KRAFTWERK2

物を売るには色々な手段がありますがネーミングというのは非常に重要な要素の一つでしょう。
某製薬会社の「そのまますぎる」ネーミングに毎回度肝を抜かれます。

そもそも表音文字と表意文字ではその成り立ちや重みが違ってくるように感じます。
日本人でも知っている「名は体を表す」と言う言葉は中国の思想家荀子の言葉でまさに表意文字の真髄を表現している言葉と言えるでしょう。

芸術の分野でも映画のタイトル、バンド名、曲名、作品名などネーミングは大切です。
最もやってはいけないのは「~2」などのタイトルでしょうか?

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KRAFTWERK2
(1971年作品)

1.KLINGKLANG
2.ATEM
3.STROM
4.SPULE 4
5.WELLENLAENGE
6.HARMONIKA

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→前回のブログに引き続きKRAFTWERKの初期作品を。
セカンドアルバムのタイトルは「KRAFTWERK2」・・・^^;
やってしまいましたね。

ジャケットもファーストの赤を緑にしただけ・・・。オリジナルではKRAFTWERKの後に「2」が憑いているはずなのですがこの再発盤では削除されています。
いやーやっちゃっています。

中身は前作の前衛的な音作りから若干、テクノらしい音になっています。それでも聞くのはなかなか辛いですね。
中でも注目すべきは後の諸作品を発売するプロダクトとして使っている1.KLINGKLANG という曲がある点ですね。KRAFTWERKのライブDVDをお持ちの方は最初をご覧下さい。KLINGKLANGの文字を見ることが出来ます。
また彼らの作業するスタジオの名前もKLINGKLANGだったと記憶しています。
この曲は約18分あり最初がフリーなノイズ、そして途中からアンビエント的な音に変化します。
2.ATEMは「呼吸」という意味だそうで中身はただ「スーハースーハー」と言っているだけ。呼吸というよりむしろオジサマのイビキに近いです^^;

純粋にKRAFTWERK2となったこの作品・・・まだまだ難解ですね。  
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# by deaconred | 2006-04-25 23:30 | Electoronica | Comments(3)

KRAFTWERK

何年も探し求めて出会えなかったCDに突然出会うということがあります。
過去にプログレ系のCDでそういうことが多かったです。

そして先日、また出合ってしまいました。

なんとKRAFTWERKの初期3部作全て・・・
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KRAFTWERK
(1970年作品)

1.RUCKZUCK
2.STRATOVARIUS
3.MEGAHERZ
4.VOM HIMMEL HOCH

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→今でもテクノ・シーンのトップを走る(?)巨匠というかもう神であるKRAFTWERKの記念すべきファースト・アルバムです。

私の中でテクノという音楽はテクノという言葉が発明されていない時期に「ブレイン・ロック」(脳みそロック)と呼ばれていた通りロックの一部であり、二元論的表現になりますがメンタルな音楽だという定義です。

そもそもロックの定義の拡大を精神にプログレッシブ・ロックが世界を席巻した時代がありましたがテクノもその一部だというのが私の意見。

KRAFTWERKは今でこそテクノの神になっていますがこのファーストではシンセサイザーを用いることなく限りなく実験的な音楽を展開しています。
むしろ音楽というよりノイズに近い状態ですね(汗)
ただ、この作品で彼らが実験したことが後の作品に影響しているとするなら興味深くは感じます。作品として聴くには苦痛ですが^^;

さらに注目すべきは後のドイツ・テクノ・ソーンを引っ張ったサウンドエンジニア=プロデューサーであるCONNY PLANKが参加していると言う点ですね。この次期のジャーマン・テクノの全ての作品に関わっていると思われる彼の参加がKRAFTWERKのファーストから参加しているというのは重要な事でしょう。

それにしてもこんな作品を発売できた当時の音楽シーンは恵まれていたでしょう。
こんな実験的なものは今の音楽シーンでは自主出版でしか対応できない気がしました。
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# by deaconred | 2006-04-25 20:30 | Electoronica | Comments(2)

POEMA ON GUTAR

少し更新に時間がありました^^;

先週から購入したCDを聴き続けています。
そして今日、またCD5枚買ってしまいました・・・止まらない購買欲!
どうしたものでしょう・・・今日仕入れたネタはまた明日以降ご紹介しますm(__)m

今晩はこのギターで行きましょう。
初夏に最高。黒い音楽です。

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CANTO ON GUITAR/BADEN POWELL
(1967年作品)

1.SAMBA EM PRELU´DIO
2.TRES THEMAS DA FE´ AFRO BRASILEIRA
 a.PAI b.FILHO c.ESPI´RITO SANTOL
3.MARCHA ESCOCESA
4.TRIBUTO A UM AMIGO
5.QUA QUARA QUA QUA
6.CEGOS DO NORDESTE

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→先週に引き続きBADEN POWELLの作品を。
とにかくBossaNovaを演奏するミュージシャンと言う前に「一人のギタリスト」であり「一人の作曲家」としてのアイデンティティーを持つBADEN POWELLの音楽はとてもBossaNovaの枠には収まりきりません。その音楽はBossaNovaであると言う前にBADEN POWELLにしか作れない独特の音世界があります。
私の中でBADEN POWELLの「傑作」というのはBossaNova的作品ではなくよりBADEN POWELLのドロドロとした作品だと感じています。
この作品はまさにそのドロドロとした一面を感じることが出来る作品ですね。

この作品で注目すべきは新しいアプローチとして即興を取り入れている点です。曲の構成のみを決めて即興を重視しているのはJazzの影響でしょうか?非常に高い次元の即興を堪能できます。
常々BADEN POWELLの音楽を聴いて感じるのですが、ギターで演奏するフレーズをスキャットで歌っているのがすごいです。と言うことは絶対音感を持っていたのでしょう・・・口で歌えるフレーズは楽器で弾ける・・・黒人と同じ理論です。私には無理^^;

まず圧倒されるのは3つのテーマから構成させる組曲2.TRES THEMAS DA FE´ AFROです。テーマを組曲で表現するという点で既にBossaNovaの枠を超えています。最近の研究でBossaNovaはサンバとジャズの融合ではなく、近代フランス音楽の影響が強いという指摘がありますが(実際、TOM JOBIMは近代フラン音楽の研究家でした)組曲構成というのはその影響なのかも知れません。

BADEN POWELLの超絶ギターテクニックを聴けるのが3.MARCHA ESCOCESAです。なんとこの曲はスコットランドのバグパイプをギターで表現してしまった驚異の曲。BADEN POWELLがテクニシャンであるのは周知の事実であまり書かれませんが、本当に上手すぎです。
パーカッションとの掛け合いが楽しいのが5.QUA QUARA QUA QUAです。その作品のなかで最もBossaNova的な曲でご機嫌になってしまいます。

それにしてもBADEN POWELL、恐るべきミュージシャンです。聞けば聞くほどその魔力にやられていきます。この音世界は確実に音楽の神様に支配されないと体験できないでしょう。

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# by deaconred | 2006-04-24 23:30 | BossaNova | Comments(4)