それにしてもここに写るTOOTS THIELEMANSは山本晋也監督に見えて仕方ありません(笑)

最後に昨日の席でBossaNovaはどこの国の音楽か?という質問に「BossaNova人民共和国」との答えがツボにはまった事を告白して失礼したいと思います。そしてBossaNovaファンでない貴方もこの作品を是非、チェックしてみてください。

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# by deaconred | 2006-03-06 23:00 | BossaNova

TIME OUT OF MIND

この週末2日は活動的というか、いろいろ行動しました。
正直、疲れたという感じもありますが、これは充実した疲れなのでしょう。

出かけている間も基本的には音楽を聴いているのですが、この二日間、ずっと頭の中で流れ続けていた曲を今晩は聴いてみます。

いつもはアルバム単位の紹介ですが、今回は曲のみの紹介で。。

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TIME OUT OF MIND/STEELY DAN
(1980年作品「GAUCHO」収録)

RICK MAROTTA:ds
WALTER BECKER:b
ROB MOUNSEY:pf
DONALD FAGEN:e-pf,syn
HUGH McCRACKEN,WALTER BECKER:g
MARK KNOPFLER:solo-g
RANDY BREKER:tp
MICHAEL BREKER,DAVE TOFANI:ts
DAVID SANBORN:as
RONNY CUBER:tb
MICHAEL McDONALD,LESLIE MILLER,PATTI AUSTIN,VALERIS SIMPSON:back-vo

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→再結成する前のSTEELY DAN最後のアルバムです。
この作品はこのブログのタイトルにもなっている「The Second Arrangement」という曲が消去されるという悲劇を乗り越え3年の歳月を費やされた発売された最も完璧に近いRockです。

作成の過程はスタジオ・ミュージシャンを適材適所に配置するという前作の方法論を踏襲していますが、その音楽性を昇華させるために個々のミュージシャンの個性は完璧に近い状態で排除され、いわば体脂肪率1%の音楽となっております。

その中で最近、特に愛聴しているのがTIME OUT OF MINDです。
宗教的な単語が多く、歌詞は相変わらず意味不明で、今宵、ドラゴンを追っていると錬金術で水がワインに、銀が黄金に変わると言う内容。
全く意味不明です。

曲はシーケンサー的な的確なリズムにコードの内音をピアノが追っていくという構造にコーラスやホーンなどのハーモニーが印象的ですね。
とくにサビ後のブリッジでは印象的なハーモニーに見事に絡んでくるギター・ソロが素晴らしいです。

以下、英語ですが歌詞。

TIME OUT OF MIND

Son you better be ready for love
On this glory day
This is your chance to believe
What I've got to say
Keep your eyes on the sky
Put a dollar in the kitty
Don't the moon look pretty

Tonight when I chase the dragon
The water will change to cherry wine
And the silver will turn to gold
Time out of mind

I am holding the mystical sphere
It's direct from Lhasa
Where people are rolling in the snow
Far from the world we know

Children we have it right here
It's the light in my eyes
It's perfection and grace
It's the smile on my face

Tonight when I chase the dragon
The water will change to cherry wine
And the silver will turn to gold
Time out of mind

Children we have it right here
It's the light in my eyes
It's perfection and grace
It's the smile on my face

Tonight when I chase the dragon
The water will change to cherry wine
And the silver will turn to gold
Time out of mind

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# by deaconred | 2006-03-05 23:30 | Rock(80年代)

SIX

英国の南東部にカンタベリーという宗教都市があるのをご存知でしょうか?
この街には英国国教会の総本山カンタベリー大聖堂が所在していて一度は行ってみたいと思っています。

また文学が好きな人には中世英国の最大の詩人ジェフェリー・チョーサーが残した「カンタベリー物語」で知られているかも知れません。

音楽好きにとってカンタベリーという都市は何か特別な感じがします。

そう、カンタベリー・ロックと呼ばれる音楽がここにはあるのです。

そっくりモグラとやわらか機械の物語。その深い世界に足を踏み入れてみましょう。

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SIX/SOFT MACHINE
(1973年録音)

[LIVE]
1.FANFARE
2.ALL WHITE
3.BETWEEN
4.RIFF
5.37 1/2
6.GESOLREUT
7.E.P.V.
8.LEFTY
9.STUMBLE
10.5 FROM 13 (FOR PHIL SEAMEN WITH LOVE & THANKS)
11.RIFF 2
[STUDIO]
12.THE SOFT WEED FACOR
13.STANLEY STAMPS GIBBON ALBUM (FOR B.O.)
14.CHLOE AND THE PIRATES
15.1983

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→英国カンタベリー・ロックの代表格であるSOFT MACHINEの第6作目です。
「JazzとRockのプログレッシブな融合」というキャッチフレーズで知られるSOFT MACHINEは1970年代に重要だった「ジャズ・ロック」という要素に新しい風を吹き込んだバンドです。
作品を発売するたびにJazz色を強めて言ったSOFT MACHINEですが、この作品はもうJazzと言っても良いぐらいJazz職が強いです。
1.FANFAREから4.RIFFぐらいまでは確実にロックのドラミングではなくジャズのドラミングですね。

この作品はLP発売時はLIVE録音とSTUDIO録音を別収録した2枚組みとして発売され、LIVE録音はインプロ中心で限りなくJazzに近い音つくりです。
SOFT MACHINEのサウンドとJazzの関係性についてはよく言及される事なのでここではあえてSTUDIO盤について言及してみます。

SOFT MACHINEと言えばジャズ・ロックというイメージが強いなか、ミニマルなフレーズを中心に浮遊感タップリの音つくりをしています。
特にピアノの断片的なフレーズを繰り返す12.THE SOFT WEED FACOR は今で言うアンビエント的な音つくりでピアノの断片的なフレーズが重なり合い、徐々に音が増えていきドラム、ベースが重なりサックスが自由奔放にインプロを繰り広げ麻薬的な魅力があります。
13.STANLEY STAMPS GIBBON ALBUM (FOR B.O.)と15.1983は実験職が強すぎて聴くのに力がいりますが、14.CHLOE AND THE PIRATESも同様にアンビエント的です。

当時、ジャズ・ロック的なアプローチは実験的だったと思うのですが、あわせてミニマルなアンビエント的音作りを1973年に行っている点が興味深いです。

余談ですが、SOFT MACHINEは50年代60年代のヒッピー文化の象徴であるビートニク文学の影響を受けており、その代表作である「裸のランチ」からこのバンド名をとっています。
ビートニク派音楽についてはまたどこかで書きたいと思っています。

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# by deaconred | 2006-03-03 23:30 | Rock(70年代)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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