BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH
2006年 04月 10日
子供の頃、レゴブロックやダイヤブロックが好きでした。
あの数種類のパーツから無限の形が生み出せると思うだけでワクワクしたものです。
これを音楽に例えるならパーツに値するのがBLUESでしょう。
凡そ殆どのRock(つまりは古典音楽からの脱却)はBLUESの影響を受けています。
私は昔からBLUESが苦手で、音楽を演奏する上では苦労しました。
「何を弾いても良い」というのはまっさらな紙を渡されて「書け!」と言われているようで難しかったです。
BLUESを理解できると音楽の本質に近づけるのでしょう。
もし「BLUESに真実」があるなら是非とも触れてみたいです。
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BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH/OLIVER NELSON
(1961年作品)
OLIVER NELSON:as,ts
ERIC DOLPHY:as,fl
FREDDIE HUBBARD:tp
GEORGE BARROW:bs
BILL EVANS:pf
PAUL CHAMBERS:b
ROY HAYNES:ds
1.STOLEN MOMENTS
2.HOE-DOWN
3.CASCADES
4.YEARNIN'
5.BUTCH AND BUTCH
6.TEENIE'S BLUES
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→「ブルースの真実」という邦題で知られたOLIVER NELSONの名作です。
あらゆる角度からBLUESを見つめ、いろいろな角度からBLUESにアプローチし、そして最大限BLUESの魅力を引き出そうとした野心作です。
JazzはBLUESに始まりBLUESに終わる・・・なんて表現をされますがこの言葉は的を得ているでしょう。
12小節という最小限の小節数はシンプルであり底が見えないぐらい深い世界です。基本的にどんな音を演奏してもピッタリ来るので誰でも気軽に演奏できますが、この簡単さ故に創造性を問われます。
そんなBLUESの歴史は古く、黒人音楽にそのルーツがあります。1961年という時代にBLUESを追究した本作はまさに野心的です。
まず参加ミュージシャンが凄すぎます。フリー・ジャズで有名なERIC DOLPHY、60年代の重要なトランペッターFREDDIE HUBBARD、ゴリゴリの低音を吹くGEORGE BARROW、知的なピアニストBILL EVANS、モダン・ジャズベースの巨人PAUL CHAMBERS、あらゆる巨匠と共演し続けるROY HAYNES・・・凄すぎます。
このメンバーでBLUESを演奏しようと言う訳ですから濃い内容です。
曲として有名なのは1.STOLEN MOMENTSでしょう。複雑なハーモニーのテーマからシンプルなブルース進行での格パートのアドリブは野心的でエネルギーに満ちています。
因みにこの作品のハーモニーやホーン・アレンジは後のSTEELY DANサウンドに影響を与えており、この作品の随所にSTEELY DANの影を見出す事が出来ます。
それにしてもジャケットは素晴らしいですね。この作品は「impulse」という60年代の進行レーベルの作品ですが、初期のimpulse作品の中でもかなり素晴らしいジャケットだと思います。
私はまだまだ「BLUESの真実」に近づけていませんが、少しでも近づきたいと思っています。
amazonへ。
あの数種類のパーツから無限の形が生み出せると思うだけでワクワクしたものです。
これを音楽に例えるならパーツに値するのがBLUESでしょう。
凡そ殆どのRock(つまりは古典音楽からの脱却)はBLUESの影響を受けています。
私は昔からBLUESが苦手で、音楽を演奏する上では苦労しました。
「何を弾いても良い」というのはまっさらな紙を渡されて「書け!」と言われているようで難しかったです。
BLUESを理解できると音楽の本質に近づけるのでしょう。
もし「BLUESに真実」があるなら是非とも触れてみたいです。
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BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH/OLIVER NELSON
(1961年作品)
OLIVER NELSON:as,ts
ERIC DOLPHY:as,fl
FREDDIE HUBBARD:tp
GEORGE BARROW:bs
BILL EVANS:pf
PAUL CHAMBERS:b
ROY HAYNES:ds
1.STOLEN MOMENTS
2.HOE-DOWN
3.CASCADES
4.YEARNIN'
5.BUTCH AND BUTCH
6.TEENIE'S BLUES
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→「ブルースの真実」という邦題で知られたOLIVER NELSONの名作です。
あらゆる角度からBLUESを見つめ、いろいろな角度からBLUESにアプローチし、そして最大限BLUESの魅力を引き出そうとした野心作です。
JazzはBLUESに始まりBLUESに終わる・・・なんて表現をされますがこの言葉は的を得ているでしょう。
12小節という最小限の小節数はシンプルであり底が見えないぐらい深い世界です。基本的にどんな音を演奏してもピッタリ来るので誰でも気軽に演奏できますが、この簡単さ故に創造性を問われます。
そんなBLUESの歴史は古く、黒人音楽にそのルーツがあります。1961年という時代にBLUESを追究した本作はまさに野心的です。
まず参加ミュージシャンが凄すぎます。フリー・ジャズで有名なERIC DOLPHY、60年代の重要なトランペッターFREDDIE HUBBARD、ゴリゴリの低音を吹くGEORGE BARROW、知的なピアニストBILL EVANS、モダン・ジャズベースの巨人PAUL CHAMBERS、あらゆる巨匠と共演し続けるROY HAYNES・・・凄すぎます。
このメンバーでBLUESを演奏しようと言う訳ですから濃い内容です。
曲として有名なのは1.STOLEN MOMENTSでしょう。複雑なハーモニーのテーマからシンプルなブルース進行での格パートのアドリブは野心的でエネルギーに満ちています。
因みにこの作品のハーモニーやホーン・アレンジは後のSTEELY DANサウンドに影響を与えており、この作品の随所にSTEELY DANの影を見出す事が出来ます。
それにしてもジャケットは素晴らしいですね。この作品は「impulse」という60年代の進行レーベルの作品ですが、初期のimpulse作品の中でもかなり素晴らしいジャケットだと思います。
私はまだまだ「BLUESの真実」に近づけていませんが、少しでも近づきたいと思っています。
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by deaconred
| 2006-04-10 23:30
| Jazz