ALIVE AND WELL IN PARIS

子供の頃から音楽が好きで父のレコードやCDを良く聴いていました。
本格的に自分でCDを買い始めたのは高校生になってからで、大学生時代は月に25枚~35枚のペースで買い続けていました。

よく友人などに「それだけ買うCD」があるよなぁ~という事を言われますが個人的にはまだまだ買いたいCDはたくさんあります。
多分、一生涯かけても人類が生んだ音楽の1%も聴けないと思うと少しでも多くの音楽に触れたいと願っています。
今は情報化社会が進みネットなどで簡単に情報が取れますが、ネットがなかった当時は情報入手が難しかったですね。

私が心がけていたのはなるべく国内盤のCDを買うということ。
国内盤を買うと解説があり、この解説が大きな情報源となるのです。(今もそうです)
たとえば「○○から影響を受けている」とか「○○と比較されるが」などの記述があると、とりあえずその○○という、ミュージシャンのCDを店頭で手に取り、グッとくれば買うわけです。
また、演奏の中で「このミュージシャン素晴らしい!」というミュージシャンもチェックですね。

まだJazzを本格的に聴き始めていない頃にSTEELY DANの「KATY LIED」に収録されている「DOCTOR WU」のアルト・ソロに鳥肌がたちました。この人は誰だ!とクレジットを見てみるとPHIL WOODSというJazz系ミュージシャンでした。後から読んだ話ではこの神がかり的なソロをワン・テイクで録音し、FAGENは大変喜んだとのことです。
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KATY LIED/STEELY DAN
そしてJazzを本格的に聴き始めてPHIL WOODSを作品を聴いたらこれまた鳥肌。
今晩は歴史的名盤行きましょう。

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ALIVE AND WELL IN PARIS/PHIL WOODS
(1968年録音)

PHIL WOODS:as
GEORGE GRUNTZ:pf
HENRI TEXIER:b
DANIEL HUMAIR:ds

1.AND WHEN WE ARE YOUNG
2.ALIVE AND WELL
3.FREEDOM JAZZ DANCE
4.STOLEN MOMENTS
5.DOXY

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→アルト・サックスは音域の問題でそれほどJazzに向いている楽器だとは言えません。
そんなアルトで歴史的名盤を吹き込むというのは至難の業でしょう。
ちなみにモダン・ジャズを切り開いたCHARLIE PARKERもアルト奏者です。

この作品が人々を驚愕させたのはドラマティックに変化する演奏でしょう。
米国で自分の音楽がなかなか受け入れられない状況で欧州へ渡り、欧州でこの作品を仕上げていますが欧州独特の雰囲気は全くなく、まさに米国本場のJazzを聴く事が出来ます。
とにかく素晴らしいのがドラマティックな展開、つまりは「ベタ」な展開なのですがそれが「ベタ」に感じられなくどこまでも斬新でどこまでもモダンでどこまでも美しいという点です。
お決まりの展開にも関わらずそれが新しく感じるのは非常に音楽として力がある証拠なのでしょう。
まるで予定調和的に笑える吉本新喜劇のようです。(ちょっと違うなぁ・・・^^;)

圧巻は交流のあったロバート・ケネディに哀悼の意味をこめて作曲した1.AND WHEN WE ARE YOUNGです。
ベースの重いアルコに「悲壮」といった感じのピアノ・・・このイントロに深い感情を込めたアルトがからんできます。基本のリズムはラテン系でアドリブの途中に4ビートになるというベタな展開。しかしこのベタな展開がベタ以上に素晴らしいからこの作品は名盤なのでしょう。
ベースのアドリブが終わり、4バースが終わると突然アバンギャルドなフリー・ジャズが始まり驚きます。アドリブでは悲壮的な雰囲気だったのが突然、押し込められていた感情が爆発したように聴こえてなりません。

全体的にスタンダードを演奏しているなか、展開も倍転などベタベタなのにどれもドラマティックなのが本当に聴き所ですね。アルトのカルテットが到達し得る一つの頂点を示したといって言い過ぎではない名盤ですね。

合わせて「DOCTOR WU」のソロも聴いてみて下さい♪
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# by deaconred | 2006-06-16 20:00 | Jazz | Comments(2)

I.G.Y

本日は日本VSオーストラリア。
大事な大事な初戦です。

私はこう見えてサッカーをやっていた人間で、日本がW杯に出場するなんて夢の夢だと思いました。
初めてW杯に出れる!と確信したあの青春の日、「ドーハの悲劇」(1993年10月28日)を目の当たりにして膝から崩れ落ちる経験をしました。
それから1998年の「ジョホールバルの歓喜」(1997年11月16日)でフランスW杯に出場し、日韓W杯を経て今年、ドイツへ・・・

本当に日本は成長したと感じております。

ジーコは日本サッカーの向上に貢献したサッカーの神様、そんなジーコを男にするためにも日本頑張れ!


