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USUAL REVOLUTION AND NINE

毎日、毎日、同じことの繰り返しのようで「日常」から脱却できない。
故に現在の「娯楽」といわれるものは「非日常的」であり、旅行等の消費は「非日常」の体験と言えるかも知れません。
個人的にはこの「日常」と「非日常」の格差が「人生を濃密にしてくれる手段」だと思っています。

問題は「非日常」がどこからやってくるのか?という問題。

最近は「経験」と「知識」の関係性について考えることが多くなっています。
「経験」というものはどこからやってくるのか?
このあたりを考えれば「日常」の「非日常」化について、光が見えるかもしれません。

そんなことを考えているときのBGMはこちら。

「日常」を「非日常」にしてくれる音楽です。
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USUAL REVOLUTION AND NINE/no.9
(2008年作品)

1.INTRODUCTION
2.I HOPE [ canon no9 remix ]
3.ALIVE
4.FUTURE AIRPORT
5.AGAIN AND AGAIN
6.SYMMETRY WORLD
7.MEGURU
8.FOUND IT
9.PRINCESS
10.PRAYS
11.AFTERGLOW no.9 remix
12.CLOVER CLASSIC
13.OVER THERE EMPTY
14.WITH MILLIONS OF LOVE - fine -

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→”穏やかに、力強く、そして美しく。クラシックギターとピアノが織りなすメロディーに、感情的な電子音が絡み合う。「日常と革命とナンバーナイン」そう、普通の事が素晴らしく、当たり前の事が新鮮になるように、ドラマチックな毎日を創りだす。”

公式HPに記載されていた文章を引用してみました。
この文章のとおりの作品。

ジャンル的には「エレクトロニカ」に分類されると思われます。
始めて聞いたときの感想は「あ、好きなタイプの音楽」ということでした。

この手の音楽については「これぞ21世紀の音楽だ!」と勝手に定義し、その構成要素として「共鳴」「共存」「イノセント」と勝手に解釈しておりました。
流れ的にはアンビエントとミニマムの流れを最新の機材で表現すると言った感じでしょうか?
エコであったり、一点の誤解もない完全な相互理解といった理想をイメージされる音楽です。

この手の音楽についてはコーネリアスやレイ・ハラカミ、高木正勝にて体験済みで、どうしても彼らの音楽との比較をしてしまいました。
彼らの音楽と比較した場合、no.9の音楽は意図的でより広がりを感じます。
ミニマムでもなくアンビエントでもない、別のフィールドなのかもしれません。

前述のとおり、音楽的にはアコースティックなサウンドと電子音との融合が特徴的なのですが、アコースティックな部分の主張が激しいのかもしれません。
ともに共存し、共鳴し、存在を引き立てあえばもっと好みの音楽だったかもしれません。

面白いと思った曲は2.I HOPE [ canon no9 remix ] です。
これはクラシックの名曲である「カノン」のリミックスバージョンです。
クラシックの導入ということはあらゆるジャンルで行われていることですが、なかなか斬新に聴くことが出来ました。

リンク張ればいいですが、公式サイトにて試聴できますので是非、どうぞ。
(公式サイトは音出ます)
またライブの様子がありましたので、こちらもどうぞ。

「日常」をいかに「非日常」へ持ち込むか?(そもそも非日常はやってくるのか分かりませんが・・・)ここが21世紀を生きるうえで非常に重要なことだと思っています。
音楽は所詮、音楽でしかありませんが、非日常を呼び込む手段としては有効かもしれません。
それも音楽の力だと信じています。

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by deaconred | 2008-10-24 23:49 | Electoronica

CD紹介から楽曲紹介に変更してしまっているブログ。


by deaconred