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STARLESS

ここ数日、自分のキャパを少し超えました^^;

しかし、仕事終えてからの時間を有意義に過ごして「右から左へ受け流す」感じでリフレッシュしております。

毒をもって毒を制す、ではないですが、何故かこういった精神状態の時には「絶望」した曲を欲してしまいます。

この緊張感、この絶望感、この美学、涙が出ます。

メーター振り切れて「レッド」ゾーンに突入したとき、この歴史的名盤を聴けば精神は高揚します。

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STARLESS/KING CRIMSON
(1974年)


→ロック史に偉大な功績を残してきたKING CRIMSON、衝撃的なデビューから現在に至るまで常に最高潮の音楽的テンションを保ち、常にCRIMSONにしか演奏できない数々の名曲を残してきました。
この作品は「オリジナル」KING CRIMSONのラスト・アルバムで、私がCRIMSON作品の中で最も好きな作品です。

その中でもここ数日、聴き続けているのが最後を飾るSTARLESSです。
オリジナルCRIMSONの最後は「STARLESS」=暗黒なんですね。

そもそもCRIMSONの音楽には一種の絶望感が感じられ、絶望を知るがゆえの幸福のような、矛盾した「恍惚」があるように感じます。
言葉では上手く説明できないのですが、破壊的、絶望的、退廃的、であるから「美しい」と言った感じでしょうか?
この緊張感に包まれた絶望感、聖なる暗黒が私を幸福へと導いてくれるのです。



眩いばかりの日没の日
黄金の煌きが私の目を射抜く
しかし瞳を閉じて心の内側を覗けば
そこは
星ひとつなく 神聖な闇が広がっている

凍てついたブルーが鏤められたしろがねの空は
灰色に翳って行く
希望も灰色に色褪せ
激しく焦がれるは
星ひとつない 敬處な闇が広がる世界

親友の慈悲
冷酷で拗くれた微笑み
私にはその微笑みが空虚の証しだと読みとれる
星ひとつなく 聖なる暗闇

(対訳:中川五郎)







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by deaconred | 2007-03-15 22:38 | Rock(70年代)

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


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