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HUB-TONES

昨年、下書きで残していた記事です。

新年早々、と言っても実際は年末年始の出来事です。

【訃報】
モダン・ジャズシーンを牽引してきたトランペッターであるフレディ・ハバード氏が2008年12月30日、心臓発作によりお亡くなりになりました。
70歳ということだそうです。ご冥福をお祈りいたします。

今晩はフレディ・ハバードのご機嫌な1枚。
HUB-TONES_f0062463_2141557.jpg
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HUB-TONES/FREDDIE HUBBARD
(1962年録音)

FREDDIE HUBBARD:tp
JAMES SPAULDINGS:as, fl
HERBIE HANCOCK:pf
REGGIE WORKMAN:b
CLIFFORD JARVIS:ds

1.YOU'RE MY EVERYTHING
2.PROPHET JENNINGS
3.HUB-TONES
4.LAMENT FOR BOOKER
5.FOR SPEE'S SAKE

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→ブルー・ノートに録音した作品の中でも最もゴキゲンな一枚。どこまでも音が伸びるフレディ・ハバードのトランペットを楽しむことが出来る作品です。

とにかくそのジャケットの素晴らしさに惹かれて購入したのを覚えています。
丁度、ヴァンゲルダー・エディションで再発されている時期で、輸入盤が安かったため、この作品は輸入盤で購入。CDは紙ケースに入っている仕様です。
このジャケットはブルー・ノートのジャケットの中でもかなり上位に食い込むぐらい好みですね。
テキスタイルのように、ミニマムのように、テクノのように、反復するデザインが好みみたいなのですが、ただの縦のラインがこんなにかっこよくなるなんて・・・そこにチラっと顔を覗かせるフレディ・ハバードが凄くお茶目じゃないですか。
文字の配置、ブルー・ノートのロゴの位置、文字の配色、も~さすがですね。

さて、この作品はフレディ・ハバードの作品の中でもシンプルに聴きやすい1枚ではないかと思います。
たとえばハービー・ハンコックのVSOPや70年代のCTIでのフレディ・ハバードがどうも「難解」にトランペットを吹こうとする傾向が見受けられるのですが、この作品では「とにかく感じるままに吹いてみよう!」と非常に等身大にトランペットを吹いています。
そこに新主流派のメンバーがハード・バップとは違う味付けをして面白いバランスになっています。ちょっとした隠し味がいいですね。

心地良いスイング感に身をゆだねて楽しめるのは1.YOU'RE MY EVERYTHINGです。
テーマのブラシの使い方が心地よく、スイングの心地よさに思わずベースが弾きたくなってきました^^;
60年代らしくスタンダードナンバーを見事にアレンジしており、かなりコードに色がつけられていますね。

一番の聴き所はアグレッシブな3.HUB-TONESです。
よくこんなテーマにするな・・・というようなぶっ飛んだテーマに疾走するアドリブ・・・
聞いているとそれほど調性を感じなのでモードっぽい響きでハンコックが弾いています。構成はブルース進行に感じるのですが・・・^^;
とにかくフレディ・ハバードのソロでのハービー・ハンコックのバッキングが素晴らしいです。
本音で言えばこのスタイルでずっとシーンを牽引してほしいかった!という感じです。

YouTubeに動画あったので張っておきます。
オリジナルの録音はもっとテンポが速いです。
で、この時のフレディは調子が悪いのかアドリブの頭で構成ぶっ飛んでいますね^^;

この動画よりはやっぱりオリジナル録音の演奏のほうがグッときます。


非常に残念です。ご冥福をお祈りいたしますm(__)m


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by deaconred | 2009-01-06 23:05 | Jazz

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


by deaconred