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さて、そんな青春時代から愛聴しているのがSTEELY DANです。
今年、STEELY DANのメンバーであるDONALD FAGENの3枚目のソロ・アルバム「MORPH THE CAT 」が発売されました。

狂喜です。

今回の作品を発売するにあたってこの作品のテーマを「終焉」と発言していたFAGENの言葉はとても重いものに感じました。
自らDJに扮して「古き良き時代」のアメリカを表現した最初のソロ・アルバム「THE NIGHTFLY 」、未来の乗り物で旅をするというコンセプトで、「すでに美しいメロディに興味がなくなった」とリズムへのアプローチが素晴らしかったセカンド・アルバム「KAMAKIRIAD」、ファーストでは過去を表現し、セカンドでは「未来」を表現したDONALD FAGENの旅はついに終焉を迎えたのです。

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この「MORPH THE CAT 」は母の死(若いころ歌手だったためFAGENに音楽的影響を与えていたそうです)や「9.11」が影響しておりタイトルになっている「MORPH THE CAT 」は9.11以降のアメリカを支配する一種の「恍惚」の危惧し、アメリカの繁栄の「終焉」(?)を歌っています。
興味深いのは9.MORPH THE CAT(REPRISE)の一番最後のフレーズが「THE NIGHTFLY」の一曲目を飾る「I.G.Y」のフレーズが使われているのです。FAGENの物語は「I.G.Y」で始まり「MORPH THE CAT」で終わり、I.G.Yの5音のフレーズで過去のアメリカと現在のアメリカを表現しているのです。

この表現、なんともFAGENらしいな~と最初に聴いたときに感じました。

サッカーW杯に想いを寄せ、過去への回帰からこんなブログになってしまいました。
結局、言いたいことは日本頑張れ!とFAGENの諸作品は素晴らしい!ということなのでしょう^^;
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# by deaconred | 2006-06-12 17:00 | Rock(other) | Comments(5)

RONNIE MCNEIR

前回、髪を切ってからだいぶ経ちました。
今はもう伸びに伸びた状態で寝相の悪い私は毎朝、サリーちゃんのパパのような寝癖。
会う人に会う人にそろそろ髪切ったほうがいいんじゃないですか?言われるぐらい伸びています。
というわけで昨日髪を切りに行ったのですが問題はどんな髪型にするのか?ということ。
基本的にそれほど髪型にこだわりを持っていないので適当です。
前回はこの髪型にしてください!
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とこのジャケット↑↑を持っていたのですが、夏も近づきもうちょっと短くしたいので今回はこのジャケットの髪型↓↓にしてもらいました^^;

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RONNIE MCNEIR
(1975年作品)

1.FOR YOUR LOVE
2.SINCE I DON'T HAVE YOUR LOVE
3.NOW SHE'S GONE
4.I'M YOUR LOVER
5.BABY COME BACK HOME
6.SAGGITARIAN AFFAIR
7.YOU ARE EVERYTHING
8.SPIRIT OF LOVE
9.NOTHING BUT A HEARTACHE
10.WENDY IS GONE
11.GIVE ME A SIGN

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→最初に登場したアルバムはQUINCY JONESの秘蔵っ子(?)PATTI AUSTINの作品で、本日のネタのRONNIE MCNEIRはMOTOWNの秘蔵っ子(?)と言ったところでしょうか?

RONNIE MCNEIRは1972年にRVAから「RONNIE MCNEIR」というタイトルでデビューしているのですが、75年にMOTAOWN傘下の「PRODIGAL」から作品をリリースした作品も「RONNIE MCNEIR」(本作品)というなかなかややこしいことを平気でする人です。

70年代のニュー・ソウルからの影響が強い作品。ジャケットもいいですね。全体的に白いです。部屋まで白いです。
70年代って本当に皆アフロにしていたのでしょうね。江戸の日本がちょんまげのように・・・それを生で見てみたかったです。もみあげも素敵です。

RONNIE MCNEIRは作詞作曲編曲アレンジとなんでもこなすアーティストでこの作品でもその才能を遺憾なく発揮しています。あまり歌は上手いほうではないのですがそのヘタウマなボーカルが生きるようなアレンジをしているところが素晴らしいですね。
この時代の象徴であるニュー・ソウルらしくシンセを多様しており、リズムボックスの上でベタにベタ~とした音を出しているのが特徴的ですね。

個人的に愛聴しているのはスピード感たっぷりの3.NOW SHE'S GONEです。ニュー・ソウルらいくファンキーで耳ではなく、肌で聴く音楽です。ワウワウなエレ・ギターは素晴らしいリズムを出し、ホーンアレンジはファンキーに炸裂します。これ、これですよね。私が聴きたかったソウルは。

まだまだソウルは勉強中なのですがだいたいジャケットのデザインで好みの音楽家どうか直感的にわかるぐらいまでは来ました。毎年、ソウルを強化指定しているので今年もどんどん聴いていきたいです。

それにしてもアフロ、短くしてすっきりしました^^;
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# by deaconred | 2006-06-05 23:30 | Soul | Comments(4)