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BIG BAND SOUNDS

仕事をしているなかで「基準」の難しさについて考えさせられることがあります。

何事でもそうですが、暗黙知で理解している部分が多くて、それを認識すると違った視点で物事を見ることができますね。

ちょっとそういう思考の専門書でも読んでみようと思います。

改めて、基準について考えてみると、音楽にも色々な基準があるはずです。
先日、改めてマイルス・デイビスのマラソン・セッションを聞いているときに、この演奏はモダン・ジャズの基本、基準だなぁ~と感じました。

中でもドラムのフィリ―・ジョー・ジョーンズのドラミング、スイング感は一つの標準基準となると感じています。
ジャズ・ドラムを始める人には是非とも聴いてほしいフィリ―・ジョー・ジョーンズのドラム、彼のリーダー作で大好きな1枚をどうぞ。
BIG BAND SOUNDS_f0062463_001565.jpg
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BIG BAND SOUNDS/PHILLY JOE JONES
(1959年録音)

PHILLY JOE JONES:ds
LEE MORGAN:tp
BLUE MITCHELL:tp
CURTIS FULLER:tb
HERBIE MANN:fl,piccolo
CANNONBALL ADDERLEY:as
BENNY GOLSON:ts
SAHIB SHIHAB:bs
WYNTON KELLY:pf
SAM JONES:b
JIMMY GARRISON:b

1.BLUE GWYNN
2.STABLEMATES
3.STABLEMATES (previously unissued(mono))
4.CARIOCA (El Tambores)
5.THE TRIBAL MESSAGE (drum solo)
6.CHEROKEE
7.LAND OF THE BLUES VEILS
8.PHILLY J.J.

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→ジャズ・ドラム始めるなら、まず初めに聞いてほしいジャズ・ドラマーがフィリ―・ジョー・ジョーンズです。
私の中ではジャズ・ドラムの標準となるスタイルは彼のドラムスタイルだと思っています。
そんなフィリ―・ジョー・ジョーンズがビックバンド形態で残した作品で、ぱっと見るだけでもかなり豪華メンバー。
すげー!の一言で購入した1枚です。

このCDを紹介するときに、違う角度から斬り込むとすれば、テナーのベニー・ゴルソンの才能が楽しめるということがあると思います。
ベニー・ゴルソンは”ゴルソン・ハーモニー”と称される独特の和音感覚を持ったプレイヤーで、多数の管楽器が演奏する形式でその力を発揮しています。
さらに、ゴルソンの書く曲は”佳作”の中の”傑作”をたくさん生んでおり、ゴルソン作曲の曲にも注目なのです。
と、いうことでこの作品で最も愛聴しているのが、ベニー・ゴルソン作曲の2.STABLEMATESですね。

フィリ―・ジョー・ジョーンズのドラムに始まり、ゴルソンの厚いサウンドに魅了されてしまいます。
また録音の状態も良く、ビックバンドにしてはベースが良く聞こえて、ぐいぐいとベースが楽曲を引っ張っている感じがとても気持ちいいです。
多分、弾いているのはサム・ジョーンズでは?と思っています。

演奏している形態は全く異なりますが、かっこいい曲なので貼ってみます。
フロントはフレディ・はバードとベニー・ゴルソンですね。
動画は残念ながらフレディ・ハバードのアドリブまでです。

と、書いているうちにベニー・ゴルソンの話になってしまっているので、話を修正しつつ^^;
はじめてフィリ―・ジョー・ジョーンズのドラムを意識して聴いた時、なんてリズムの粒が細かいんだ!と思ったことを今でも覚えています。
ジャズ・ドラムの極意というか、極みの世界に到達しているわけではないのですが、この粒の細かさというのは一つの形ではないかと思っています。
参考になるかどうか分かりませんが、フィリ―・ジョー・ジョーンズのドラム・ソロ貼ってみます。

ドラム叩いている姿、なんともセクシーですよね。やっぱりフィリ―・ジョー・ジョーンズのドラムは私の中でひとつの基準だなぁ~と改めて感じました。

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by deaconred | 2010-05-01 23:21 | Jazz

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


by deaconred